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マンガ家Mの日常
ドラマ「将軍〜SHOGUN 」がエミー賞18冠に輝く快挙達成。
製作と主演の真田広之は、主演男優賞受賞。
作品賞も獲った。 

暫く前から話題になっていた作品だけど、Disney +独占放送なので、観られない。
そのうちWOWOWで一気放送やってくれないかなぁ。

前日、クリエイティブ部門の発表と授賞式があり、過去最多の14部門で受賞。
日本時間の今日、主要部門の発表と授賞式があり、
主演男優賞、主演女優賞、監督賞、作品賞の4冠が追加された。

真田広之が主演男優賞を受賞したのをネットニュースで見て、
Facebookの映画ファンのグループサイトに投稿。
その後暫くしてから、監督賞と作品賞の発表が報道された。

グループサイトでは、他の人達も同様の投稿をしていたが、
私の投稿が一番早かったのと、
投稿へのコメントにちゃんと返信しているので、その都度サイトの上位に上がり、
一番多くの「いいね!」をもらっている。
ささやかな勝利。(笑)
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続けて、アキ・カウリスマキ監督作品。
不況に苦しむ中年男女の設定が「枯れ葉」と少し被る。


レストランの給仕長イロナと市電運転手ラウリ夫婦は、時同じくして失職。
不況で再就職しても、二転三転。
イロナが働き始めた安食堂は税務調査が入って、給料未払いのまま終わる。
ラウリは運転手として再就職出来そうだったが、
寸前で耳の障害が見つかって、不採用となってしまう。
生活の支払いも滞るようになり、家財を差し押さえられる。

かつての同僚からレストラン開業を勧められるが、銀行から融資を断られ、
計画頓挫しそうになった時、偶然美容院でレストランの元オーナーと再会し、
融資してもらえる事になった。
イロナは元同僚達を呼び集め、開業。
無事、客が集まって来た。


「枯れ葉」同様、ささやかな人生の断章。
北欧の寒さで、人の表情は大きくはないけれど、感情は十分に伝わって来る。

夫婦の部屋に子供の写真が飾ってあり、病気か事故か分からないけど、
早くに亡くした様子が伺える。
この夫婦は、そういう悲劇も乗り越えて来た、信頼で結ばれている。
ラウリは、気休め程度かもしれないけど、
愛する妻の為に、時々花を買って来る。
家財が無くなって、床で仕事や食事をする羽目になってもめげない。

「枯れ葉」でホラッパがアルコール依存症から立ち直るエピソードがあって、
今作でも失業中の元同僚がアルコール依存症になり、
レストラン再開の為に更生施設に入所させられ、立ち直る。
依存症はそう簡単には治らないと思うし、
レストランの元オーナーが融資してくれたのも、まぁ、出来過ぎ。

でも、
人生、山あり谷ありで、
良い事も悪い事も、何度でも巡って来る。

でも、
この夫婦は、何度でも乗り越えるんだろう。

フィンランドの巨匠、アキ・カウリスマキ監督作品。
労働者階級の中年カップルの恋愛を描いた。
2017年に一旦は監督業からの引退を発表したが、今作で復帰。
作中、ロシアによるウクライナ侵攻のニュースがラジオから流れるシーンがあり、
反戦の訴えかけの意味合いもあったのだろうか。


スーパーマーケットの「ゼロ時間契約社員」として働くアンサ。
ホームレスの青年がスーパーのゴミ箱から期限切れ食品を漁っていたのを
見逃したところを、主任に咎められ、クビにされた。
不況の中、就職口を探し、工場での肉体労働も厭わず、真面目に働く。

工事現場で働くホラッパは、アルコール依存症で、
仕事中の飲酒が発覚して、度々クビになる。

それぞれ友達と行ったパブで出会い、お互い何となく気になる。

ホラッパが街の映画館の前に居たところに偶然アンサが通りかかり、
アンサはメモ用紙に電話番号を書いて渡すが、ホラッパは落としてしまう。
連絡がつかないまま時を過ごして居たが、
ホラッパはまたアンサが映画館前を通ると考え、待ち続け、再会を果たす。

穏やかにデートを重ね、関係が深まって来るが、
ホラッパのアルコール依存症に気付いたアンサは別れを切り出す。

繰り返し仕事をクビになって居たホラッパは、反省し、
依存症の会に通うなどして治療に努め、改めてアンサに会いに行く。
アンサはホラッパを受け入れる。


ネットで検索すると、「ゼロ時間契約」とは、最低労働時間の保証もなく、
雇用者側が一方的に希望のシフト時間を決め、解雇もいつでもOKという、
ブラックな雇用形態で、近年、欧州で問題となっているらしい。
でも、今作では、特に労働争議に発展するわけでもなく、
アンサは厳しい労働環境の中で黙々と働く。
声を荒げないのが、カウリスマキ監督の表現なのだろう。

一方のホラッパも、気の良い男なんだけど、
アルコール依存症で、工事現場を転々とするその日暮らし。
この2人がカップルになって、大丈夫なのかなぁと思ってしまうけど、
人生、山あり谷ありで、どうにかやって行くのがカウリスマキ流。
贅沢は出来なくても、2人でほっこり生活するのが幸せで良いじゃない。

まぁ、でもね、アルコール依存症って、そう簡単には治らないだろうなぁ。
寒い国だし。

WOWOWのカウリスマキ特集で、
やはり中年夫婦の生活を描いた「浮き雲」も観たら、
こちらも、しっかり者の女性と、バタバタする男性の組み合わせ。





「アメトーーク」観てたら、
過去のVTRで、宮迫博之が会話に参加している場面が放送されていた。

闇営業問題からの、吉本への造反とも取れる発言で、コンビ解散。
TVから姿を消して久しい。
少し前にも、何かの番組にオファーされたようなのが、キャンセルになってしまっていた。 
詳しくは知らないのだけど、YouTubeとかでずっと活動していて、
民放以外のTV番組には出演していたとか。

「アメトーーク」では、以前はVTRでも宮迫さんの画像はカットされていたけど、
少し前から、VTR画像に映り込むようになっていた。
そして、今回、VTRで会話場面も放送された。

おそらく、ボチボチ「アメトーーク」に出演させる為の下準備なのだろう。

社会的に、或いは倫理的に、間違った事をしたら、世間から責められるのは致し方無い。
でも、それで完全シャットアウトではなく、復帰の道があるのも当然と思える。

今回新たに登場した、3人目の主人公アナ。

ベテラン銀行員としてキャリアも十分ながら、出世を逃し続けている。
若い頃は男性が優遇され、年齢を重ねて、気がつけば、
今度は、実力不足の若い美女に支店長の座を奪われた。
トイレの個室で、大量のペーパータオルを噛み締めて、
声にできない叫び声を上げている姿が鬼気迫る。

そうした背景があって、銀行に対する忠誠心が消え失せ、犯罪に手を染め、
資金洗浄の深みにズルズルと落ちていく。

転落とは裏腹に、大金を得て、自信を取り戻す。
最初はビクビクしながら交渉していたのが、次第に強気に動けるようになる。
こうした心理の揺れが面白い。

そして...、
支店長が警察に自首しようとすると、犯罪組織から食い止めるよう脅され、
深夜、支店長宅に1人で襲撃に行き、意識不明の重傷を負わせる。

流石にもうダメだと思ったところで、本社で告白すると、
元同期の男性がトップになっていて、アナは男性優位の悔しさもぶちまける。

で、ラストが意外。
本社の犯罪対策の部長に任命されて、大出世。
おやおや。

アナの人生の背景を思っての展開なのかもしれないけど、
支店長襲撃は結構な犯罪だしなぁ。
今は意識不明で病院で寝たきりになってるけど、万が一起きたら?

そういう要素も含めて、
もしかするとシーズン4への伏線になってるのかな。

ニッキーにしても、アナにしても、どちらかと言えば巻き込まれ型で、
家庭や職場での背景事情もあるので、
視聴者としては、つい応援したくなるキャラクター。

でも、結局ニッキーは組織の裏切り者として殺害されてしまった。
アナもいつか落とし前をつけられる時が来るのだろうか。
アルフは立ち直れるのだろうか。

シーズン4は製作されるのだろうか?

(完了。)