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マンガ家Mの日常
キアラへのご声援 ありがとうございます。

いつ頃、どういった形で書くか 迷っていたのですが、
作者の責任として、現在連載が中断されている事情について
まず先にご説明します。

第1作目は読み切りとして描かれたものでしたが、
当時の担当Mさんがシリーズ化を勧めて下さって、
私としても楽しく描けた作品でしたので
様子見しながら続けさせてもらう事となりました。
3作目以降は若手のTさんの担当で進めて行きました。

話がやや難しい事もあって、最初のうちは
それほどアンケートも良くはなかったらしいのですが、
回を重ねるに連れて 読者の方も付いて来てくれるようになり、
Tさんにも「キアラに愛着が感じられるようになって来た。」
と、言っていただけました。

正直なところを言えば、修復を題材に謎解きを作るのは
私個人の限られた知識では難しく、
何年もの長期に渡って連載を続けるのは厳しいかな、
というのは ありました。
でも、好きなテーマで、キャラクターも気に入っていたので、
状況が許す限りは続けていこうと、
資料を集めたり 専門書をめくったりと 奮闘しておりました。

10作目のあたりでTさんから提案がなされました。
読者の傾向として、恋愛要素のある作品が欲しい、との事でした。
一度シリーズに区切りを付けて、キアラを15歳くらいまで成長させて
恋愛ドラマを加味するようにしましょう、という話になりました。
私としては チビデブのキアラが好きだったので、
変更はどんなものかな、と思わないでもなかったのですが、
作品には時として 変化や裏切りも必要なので、
Tさんの提案に沿った挑戦に向けて動く事にしました。

区切りを付けて少し連載に間を明ける為、
3回分の短期集中連載的な作品を作る事となって、
それがミケランジェロの出て来るシリーズです。
Tさんとはその後の展開についても 少しずつ打ち合わせを進めていました。

連載の先行きは明るいように見えました。

ところが、
当時 私はやや深刻な病気を抱えていて、手術入院を検討していました。
それで、「キアラ」の区切りの所で入院の日程を決めました。
休みを取るタイミングとしては良かったようです。
2週間の入院の後、体力が低下していたので
1、2ヶ月休んで、体調が万全になってから
あらためて連載についての打ち合わせを、と考えていました。

でも、ぶんか社と「ホラーM」の状況は
担当編集者のTさんでさえ 思いもよらぬ方向へ向かっていたのでした。

この項、続く。
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【2011/05/06 (金) 21:59】 | 「絵画修復家キアラ」
トラックバック() | コメント(1)

キアラ
らむ
なるほど!キアラはそもそも嫁に行く予定など無かったのですね?
2巻あたりから急にモテ出したり、ギネビオが優しくなってたりしたのは、あえてそういう方向に向ける為だったのですね。
私としては大好物なのでその方が読みやすかったです。


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コメント
この記事へのコメント
キアラ
なるほど!キアラはそもそも嫁に行く予定など無かったのですね?
2巻あたりから急にモテ出したり、ギネビオが優しくなってたりしたのは、あえてそういう方向に向ける為だったのですね。
私としては大好物なのでその方が読みやすかったです。
2023/08/23(水) 20:43 |   | らむ #29f8969d21[編集]
[管理者用 返信]
Re:キアラ
ジェンティレスキ公爵家には、キアラの上に未婚の姉達がゾロゾロいますからねぇ。彼女達が上から順番に片付かない事には(笑)。姉達が登場する機会も無かったのですが、姉の誰かの結婚に関係するエピソードとかも作ってみたかったなぁと思っていました。ギネヴィオは、見た目だけで言えばモテて良いのでしょうが、性格が殺伐としてるから、やっぱりキツめの性格の女性でないと彼について行けないでしょうね。
この時代の貴族だと、ほぼ政略結婚になっちゃうのかな。
2023/09/05(火) 19:11 | たまいまきこ

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