忍者ブログ
マンガ家Mの日常
ふらふらとネットニュースを見てたら…。

美容整形手術で有名な医師が、
どこかのマンガで、不名誉なネタ(本人とは無関係)で似顔絵を使われ、
マンガ家に対して謝罪と描き直しを求めた、とあった。

「描き直し」って、
デジタル版なら可能なわけね。

当のマンガ家さん、
もしかしたら、遥か昔、ウチに少しの間アシスタントに来てくれていた人かも?

ありゃま〜、
こんな事で名前が世に出るとは。

とは言え、
まだマンガの仕事を続けていたのね。
それが分かったのは良かった。
PR

秋の叙勲。
昨日の文化の日に発表された。

萩尾望都先生、旭日中綬章受賞おめでとうございます。

以前の紫綬褒章で、大きな賞の取り納めかと思いきや、
前回のアイズナー賞もあり、
そして今回の旭日中綬章。


おめでたい事を共有する喜びと共に、お祝いのお花代がかさむ。

新聞で見ると、勲章にも数段階あって、
一つ下の瑞宝中綬章には大学の名誉教授がズラリと並んでいる。
一番上は旭日大綬章で、瑞宝大綬章、旭日重光章、瑞鳳重光章と続き、
その次が旭日中綬章となっている。

旭日章が民間人、瑞宝章が公務員という区分けなのね。

まだ2つ上があるという事か。

ネットニュースから。

とある人気マンガ家さんが、
ある日突然銀行口座の預金およそ2100万円をサシオサエられた。
慌てて銀行に問い合わせすると、年金の長期間未納によると判明。
「ある日突然」ではなかった。
そのマンガ家さんの話によると、
ごく最初の何年かは年金を納めていたけど、
将来的にどのくらい貰えるかも分からないし、面倒になって、
請求の通知をずーーっとほったらかしにして、溜まったら捨てていたそうな。
年金機構がやるべき仕事をした結果のサシオサエ。

50代だそうだから、全額納めていたとしても、2100万円より遥かに安い筈。
滞納の追徴金が加算されたのかな。

「2100万円サシオサエはキツい。」と言う一方で、
「お金は無くなったものと考える。」とも語っておられた。
青年誌を読まないので、作品は読んだ事無かったけど、
それでも私なんかがお名前を存じ上げている程の人気作家。
それなりの高収入はおありだろう。
だから年金請求の通知を無視出来た? 

会社員であれば、会社が厚生年金納入の手続きをやってくれていて、
引退後にはそれなりの年金が支払われるので、安心度が高い。
マンガ家のようなフリーランスの仕事だと、自分で国民年金に加入して、
毎年、もしくは2年まとめで納入する。
厚生年金よりは、貰える金額が遥かに少ないけど、
毎月固定で貰えるお金は有り難い。

月額数万円程度なら、必要無いと思われたのかもしれないが…、
年金というのは、互助制度のひとつなので、
高額所得者は定額所得者を助ける意味合いもある。
また、現在自分が納めているお金は、自分の為ではなく、
現在支給を受けている方々への為となっている。
助け合いの精神。

急な大金の差し押さえで慌てただろうと容易に推察されるけど、
もう少し慎重に発言していただきたかったかなぁ。

誰しも、ちょっと疲れてると、立ち上がるのが億劫になる。
かと言って、そのまま横になっていたり座ったりしている訳にもいかない。

そんな時は「立て、立つんだ、ジョー!」と自分自身に呟く。
マンガファンでこの台詞を知らないヤツはモグリだ。
名作「あしたのジョー」のコーチ丹下段平のかけ声。 

朝の、まだ気怠い時間帯にはこの台詞が必要になる。
私の中に何人の「ジョー」がいるのだろうと思う。


先日、友人達と久々に食事した折に、「バガボンド」や「スラムダンク」が話題に上り、
「スラムダンク」は果たしてあれで結末となっているのか?という話になった。
ミステリーなら、大体は事件解決ではっきりとした結末がつくのだけど、
スポーツものって結構難しい。
優勝に漕ぎ着けて終わるのがベストなんだろうけど、
それって、勝ち逃げっぽくて、ちょっと感じ悪い。
で、高校で優勝したら、その次は大学とか、オリンピックとか、プロとか、メジャーとか、
先に進もうと思えば、延々と続けられる。
キリが無い。


梶原一騎先生は、
「世の中にヒーローなんていない。」という、ご自身の姿勢を元に、
自作の主人公は大体死なせて終わった。
「あしたのジョー」は、ちばてつや先生の類稀な感性によって、
何処までも余韻が広がる幕引きとなった。

「タイガーマスク」は、アニメは重厚感ある終わり方だったけど、
コミックスの方では、確か、
普段着で歩いている時に、車にはねられそうになった子供を庇って、自分がはねられた。
道端に倒れ、息を引き取る直前に、鞄の中に入っていたマスクを川に投げ落とした。
あくまでも仮面レスラーの正体を隠し通そうという矜持。
でも、結構あっさり死んでしまって、マンガファンには不評なような。

「愛と誠」では、ヤクザの抗争みたいな感じに巻き込まれて、
闘って、ボロボロになって死んだ。
最初からの設定上、そうならざるを得ないか。

ところが、
「侍ジャイアンツ」では、
主人公の番場蛮は、熱戦を投げ抜き、マウンド上で仁王立ちしたまま息を引き取った。
井上コオ先生の軽やかなタッチで、ギャグ風味も交え、
明るい雰囲気で、アニメも人気だったので、
コミックスの方でも、何もそんな悲しい終わり方しなくても…と、残念に感じた。

梶原一騎先生の方針はともかくとして…。
「侍ジャイアンツ」ファンの読者は、皆、唖然としたのではなかろうか。


長期連載マンガの終わり方は難しい。

まぁね、恋愛マンガだって、
「結婚」がゴールインではない事は、もう誰もが知っている…。

タイトルは思い出せない。
ごく短めの短編だった。

あすなひろし先生の、大人の恋愛ドラマ。

大人の男女の出会い。
女性の誕生日に、男性がプレゼントをする。
男性は「無骨で女性の好みもわからないから、好きな物を買って欲しい。」と、
桐の箱に収められた商品券を送る。
女性は開封せずに、箱のまま取って置いている。

結末もよく覚えていない。
男性が亡くなって、女性が思い出を語っていたのだろうか。

あすなひろし先生の絵と語り口が、大人の恋愛をしめやかに見せる。
感情を抑える事で、一見地味な恋愛であるかのように見えるが、
互いへの敬意に、愛情の深さを感じさせられる。
ただ、お金や商品券を渡すのではない。
桐の箱に、男性の隠された知性と品格が表れており、
女性もそれを感じ取って、敬意を払っているからこそ、桐の箱を大事に取っている。


ネットでもボロボロ上がって来る、昨今の恋愛マンガ。
目にするのは断片的ではあるけれど、
登場人物の自我が強くて、やたらと感情を昂らせる。
恋愛に限らず、対人関係が殺伐として、自己承認欲求だけが渦巻いている。
読者にとってある種のストレス解消になっているのかもしれないけれど、
心理的に良い影響に繋がるとは思えない。