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マンガ家Mの日常
北欧サスペンスのミニシリーズ、全8話。
シリーズ第3作らしいのだけど、前のを覚えていない。
まぁ、覚えていなくても問題なく観られる。


心理学者ルイーセは犯罪捜査のプロファイリングで警察に協力。
2ヶ月前、中年の男女が女性の自宅前で殺害された事件において、
警察は強盗殺人とみなしていたが、女性ティレーセへの執拗な攻撃から、
ルイーセはティレーセの知人による恨みが動機の犯行で、
男性は偶然その場に居合わせた為に殺害されたと推測。。
刑事フレデリクと共に捜査に当たる。

ティレーセには離れ離れになっていた息子ビャーンと娘マリーアがいた。
事件の数日前にビャーンがティレーセと会っていた事を突き止める。
彼らはかつて郊外のコミューンで暮らしていたが、
ティレーセが退去しようとするが、子供達2人はコミューンに戻ってしまった。
現在マリーアが妊娠中で、ビャーンはティレーセに手助けを求めたが、
断られた事から憎しみに変化してしまった。
ビャーンは逃亡中に、過去に世話になった教会に立ち寄るが、
愛されていると思った指導者のペレから拒絶され、
過去の行為は虐待だったと気づき、怒りに任せてペレを撲殺。

マリーアは赤ん坊を出産してセバスチャンと名付けるが、
何者かにセバスチャンを誘拐されてしまう。
ルイーセは女性の犯行だと推測するが、
警察はビャーンが妹マリーアと共に逃亡を図ろうとして
セバスチャンを連れ去ったものと見て捜索する。
マリーアを気遣ったビャーンはルイーセに会いに来るが、
自暴自棄になって、フレデリクに撃ち殺される。


ここまでで前半4話分。
ビャーンが母親を刺殺するあたりがちょっと分かり難かったかな。
あっさり撃ち殺されて終わりってのも、物足りなさを覚える。
で、
セバスチャン誘拐は解決しないまま、話は3年後に飛ぶ。

(続く。)


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4K番組がウチのTVでも観られるらしいけど、まだ合わせた事無い。
観られるなら観たいかも。

NHKのBSには、時々、以前4K放送された番組が降りて来る。
面白そうなドキュメンタリー番組を録画して観るが、大概退屈。
時間稼ぎでただダラダラと長い。
地上波だったら、もっとビシッと編集するんだろうけど、
4Kとか、趣味で観てる人がメインだから、構成が甘えてる。
この様子では、4K観られなくても大差無い。

実在した二重スパイ、キム・フィルビーを描いたドラマのミニシリーズ。
全6話。


1960年代の冷戦時代、
英国秘密情報部SIS(通称MI6)で働くエリオットは、
同僚で親友のフィルビーがソ連の二重スパイだと知らされる。
赴任先のベイルートに行ってフィルビーに真偽を正すが、
改めて、彼が二重スパイで、MI6内に他にも二重スパイが存在すると聞かされる。
フィルビーはその数日後にソ連に亡命。
エリオットは若い頃からのフィルビーとの付き合いを回想する。


いや、正直、よくわからなかった。
各話1時間程度で、話に入り込めず、全6話見終わるのに時間がかかった。
当時と回想シーンがどんどん入れ替わるし、登場人物も多い。
「クーリエ」のようにスパイとしての活動をする様子は描かれず、
テーマは、フィルビーの人間性についてなのかな。

フィルビー役はガイ・ピアース。
エリオット役のダミアン・ルイスは、以前にも書いたけど、スパイ顔なのね。

英国の上流社会の青年が情報部にスカウトされる背景があり、
フィルビーを含めた一部の人々は、若い頃から共産主義に傾倒していて、
二重スパイになる下地があった。
よく覚えていないのだけど、
フィルビーの場合は、恋人の問題もあって、共産主義に没入したみたい。

すっかり忘れていたのだけど、
腐女子を燃え上がらせた映画「アナザー・カントリー」の主人公が
ガイ・バージェスで、同様の二重スパイとして、
フィルビーらと共に「ケンブリッジ・ファイヴ」と称されたとか。
名門トリニティ・カレッジ(ケンブリッジ大学)出身の5人の大物スパイ達。
ガイ・バージェスは英国の特権階級の中で敗北した反動で共産主義に走った。
ある意味、名門校が二重スパイの温床だったんだね。


戦後生まれの日本人として、西側自由主義国に組み込まれて育って、
旧ソ連を筆頭とする東側共産圏の思想には疎い。
昨年から続くロシアによるウクライナ侵略戦争も、
複雑な思想背景を知らねば、理解するのは困難なのだろう。





ベネディクト・カンバーバッチ主演、実話を基にしたスパイ映画。


1960年、ソ連高官ペンコフスキーは、
フルシチョフの核配備計画に重大な懸念を抱き、
核戦争の脅威を軽減させるべく、西側と連絡を取った。
CIAはMI6と連携して、ペンコフスキーからの情報を受け取る計画を立て、
「運び屋」として、東欧に頻繁に出張するセールスマンのウィンに依頼。
しぶしぶ引き受けたウィンだったが、無事任務を成功させ、
ペンコフスキーとも次第に友情関係を築いていく。

モスクワへの出張回数が増えると、妻はウィンの浮気を疑うが、
ペンコフスキー一家を亡命させるべく、最後の任務に向かう。
しかし、情報漏洩に気づいたソ連諜報部に2人とも捉えられてしまう。

収監されたウィンは、虐待とも言える扱いを受け、疲弊していく。
半年後、ようやく妻との面会を許され、核戦争の危機が回避された事を知る。

ウィンは、自分はただの運び屋で、情報の内容は知らなかったと主張し続ける。
諜報部は動揺を誘って自白させる為に、ペンコフスキーと会わせるが、
ペンコフスキーもまた、ウィンは情報内容を知らなかったと主張する。
ウィンはペンコフスキーに核戦争危機回避の成功を告げ、2人は引き離される。

1年後、ウィンは釈放され、ロンドンに戻り、無事余生を過ごす。
ペンコフスキーは国家反逆罪で処刑される。


スパイ映画といっても、難しい情報工作ではなく、2人の友情がメイン。
地味な作品だけど、俳優としては本望だったと思える。
人気と実力を得て、ベネディクト・カンバーバッチは
多岐にわたる役柄に挑戦し続けている。

浮気の前科もある、やや軽薄なセールスマンのウィンが、
緊張感の高い任務を背負わされて、徐々に目覚め、
ソ連での過酷な収監にも耐え抜く姿は、
固い信念を持ったペンコフスキー共々、美しい。

ラストで、実際のウィンの映像が流れる。
キューバ危機が回避された背景に、全くの素人の活躍があった事に驚かされる。


ビル・マーレイ主演のコメディ映画。
少し前に録画していて、偶然最近新聞のコラムで紹介されていたので、
ふらっと観てみた。
1998年公開だから、結構古い映画なのね。
邦題が示す通り、ヒッチコックの「知りすぎていた男」のパロディ。


アイオワ州のビデオ店勤務の中年男ウォレスは、自分の誕生日を祝うべく、
ロンドンの弟ジェイムズの家を訪れる。
兄弟仲は良いが、その晩は自宅に商談相手のドイツ人達を招待しての
ホームパーティを予定していて、呑気なウォレスを追い払う事に。
TVで紹介されていた演劇体験ゲームに行かせる。

公衆電話ボックスで指示を受け取り、ゲーム開始。
ところが、ウォレスが受けた電話は、本当の要人暗殺の指示だった。
ウェレスは何も気づかないまま、ゲームだと思い込んで続行する。
指定の場所に行くと、メイドコスプレの美女ローリーがいる。
ローリーは国防大臣の情婦で、要人暗殺計画を知ってしまった為、
国防大臣が差し向けた殺し屋に命を狙われている。
ローリーはウォレスを殺し屋だと思い込むが、
暗殺計画の証拠となる手紙を武器に、一緒に大金を得るよう促す。

未だにゲームだと信じ込んでいるウォレスは、諜報機関の追手と戦いつつ、
ローリーの指示に従って、英露首脳の平和協定調印式の会場へ向かう。
一度は諜報員達に拉致されるも、まんまと逃げ果せると、
出し物の出演者として会場に入る。
そうとは知らぬまま、爆弾が仕込まれたマトリョーシカを手に入れる。
会場から逃げようとする国防大臣と諜報機関から、
秘密保持の為の大金が入ったカバンを2個渡され、
片方に記念品として持ち帰ろうとしたマトリョーシカを入れる。
騒ぎの間に、金を惜しんだ国防大臣はカバンを一つ持ち去るが、
逃亡中のヘリコプターの中で、爆弾が爆発する。

最後までゲームだと思い込んだまま要人暗殺を防いだウォレスの元に、
別の諜報機関からスパイとしてのスカウトが来るが、
映画の撮影と思い込んで、承諾する。


1998年の映画にしては、色々古い感じで、
1956年の「知りすぎていた男」を踏襲した事によるのだろう。
レトロ感と、とぼけた雰囲気で気楽に楽しめた。
お茶の間で家族一緒に観られる映画。
思えば、最近はそういう映画があまり無いね。

ビル・マーレイ、ピーター・ギャラガー、アルフレッド・モリーナ、
当然ながら、皆、若い。
ウォレスの財布を取るチンピラのちょい役でエディ・マーサンが出演していた。
今作が映画初出演なのかな。