有名自動車メーカー、フェラーリ創業者エンツォ・フェラーリの伝記映画。
1947年創業のフェラーリ社はレーシングカーの名車として名を馳せていたが、
経営状況は悪化して、倒産寸前。
フィアットやフォードからの買収工作が絶えない。
エンツォは社運を賭けて、公道レース、ミッレミリアに参戦。
ミッレミリアは1927年から続く伝統あるレースで、
フェラーリは47年創業以後、ほぼ優勝を独占する勢いだった。
私生活では前年に一人息子のディーノを難病で亡くし、
妻ラウラとは険悪な状態に陥っていた。
エンツォは、戦時中、従軍先で知り合った女性リナと愛人関係を続けており、
頻繁に愛人宅で過ごし、12歳の息子がいる事もラウラに気づかれてしまう。
レースの資金繰りの問題で、書類にラウラのサインが必要で、頭が上がらない。
ラウラは、自分が生きている間は離婚しない事を条件に持ち出す。
ベテランと有望な若手のレーサーを揃え、ミッレミリア、スタート。
好調に進む中、タイヤ交換をパスした若手のポルターゴは、
郊外の道路で異物を踏んでタイヤがパンクし、大事故で死亡。
沿道の観客数名も巻き込まれ、多くの死傷者が出た。
レースはベテランドライバー、タルッフィがフェラーリに勝利をもたらしたが、
事故を受けて、イタリア政府は以降の開催中止を命じた。
妻ラウラは宣言通り、離婚はしなかった。
愛人の息子ピエロは身分を隠してフェラーリ社に入社し、その後跡を継いだ。
前半は、夫婦のドロドロが中心。
息子が難病で苦しんでいるのに、愛人にうつつを抜かされてたら、
妻は怒って当然。
戦地で生きるか死ぬかの時に、なんか女性にクラッとする気持ちは
わからないでもないけど。
後半のレースシーンは流石の映像。
車に詳しい人なら、もっと夢中で楽しめるんだろうな。
公道レースで、街中の狭い通りをレーシングカーが猛スピードで駆け抜ける。
観客との間の緩衝材が積み藁で、危ないなぁと思っていた途端、
郊外で大クラッシュ。
事故については知らなかったので驚いた。
ポルターゴは身体が真っ二つ。
そこまでキツイのは、映画としては見せなくても良かったんではなかろうかと、
思うのだけど、事故を正確に再現しようという監督の意図があったのだろう。
この時エンツォは59歳で、主演のアダム・ドライバーは老けメイクで演じている。
年相応の俳優にすればと思うんだけど、
現在のハリウッドでのアダム・ドライバーの勢いに賭けたのかな。
最初はクリスチャン・ベールにオファーが行っていたとか。
個人的に、カーレースに思い入れは無いけれど、映画は良かった。
当時の車であったり、ロケ地であったり、映画の「姿」が美しい。
細部まで制作者のこだわりが徹底していたのが、リアルな響きとなったのだろう。
第2次世界大戦から12年後、
まだ人々の精神状態に戦争の影が色濃く、
戦場と、高級車の販売という、2つの戦争を経験するエンツォ達の、
生死を厭わずレースに賭ける意気込みが、今の感覚では怖い。
レーサー達が、前夜に家族宛の遺書のような手紙を書いていた。
21世紀も4分の1が過ぎ、自動車は本気の「自動」になりつつある。
カーレースも、過去の遺物になっていくんだろう。
まぁね、フェラーリなんて、乗る事ないまま一生を終えそうなんだけど。
1947年創業のフェラーリ社はレーシングカーの名車として名を馳せていたが、
経営状況は悪化して、倒産寸前。
フィアットやフォードからの買収工作が絶えない。
エンツォは社運を賭けて、公道レース、ミッレミリアに参戦。
ミッレミリアは1927年から続く伝統あるレースで、
フェラーリは47年創業以後、ほぼ優勝を独占する勢いだった。
私生活では前年に一人息子のディーノを難病で亡くし、
妻ラウラとは険悪な状態に陥っていた。
エンツォは、戦時中、従軍先で知り合った女性リナと愛人関係を続けており、
頻繁に愛人宅で過ごし、12歳の息子がいる事もラウラに気づかれてしまう。
レースの資金繰りの問題で、書類にラウラのサインが必要で、頭が上がらない。
ラウラは、自分が生きている間は離婚しない事を条件に持ち出す。
ベテランと有望な若手のレーサーを揃え、ミッレミリア、スタート。
好調に進む中、タイヤ交換をパスした若手のポルターゴは、
郊外の道路で異物を踏んでタイヤがパンクし、大事故で死亡。
沿道の観客数名も巻き込まれ、多くの死傷者が出た。
レースはベテランドライバー、タルッフィがフェラーリに勝利をもたらしたが、
事故を受けて、イタリア政府は以降の開催中止を命じた。
妻ラウラは宣言通り、離婚はしなかった。
愛人の息子ピエロは身分を隠してフェラーリ社に入社し、その後跡を継いだ。
前半は、夫婦のドロドロが中心。
息子が難病で苦しんでいるのに、愛人にうつつを抜かされてたら、
妻は怒って当然。
戦地で生きるか死ぬかの時に、なんか女性にクラッとする気持ちは
わからないでもないけど。
後半のレースシーンは流石の映像。
車に詳しい人なら、もっと夢中で楽しめるんだろうな。
公道レースで、街中の狭い通りをレーシングカーが猛スピードで駆け抜ける。
観客との間の緩衝材が積み藁で、危ないなぁと思っていた途端、
郊外で大クラッシュ。
事故については知らなかったので驚いた。
ポルターゴは身体が真っ二つ。
そこまでキツイのは、映画としては見せなくても良かったんではなかろうかと、
思うのだけど、事故を正確に再現しようという監督の意図があったのだろう。
この時エンツォは59歳で、主演のアダム・ドライバーは老けメイクで演じている。
年相応の俳優にすればと思うんだけど、
現在のハリウッドでのアダム・ドライバーの勢いに賭けたのかな。
最初はクリスチャン・ベールにオファーが行っていたとか。
個人的に、カーレースに思い入れは無いけれど、映画は良かった。
当時の車であったり、ロケ地であったり、映画の「姿」が美しい。
細部まで制作者のこだわりが徹底していたのが、リアルな響きとなったのだろう。
第2次世界大戦から12年後、
まだ人々の精神状態に戦争の影が色濃く、
戦場と、高級車の販売という、2つの戦争を経験するエンツォ達の、
生死を厭わずレースに賭ける意気込みが、今の感覚では怖い。
レーサー達が、前夜に家族宛の遺書のような手紙を書いていた。
21世紀も4分の1が過ぎ、自動車は本気の「自動」になりつつある。
カーレースも、過去の遺物になっていくんだろう。
まぁね、フェラーリなんて、乗る事ないまま一生を終えそうなんだけど。
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