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マンガ家Mの日常
1996年に起きた、ペルー、日本大使公邸占拠事件をモチーフにした映画。
あまり興味は無かったんだけど、
出演者の中に愛するクリストフ・ランベールの名前を見て、録画視聴。


南米某国、副大統領公邸で、政財界の大物が招かれてのパーティー。
ゲストに有名なオペラ歌手ロクサーヌが来ると知ったホソカワは、
日本から通訳のゲンを同行して参加。
移動中に見る町の人々の貧しさに心を悩ませ、事業参入が早計であったと感じる。

パーティーが始まって間もなく、テロリスト達が乱入し、
副大統領や来客を人質にして、公邸を占拠。
収監中の同志達の釈放を要求する。

テログループのリーダー、ベンハミンは元教師で、高い志の持ち主だった。
事故で死者が出る悲劇もあり、占拠は長期化する。
時間を持て余したテロ犯達と人質達は次第に接近し、交流を深める。

しかし、時期を見計らって突入を開始した軍隊によって、
テログループは全員射殺され、
身を呈して女性を庇ったホソカワも銃弾に倒れる。

占拠中にホソカワと心が通い合ったロクサーヌは、
その後のコンサートで追悼の曲を歌う。


クリストフ・ランベールはフランス大使としてちょこっとだけの出演。
まぁ、いてもいなくても構わない役。
それでもファンにとっては貴重。
大分お歳を召されたわん。

テログループによる公邸占拠という社会派の題材ながら、
全体としてはメロドラマ的な作り。
ホソカワやゲンの恋愛ドラマも、なんか安直な感じでシラケる。
ホソカワ役は渡辺謙なんだけど、
どうにもカッコつけっぽい演技が好きではない。
通訳のゲンは、何故か「ゲン・ワタナベ」で、紛らわしい。
原作者が渡辺謙の名前から拾ったのかな。
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英国のサスペンスドラマのミニシリーズ、全6話。


ロンドン警視庁警察官ジョーは、グラスゴー発ロンドン行きの寝台列車に乗車。
乗車直前に引ったくり犯に遭遇し、一味の1人を捕まえる。
数分遅れで列車は出発。
しかし、その間に一味は列車にハッキング装置を仕掛けていた。
行方も分からぬまま暴走し始める列車。
携帯電話の通信も遮断されるが、
石油採掘現場職員ゲイガンが持参していた衛星通信電話で、
ロンドンのサイバーセキュリティセンターと繋がり、
ジョーとセンター責任者アビーが連絡を取り合い、対応する。
アビーはセンターを退職させられた老技師ぺヴを呼び寄せて助力を得ると、
ぺヴは列車通信網を復旧させる。
アビーはハッキング装置に連携して操作を試みるがうまくいかない。

乗客の中の老人が元鉄道職員で、
ハッキング装置が設置された車両と後部車両の切り離しを提案。
後部車両は無事切り離され、多くの乗客が救出されたが、
ジョーを含む12人は装置が設置された前方列車に取り残された。
妻のお産を間近に控えたゲイガンは焦って列車の外に出て、
誤って落ちて列車に轢き殺されてしまう。

記者のレイチェルは乗車前に一味からUSBを渡されており、
アビーがセンターでデータを読み込むと、イランのテロ組織の犯行声明が現れた。
センター長はその路線で調査を指示するが、アビーは納得できない。
元ハッカーで、ホワイトハッカーとしてセンターに雇われた経歴のアビーは、
事件の関与を疑われ、軟禁される。
一方、列車内で必死に救助に尽力しているジョーは、
実は公金横領で、犯罪者として追われる身だった。

ぺヴの助けを得て職場に戻ったアビーは、知力を駆使して列車を救う。
ロンドン、ヴィクトリア駅に衝突寸前だった列車は無事停止し、
残った乗客は救助される。
ジョーは逮捕を受け入れる。

アビーは駅構内でぺヴと対峙する。
ぺヴこそが、事件の真犯人だった。
大元の列車通信網の開発に携わったぺヴは、脆弱性を訴えていたが相手にされず、
自らハッキング事件を起こして、重大な危険の可能性を知らせようとしたのだった。


事件とそれぞれの人間模様が混じり、程良い緊張感を作っていた。
IT音痴の自分には、まぁ分からない部分も多々あったけど、
それなりに丁寧に説明されていて、納得できた。

列車の乗客を救うヒーローのジョーが、実は横領犯だったという設定が、
いま少し綺麗にはまっていないようにも見えた。
列車内の人物の人間模様という点では、ややエピソード過多だったかもしれない。
この場では全てのエピソードは書ききれない。

列車内に取り残された乗客乗員の中の誰かが犯人か、もしくは繋がっている。
アガサ・クリスティの現代版かな。



ノルウェーのサスペンスドラマのミニシリーズ、全8話。


ノルウェーとフィンランドの国境付近の町。
10歳の少女シリアが川で人間の腕を発見し、祖母が警察に通報。
新任警察官トーマスが捜査にあたるが、直後にシリアが失踪。
遺体が軍事区域で発見される。
シリアは秘密の出入り口を見つけて、度々軍事区域内に来ていたらしい。
トーマスが軍事区域内の古い施設を調べると、
大量のバラバラ死体が無造作に保管されていた。
DNA鑑定を行うと、中には、トーマスの血縁者がいた事が判明。

トーマスは幼い頃、両親を飛行機事故で亡くしていた。
新たに発見された遺体と事故の関連性を調べる。
訓練中の軍の士官ミアは、軍の対応を不審に思い、トーマスに協力する。

事件は組織的に隠蔽されようとして、トーマスとミアは軍による妨害を受ける。
ヤンセン署長を追い詰めると、過去の飛行機事故の実態が語られる。
冷戦時代、ノルウェーは民間機にもロシア上空を飛んで、
情報収集するよう指令を出していた。
ところが、二重スパイがロシアに情報を流していたらしく、
トーマスの両親が乗っていた飛行機はロシアに気づかれ、迎撃され、
ノルウェー領土内に戻ったところで墜落し、乗客乗員全員死亡。
長らく墜落した地域がわからなかったが、氷が解けて機体と遺体が発見された。
軍は秘密裏に遺体を処分して、もみ消しを図っていた。

情報部は現在も続くロシアのスパイの拠点を特定し、捜索する。
トーマスとミアはロシア領土に侵入し、軍の施設を探し当て、
飛行機事故の関係者に会い、ロシアの二重スパイの存在を知るが、
その関係者こそ、二重スパイで、トーマスの父親だった。
当時、二重スパイであるとバレそうになって、妻を置いて飛行機から降りた。
招待に気づいたのは、やはり情報部関係者の妻だったかもしれない。
父親は直後に拳銃自殺する。


う〜〜ん、
全体的にイマイチだった。
冷戦時代のノルウェーとロシアの緊張感系とか、題材としては興味深いけど、
とにかく話の展開がのろくて、無駄が多い。
かと思うと、事件の謎解きは関係者の告白でサラッと進められてしまう。


当時の飛行機の操縦士が飲酒していたとして事故の全責任を負わされたが、
操縦士の妻は飲酒を否定し、必死で調査していた。
死の間際に孫娘エリーセに調査の継続を託す。
エリーセは記者ヨハンソンのつてで情報部の人間と会うが、懐柔される。
情報部は、操縦士の飲酒の様子の写真がKGBによるものと気づく。

シリアの母親グレースはシングルマザーで、時々売春もしながら生計を立てていた。
その売春の元締めのバーが、ロシアの二重スパイの拠点だった。


エリーセとかグレースとか、事件に関係する人達がいるのだけど、
主役と言えるトーマスとの関わりが薄い。
もう少し、そういう人間関係を繋げて、話を盛り上げてくれないとね。

咳喘息もだいぶ治まってきた。
2週間のブランクは痛い。
そろそろ身の回りを片付けねばならない。
ダラダラと観終わったドラマや映画も溜まって、HDの容量を圧迫している。


ノルウェーのヒューマンドラマ、ミニシリーズ全8話。

医師のイェリンは元夫CCと共に不妊治療クリニックを経営。
以前自宅の改装に規定た業者のビョルンと再婚し、
ビョルンの連れ子ステラと3人で暮らしている。
イェリン自身も不妊治療を長く続けているが、なかなか子宝に恵まれず、
焦りから、ビョルンやステラとの生活に不穏な空気をもたらす事も。
ビョルンの元妻は何かと顔を出し、存在をアピールする。
イェリンはCCとその妹の助けを得て、非合法ギリギリの手段で妊娠を試みるが、
ビョルンとの愛情を確認できた事で諦めがつく。

バレエの練習に打ち込むステラが、ある日急に体調を崩す。
骨髄不全症の一種の再生不良性貧血と診断され、
回復の為には骨髄移植が必要だが、ビョルンもレナーテも不適合だった。
2人はドナーになれる可能性のある子供を作ろうと試みるが、
レナーテはステラ出産時の子宮内膜の癒着で妊娠できないと判明。
2人は受精卵をイェリンの子宮で育ててもらうよう提案する。
ステラの為に提案を受け入れようとしたイェリンだったが、
まさにその時、イェリン自身の自然妊娠が判明する。


ここでシリーズ完了。
え?シーズン2があるのかな。

不妊治療って、成功すれば天国だけど、長い地獄の日々でもある。
人間、どこかで諦めが肝心なのだけど...。

イェリンの治療のおかげで子供を授かった女性が、
お礼を言いに子連れでクリニックに来るのだけど、
他の外来患者の様子を見て、スタッフがすぐさま別室へ通す。
自分が幸福に浸っていると、それが当たり前になって、
他人の不幸や不安に無頓着になる。

身近に、子供がいないカップルや夫婦は大勢いて、
不妊が理由で泣く泣く別れた人もいる。
まだ親しくなくて状況を知らない相手に対しては、
「お子さんは?」とは聞かずに、
「ご家族は?」と聞くように心がけている。
そこで相手が「ウチの子は」と返してくれば、そこで解禁。
色々気を使う。

でも、どうだろ、
未婚で子供もいない私に対して、他の誰かは気遣いしてくれているのか?

子供の学習塾の話に延々付き合わされた記憶が蘇る。



「スーサイド・スクワッド」の続編。


南米の島国コルト・マルテーゼに残されたナチス時代の研究所ヨトゥンヘイムで、
「スターフィッシュ計画」と呼ばれる秘密の研究が進行中。
政府高官アマンダは、研究所破壊の為、スーサイド・スクワッドを招集する。
各自、特殊能力を備えた強者揃いだったが、
メンバーの1人が情報を漏洩していた為、待ち伏せされ、壊滅状態。
アマンダはブラッドスポートをリーダーとする第2チームを用意していた。
チームは反政府組織と連携し、攻撃計画を立てる。
第1チームの生き残り、フラッグ大佐とハーレイ・クインも合流。
ヨトゥンヘイムに侵入し、爆薬を仕掛ける。

「スターシップ計画」とは、
宇宙怪獣スターロを繁殖させ、スターロが取り付いた人間を操るという研究で、
裏でアメリカ政府が関与していた。
第2チームのピースメイカーは1人だけ真相を知らされており、
アメリカ政府の関与を揉み消すべく、
データを破壊するよう極秘任務を与えられていた。
任務の為にはチームの犠牲にも容赦無く、事態を知ったフラッグ大佐を殺害。
ブラッドスポートと対決し、倒される(が、実は生き残った)。

軍との戦闘の最中で予定外に爆発が起こり、ヨトゥンヘイムが崩落すると、
外に出たスターロが大攻撃を開始する。
身体から噴出した幼獣が人間に取り付き、支配する。
第2チームは決死の覚悟で戦い、見事勝利する。

アメリカ政府の関与を記したデータを入手したブラッドスポートは、
アマンダを脅して、チームの安全を確約させる。


マーベルとかDCコミックスとかの映画作品って、もうひたすらアクションのみ。
まぁ、そういうのも映画の楽しみ方の一つなんだろうね。
当然フィクションだし、コメディとしての残虐なんだけど、
やっぱり、グロいのが延々と続くのはシンドイ。
ハーレイ・クインのキャラクターが気になって、
「スーサイド・スクワッド」と今作と観たけど、もう良いかな。

俳優さん達って、こういう映画に出たい人と出たくない人と分かれるかな?
ブラッドスポート役のイドリス・エルバは既にハリウッドのトップスターで、
むしろ知的な役所が似合うと思われるのだけど、
こういうドル箱のアクション超大作の出演はそれなりに大事なのかな。

冒頭でさっさと殺される第1チームの中に、
ネイサン・フィリオンが演じるキャラクターがいたそうなんだけど、
気づく間も無し。

で、これを言っちゃおしまいなんだけど、
核攻撃を含め、あらゆる爆撃が可能な時代に、
特殊能力があるとはいえ、白兵戦みたいなのって、意味があるんだろうか。