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マンガ家Mの日常
日本国内に弁護士さんは約28500人ぐらいいるそうです。
ではマンガ家は?
ある人の見方によると、マンガ雑誌が200種類ぐらいあって、
1冊につき15作品が掲載されているから
単純計算すると、約3000人のプロマンガ家がいるということに
なるそうです。
複数の連載を持ってるマンガ家もいれば、
年1、2作しか載らないマンガ家もいるだろうから
正確な数字はもっと詳しく調べないとなんとも言えませんが、
おそらく近い数字なのでしょう。
で、だからマンガ家が弁護士さんと比べてスゴイとかって
いうことでは 全くありません。
何が言いたいかというと、
つまり、マンガ家は極少数民族だということ。

......、だから、微妙な思い込みされる事とかたまにあるんだよね。

基本、少女マンガなわけだけど、そうすると
マンガ家本人が恋愛に過剰な反応をしてるかのように
言われる事が ままある...。
常にロマンスに浸っているかのような...。

なわけねーっつうの!

実際ネームの時とか、原稿でヒロインのアップ描く時とかは
確かに感情移入しないと描けないから、
一時的に浸る...浸らなければならない時はある。
でも、そこまでだよ。
マンガ家がこなさなきゃならない仕事って
他にやまほどあるんだもん。
ストーリイの全体構成はもちろんだし、
色々な資料を集めて勉強もしなければならないし、
編集さんとの打ち合わせやら交渉やら、
アシスタントさんとの作画についてのやりとり、説明、指導やら。
当然経費に頭を悩ますこともある。
いうなれば、映画のプロデューサー、監督、裏方、
全部こなすようなものなんだよね。
出版社ほか関連業者、何万人かの読者に対しての
責任を常に感じながら 仕事してる。

....例えば、
ヒッチコックに、趣味は殺人ですか?なんて
誰か尋ねたりする?
ジェームズ-キャメロンが 会ったばかりの女性のかわりに
氷の海に身を投げるか?

マンガの仕事もだいぶ広く世に知られて来たけれど、
まだまだ偏見が多くて、時々がっくりきてしまう...。
どうしたもんかな?
もう少し時代が動くのを待つしかないのか。
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