英国ミステリードラマの人気作ミニシリーズ、第6シーズン。
主演の女性警部が、前回から交代しての2シーズン目。
ロンドン東部の湿原で男性のバラバラ死体の一部が発見される。
ロンドン警視庁ビショップ署の警部ジェスとサニー警部補が捜査に当たる。
DNA鑑定によって、遺体は3年前に失踪したとされていた
地元のパブ経営者ジェラード・クーパーと判明。
暴力的なクーパーは大勢の人達とトラブルを起こしていた。
大学教員でシングルマザーとなった妻ジュリエットとは、
政治的な集まりの場で知り合った。
高い知性のジュリエットに対して、
学の低いジェラードは差別的傾向を強めていっていた。
以前経営していた低所得者向けアパートでは、難民を追い出す等して恨まれていた。
難民救済に当たっていた通訳者アシフは、ジェラードと殴り合いになった。
自閉症の青年マーティはパブの従業員だったが、仕事を辞めさせられた。
TV局のリポーターメリンダと愛人関係にあり、ジュリエットに気づかれていた。
数人の被疑者が浮かび上がったが、決定打に欠ける。
ところが、犯人がバラバラ遺体を湿原に投げ捨てていたところに遭遇した老人が
当日の事を記した日記を保存しており、そこから事件の正確な日時が読み取れた。
当初、関係者から聴取したのよりも1日前と判明。
ジュリエットがジェラードの音声データ等を使って、
死亡日時を細工していたのだった。
ジュリエットは全てを自白する。
クーパーに暴力を振るわれ、手にしていた調理用ナイフで思わず大腿部を刺すと、
大量出血でクーパーが死亡。
遺体を切断して湿原に捨てた。
しかし、ジェスは不審に思い、ジュリエットの娘を聴取すると、
ジェラードを刺して出血死させたのは娘だったとわかる。
ジュリエットは当時11歳だった娘の精神状態を思いやり、
真実を知らせないまま、遺体を処理した。
ジェスに事実を突き付けられたジュリエットは改めて全て認める。
娘の為を思って罪を被る覚悟でいたが、ジェスの勧めもあって真実を語り、
母娘共々、暴力の被害者として正当防衛が認められ、不起訴となった。
事件の謎解き自体はシンプルなもので、
社会背景等にドラマ性の重心が置かれている。
暴力的な父親から母親を守ろうとした幼い娘による事件だが、
周辺を取り巻く人物は、難民問題と極右陰謀論等に絡め取られている。
ジュリエットは大学では差別問題で学生と衝突し、職責を問われている。
レポーターのメリンダは、TV局の言いなりで、
視聴者好みの保守的な発言をばら撒いている。
自閉症の青年マーティは病床の老母との暮らしを守ろうと努力しているが、
1人になると、ネットの陰謀論にひたすら傾倒している。
色々遣る瀬無いが、
ジュリエット母娘が不起訴となった結末には少し心が安まる。
ビショップ署のメンバーがなかなか味があって良い。
ややキツめのキャラのジェスは、浮気夫に悩まされ、離婚を決意。
シーズン7の制作が決定しているそうで、イイ感じにハマれそう。
主演の女性警部が、前回から交代しての2シーズン目。
ロンドン東部の湿原で男性のバラバラ死体の一部が発見される。
ロンドン警視庁ビショップ署の警部ジェスとサニー警部補が捜査に当たる。
DNA鑑定によって、遺体は3年前に失踪したとされていた
地元のパブ経営者ジェラード・クーパーと判明。
暴力的なクーパーは大勢の人達とトラブルを起こしていた。
大学教員でシングルマザーとなった妻ジュリエットとは、
政治的な集まりの場で知り合った。
高い知性のジュリエットに対して、
学の低いジェラードは差別的傾向を強めていっていた。
以前経営していた低所得者向けアパートでは、難民を追い出す等して恨まれていた。
難民救済に当たっていた通訳者アシフは、ジェラードと殴り合いになった。
自閉症の青年マーティはパブの従業員だったが、仕事を辞めさせられた。
TV局のリポーターメリンダと愛人関係にあり、ジュリエットに気づかれていた。
数人の被疑者が浮かび上がったが、決定打に欠ける。
ところが、犯人がバラバラ遺体を湿原に投げ捨てていたところに遭遇した老人が
当日の事を記した日記を保存しており、そこから事件の正確な日時が読み取れた。
当初、関係者から聴取したのよりも1日前と判明。
ジュリエットがジェラードの音声データ等を使って、
死亡日時を細工していたのだった。
ジュリエットは全てを自白する。
クーパーに暴力を振るわれ、手にしていた調理用ナイフで思わず大腿部を刺すと、
大量出血でクーパーが死亡。
遺体を切断して湿原に捨てた。
しかし、ジェスは不審に思い、ジュリエットの娘を聴取すると、
ジェラードを刺して出血死させたのは娘だったとわかる。
ジュリエットは当時11歳だった娘の精神状態を思いやり、
真実を知らせないまま、遺体を処理した。
ジェスに事実を突き付けられたジュリエットは改めて全て認める。
娘の為を思って罪を被る覚悟でいたが、ジェスの勧めもあって真実を語り、
母娘共々、暴力の被害者として正当防衛が認められ、不起訴となった。
事件の謎解き自体はシンプルなもので、
社会背景等にドラマ性の重心が置かれている。
暴力的な父親から母親を守ろうとした幼い娘による事件だが、
周辺を取り巻く人物は、難民問題と極右陰謀論等に絡め取られている。
ジュリエットは大学では差別問題で学生と衝突し、職責を問われている。
レポーターのメリンダは、TV局の言いなりで、
視聴者好みの保守的な発言をばら撒いている。
自閉症の青年マーティは病床の老母との暮らしを守ろうと努力しているが、
1人になると、ネットの陰謀論にひたすら傾倒している。
色々遣る瀬無いが、
ジュリエット母娘が不起訴となった結末には少し心が安まる。
ビショップ署のメンバーがなかなか味があって良い。
ややキツめのキャラのジェスは、浮気夫に悩まされ、離婚を決意。
シーズン7の制作が決定しているそうで、イイ感じにハマれそう。
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昨夜、
「ダウンタウンDX」が最終回を迎えるというので、
久しぶりにチャンネルを合わせた。
これまでの中心的な出演者達が、
ダラダラと思い出を語って、終わった。
最後まで、ダウンタウンの2人は姿を見せず。
つまらなかった。
わざわざリアルタイムで見る意味も無かった。
TVが、
やたらとコンプライアンスを振りかざして、
鬱陶しい。
何かちょっとでも失態があると、
才能のある芸人さん達はバッサリと切られてしまう。
最近はYouTubeとかで、個人での発信も簡単になったから、
実力のある芸人さんなら、TVに出なくても、それなりに仕事になるから良いけど。
一発アウトがスタンダードになっている。
TV業界の不寛容が怖い。
「ダウンタウンDX」が最終回を迎えるというので、
久しぶりにチャンネルを合わせた。
これまでの中心的な出演者達が、
ダラダラと思い出を語って、終わった。
最後まで、ダウンタウンの2人は姿を見せず。
つまらなかった。
わざわざリアルタイムで見る意味も無かった。
TVが、
やたらとコンプライアンスを振りかざして、
鬱陶しい。
何かちょっとでも失態があると、
才能のある芸人さん達はバッサリと切られてしまう。
最近はYouTubeとかで、個人での発信も簡単になったから、
実力のある芸人さんなら、TVに出なくても、それなりに仕事になるから良いけど。
一発アウトがスタンダードになっている。
TV業界の不寛容が怖い。
これもまた、暫く前に観て、感想を書く余裕も無く。
フランスのクライムコメディ映画。
刑事イヴォンヌは、同僚の警部だった夫ジャンの殉職で、現在シングルマザー。
地元で大活躍したジャンは、英雄として讃えられ、銅像まで建てられた。
イヴォンヌは幼い息子に、毎夜ジャンの武勇伝を話して寝かせる。
仕事に復帰したイヴォンヌは、逮捕した男性から
実はジャンが悪徳警官だったと知らされる。
強盗の罪を着せられた青年アントワーヌは、8年の刑期を終え、出所。
恋人の待つ家に帰るが、収監のショックで精神的に崩壊しかけていて、
自暴自棄になり、軽犯罪を繰り返す。
夫の罪の償いの意識から、イヴォンヌはアントワーヌを見守り、助けようとする。
密かにイヴォンヌに惹かれていた同僚刑事ルイは、ジャンの汚職を知っていて、
汚職の公表には反対の立場ながら、イヴォンヌの力になろうとする。
イヴォンヌは、アントワーヌともルイともイイ感じになりかける。
(終盤の展開を忘れちゃったんだけど、多分こんな感じ?)
犯罪者とされた意識から回復出来ないアントワーヌは、強盗を働こうとする。
イヴォンヌはかろうじてアントワーヌを救い出す。
恋人とも元通りになれないアントワーヌは、別の街に移って行く。
イヴォンヌはルイと結ばれる雰囲気。
夫の悪事に決着をつけ、イヴォンヌは息子にもさりげなく事実を伝えるが、
息子の心の中には、英雄としての父親の姿が残り続けている。
イヴォンヌ役のアデル・エネルがチャーミング。
今まで知らなかったのが勿体無い。
日本で公開された作品はそう多くないのかな。
今作の次の「燃ゆる女の肖像」でも高い評価を受けたものの、
映画産業に対する問題意識から、映画界からの引退を発表。
舞台に専念するらしい。
流石に舞台は観に行けないので、残念。
実力があり、気骨がある女性ほど、苦難の道を歩む。
フランスのクライムコメディ映画。
刑事イヴォンヌは、同僚の警部だった夫ジャンの殉職で、現在シングルマザー。
地元で大活躍したジャンは、英雄として讃えられ、銅像まで建てられた。
イヴォンヌは幼い息子に、毎夜ジャンの武勇伝を話して寝かせる。
仕事に復帰したイヴォンヌは、逮捕した男性から
実はジャンが悪徳警官だったと知らされる。
強盗の罪を着せられた青年アントワーヌは、8年の刑期を終え、出所。
恋人の待つ家に帰るが、収監のショックで精神的に崩壊しかけていて、
自暴自棄になり、軽犯罪を繰り返す。
夫の罪の償いの意識から、イヴォンヌはアントワーヌを見守り、助けようとする。
密かにイヴォンヌに惹かれていた同僚刑事ルイは、ジャンの汚職を知っていて、
汚職の公表には反対の立場ながら、イヴォンヌの力になろうとする。
イヴォンヌは、アントワーヌともルイともイイ感じになりかける。
(終盤の展開を忘れちゃったんだけど、多分こんな感じ?)
犯罪者とされた意識から回復出来ないアントワーヌは、強盗を働こうとする。
イヴォンヌはかろうじてアントワーヌを救い出す。
恋人とも元通りになれないアントワーヌは、別の街に移って行く。
イヴォンヌはルイと結ばれる雰囲気。
夫の悪事に決着をつけ、イヴォンヌは息子にもさりげなく事実を伝えるが、
息子の心の中には、英雄としての父親の姿が残り続けている。
イヴォンヌ役のアデル・エネルがチャーミング。
今まで知らなかったのが勿体無い。
日本で公開された作品はそう多くないのかな。
今作の次の「燃ゆる女の肖像」でも高い評価を受けたものの、
映画産業に対する問題意識から、映画界からの引退を発表。
舞台に専念するらしい。
流石に舞台は観に行けないので、残念。
実力があり、気骨がある女性ほど、苦難の道を歩む。
少し前に観た映画の感想をまとめる時間の余裕が無く、
置き去りにしてしまっていたので、ストーリー詳細がおぼろげ。
ネットで検索して、記憶の断片をつなぎ合わせるところから始める。
コーエン兄弟の弟イーサンの単独初監督作品のコメディ映画。
あまり評判が良くなかったようで、検索しても、丁寧な記事が見つからない。
微妙な関係性の同性愛者の女の子達。
マリアンがマイアミにいる祖母に会いに行くのに合わせて、
ジェイミーは車の配送(ドライブアウェイ)のバイトでの移動を計画。
ところが、そうとは知らずに指定されたのはギャングの車で、
とあるモノがトランクに入れられていた。
自由奔放な性格のジェイミーは、堅物のマリアンを開放させようと、
道中の計画を無視して、レズビアンの集まりに誘ったりする。
その頃、ギャングが車を取り戻そうとして彼女達を追っていた。
2人は捕まってしまうが、ギャング達の仲間割れもあって、無事逃げ出す。
トランクの中の荷物は、なんと、
著名男性達の「モノ」を型どって作られたディルドだった。
その中の1つが上院議員ゲイリーによるモノで、
ゲイリーがギャングに奪還を依頼していたのだった。
2人はゲイリーと直接交渉して大金を得る。
道中の様々な経験を通して結ばれた2人は無事マイアミに到着し、
マリアンの祖母に会う。
うっ、ストーリー詳細に自信がない。
もしかしたら少し間違ってるかも。仕方ないね。
まぁ、何と言うか、気軽な下ネタ系ハチャメチャコメディ。
登場する女性達の殆どが同性愛者なんだけど、
皆、気楽に楽しんでいて、問題提起とか何も無い。
上院議員ゲイリー役が何故かマット・デイモン。
まぁね、真面目で通っている大スターだから、
こういうおバカな役が面白く写るのかもだけど。
主演のジェイミー役はマーガレット・クアリーで、
何と、アンディ・マクダウェルの娘。
父親の姓を使っているので、最初は全く分からず。
父親のクアリー氏は元モデルで牧場主だそうで、どうやら大富豪っぽい。
マーガレットの経歴を見ると、完全無欠のお嬢様。
何でこんなハチャメチャコメディに出演したのかなぁ。
2世俳優でも、スターの道は簡単ではない。
置き去りにしてしまっていたので、ストーリー詳細がおぼろげ。
ネットで検索して、記憶の断片をつなぎ合わせるところから始める。
コーエン兄弟の弟イーサンの単独初監督作品のコメディ映画。
あまり評判が良くなかったようで、検索しても、丁寧な記事が見つからない。
微妙な関係性の同性愛者の女の子達。
マリアンがマイアミにいる祖母に会いに行くのに合わせて、
ジェイミーは車の配送(ドライブアウェイ)のバイトでの移動を計画。
ところが、そうとは知らずに指定されたのはギャングの車で、
とあるモノがトランクに入れられていた。
自由奔放な性格のジェイミーは、堅物のマリアンを開放させようと、
道中の計画を無視して、レズビアンの集まりに誘ったりする。
その頃、ギャングが車を取り戻そうとして彼女達を追っていた。
2人は捕まってしまうが、ギャング達の仲間割れもあって、無事逃げ出す。
トランクの中の荷物は、なんと、
著名男性達の「モノ」を型どって作られたディルドだった。
その中の1つが上院議員ゲイリーによるモノで、
ゲイリーがギャングに奪還を依頼していたのだった。
2人はゲイリーと直接交渉して大金を得る。
道中の様々な経験を通して結ばれた2人は無事マイアミに到着し、
マリアンの祖母に会う。
うっ、ストーリー詳細に自信がない。
もしかしたら少し間違ってるかも。仕方ないね。
まぁ、何と言うか、気軽な下ネタ系ハチャメチャコメディ。
登場する女性達の殆どが同性愛者なんだけど、
皆、気楽に楽しんでいて、問題提起とか何も無い。
上院議員ゲイリー役が何故かマット・デイモン。
まぁね、真面目で通っている大スターだから、
こういうおバカな役が面白く写るのかもだけど。
主演のジェイミー役はマーガレット・クアリーで、
何と、アンディ・マクダウェルの娘。
父親の姓を使っているので、最初は全く分からず。
父親のクアリー氏は元モデルで牧場主だそうで、どうやら大富豪っぽい。
マーガレットの経歴を見ると、完全無欠のお嬢様。
何でこんなハチャメチャコメディに出演したのかなぁ。
2世俳優でも、スターの道は簡単ではない。
ソフィア・コッポラ監督、脚本の、実話を基にしたクライムドラマ映画。
LA中心地の高校に転校して来たばかりのマークは、
偶然、おしゃれ女子レベッカと仲良くなり、イケてる女子グループの仲間入り。
ハリウッドセレブのファッションライフに憧れるレベッカは、
ネットでセレブの豪邸を調べ、パーティー等で外出する日を狙って強盗に入る。
当時、警備が甘くて、やすやすと侵入に成功し、
多くのファッションアイテムを盗み出す。
最初はビビっていたマークも次第に慣れっこになり、
女子グループの皆を誘って、数人で頻繁に強盗を繰り返すようになる。
盗んだアイテムを身に付け、盗んだ金で派手に遊び回る。
やがて、セキュリティーカメラに姿を捉えられ、犯行がバレて全員逮捕される。
レベッカは身の危険を感じて引っ越していたが、警察は現住所まで訪れる。
被害総額はおよそ3億円と言われる。
素直に犯行を認めるマークとは対照的に、逃げを打とうとするレベッカ。
他の女子達も取引等を進めて刑期を軽減すると、
出所後には、同房だったリンジー・ローハンのネタをマスコミに売ったりする。
当時、実際の事件が結構な話題になっていた。
単純に、セレブは豪華なアイテムを有り余る程持ってるんだから、
少しくらい盗んだって良いでしょって事なのか、
スリルを味わうゲーム感覚なのか。
拝金主義に対しての教訓的な作品でもないけど、
罪の意識も皆無で、彼らが平然と強盗を繰り返したのは、
近くに住んでいながら、自分達庶民とセレブとの隔たりを強く感じて、
同じ人間と思えていなかったからかもしれない。
(犯行メンバーの中には、そこそこ裕福な家庭の子女もいた。)
何と言っても、今作の白眉は、パリス・ヒルトンの豪邸。
(ソフィアとのコネクションで撮影OKしたんだろうな。)
目も眩むような豪華絢爛なファッションアイテムが並ぶ部屋と、
怪しげなパーティー用のVIPルーム。
高級ブランドのドレスや靴、ジュエリーが桁違いに揃っていて、
もう、これら全部は使用し切れないだろうねぇ。
そりゃ、1回着たらそれまでってドレスも山程あるだろうから、
頂いちゃったって良くね?って思うよね。
室内にはパリス自身の写真を大きく引き伸ばして額装されたのが多数飾ってあり、
彼女自身の美貌へのこだわりと、ナルシシズムが表されている。
LAの(一部の)女の子達の、薄っぺらい欲望が投影されている。
LA中心地の高校に転校して来たばかりのマークは、
偶然、おしゃれ女子レベッカと仲良くなり、イケてる女子グループの仲間入り。
ハリウッドセレブのファッションライフに憧れるレベッカは、
ネットでセレブの豪邸を調べ、パーティー等で外出する日を狙って強盗に入る。
当時、警備が甘くて、やすやすと侵入に成功し、
多くのファッションアイテムを盗み出す。
最初はビビっていたマークも次第に慣れっこになり、
女子グループの皆を誘って、数人で頻繁に強盗を繰り返すようになる。
盗んだアイテムを身に付け、盗んだ金で派手に遊び回る。
やがて、セキュリティーカメラに姿を捉えられ、犯行がバレて全員逮捕される。
レベッカは身の危険を感じて引っ越していたが、警察は現住所まで訪れる。
被害総額はおよそ3億円と言われる。
素直に犯行を認めるマークとは対照的に、逃げを打とうとするレベッカ。
他の女子達も取引等を進めて刑期を軽減すると、
出所後には、同房だったリンジー・ローハンのネタをマスコミに売ったりする。
当時、実際の事件が結構な話題になっていた。
単純に、セレブは豪華なアイテムを有り余る程持ってるんだから、
少しくらい盗んだって良いでしょって事なのか、
スリルを味わうゲーム感覚なのか。
拝金主義に対しての教訓的な作品でもないけど、
罪の意識も皆無で、彼らが平然と強盗を繰り返したのは、
近くに住んでいながら、自分達庶民とセレブとの隔たりを強く感じて、
同じ人間と思えていなかったからかもしれない。
(犯行メンバーの中には、そこそこ裕福な家庭の子女もいた。)
何と言っても、今作の白眉は、パリス・ヒルトンの豪邸。
(ソフィアとのコネクションで撮影OKしたんだろうな。)
目も眩むような豪華絢爛なファッションアイテムが並ぶ部屋と、
怪しげなパーティー用のVIPルーム。
高級ブランドのドレスや靴、ジュエリーが桁違いに揃っていて、
もう、これら全部は使用し切れないだろうねぇ。
そりゃ、1回着たらそれまでってドレスも山程あるだろうから、
頂いちゃったって良くね?って思うよね。
室内にはパリス自身の写真を大きく引き伸ばして額装されたのが多数飾ってあり、
彼女自身の美貌へのこだわりと、ナルシシズムが表されている。
LAの(一部の)女の子達の、薄っぺらい欲望が投影されている。