当時の少年誌を読んでいないので、作品の内容までは知らないのだけど、
お名前は記憶している。
ネットニュースを眺めていたら、
遊人先生がネットでご自身の原画(作品毎にまとめて)を売りに出している、
というインタビュー記事が出ていた。
紙原稿の保管の問題(と、おそらくは多少の収益の為?)。
元の原稿は既に高解像度でスキャン済みで、デジタルでの保管としている。
同時に、現在の電子書籍の問題も語っておられた。
出版社に体力が無く、デジタルコミックの作品を印税も払わずに買い取っているとか。
安く買い叩かれて、マンガ家は収入が激減。
今後は、低品質の作品が電子書籍の中に溢れかえるだろうと。
マンガもYouTubeのようになるだろうと。
ちょうど昨日、同じ事を考えていた。
ネットで気軽に作品を公表出来るのは素晴らしいけど、
これまでのような、出版社が気持ちを込めて作品に取り組む姿勢は無くなり、
中途半端な作品が大量に出回り、
ごく稀に、一部の作品だけが大きくクローズアップされて、メガヒットを記録する。
ちょっと運任せ。
まさしく、マンガのYouTube化。
少し前には、奥浩哉先生も、昨今のデジタル化やリモートワークに懸念を示されていた。
若手がベテラン作家の元でアシスタントとして直接仕事をする事で、
絵の技術だけでなく、連載の仕方等々、様々学べていたものが、出来なくなる。
学びの場が無くなり、現時点で実力のあるアシスタントだけが仕事出来る状況になると、
そうした数少ない実力派のアシスタントの奪い合いになる。
読者も…、
電車の中でスマホでサクサク眺められるような作品だけに触れて、
紙の本という形のしっかりした作品が力を失ってしまう。
コロナ禍での巣篭もりで、マンガの需要は上がったらしいけど、
作品作りの態勢は崩れている。
日本の作家の力が弱まる一方で、
韓国や台湾とか、他のアジア圏からやる気のある作家が出て来て、
日本の市場にドシドシ参入するのだろう。
日本のマンガって、そろそろオワコンなんだろうか。
お名前は記憶している。
ネットニュースを眺めていたら、
遊人先生がネットでご自身の原画(作品毎にまとめて)を売りに出している、
というインタビュー記事が出ていた。
紙原稿の保管の問題(と、おそらくは多少の収益の為?)。
元の原稿は既に高解像度でスキャン済みで、デジタルでの保管としている。
同時に、現在の電子書籍の問題も語っておられた。
出版社に体力が無く、デジタルコミックの作品を印税も払わずに買い取っているとか。
安く買い叩かれて、マンガ家は収入が激減。
今後は、低品質の作品が電子書籍の中に溢れかえるだろうと。
マンガもYouTubeのようになるだろうと。
ちょうど昨日、同じ事を考えていた。
ネットで気軽に作品を公表出来るのは素晴らしいけど、
これまでのような、出版社が気持ちを込めて作品に取り組む姿勢は無くなり、
中途半端な作品が大量に出回り、
ごく稀に、一部の作品だけが大きくクローズアップされて、メガヒットを記録する。
ちょっと運任せ。
まさしく、マンガのYouTube化。
少し前には、奥浩哉先生も、昨今のデジタル化やリモートワークに懸念を示されていた。
若手がベテラン作家の元でアシスタントとして直接仕事をする事で、
絵の技術だけでなく、連載の仕方等々、様々学べていたものが、出来なくなる。
学びの場が無くなり、現時点で実力のあるアシスタントだけが仕事出来る状況になると、
そうした数少ない実力派のアシスタントの奪い合いになる。
読者も…、
電車の中でスマホでサクサク眺められるような作品だけに触れて、
紙の本という形のしっかりした作品が力を失ってしまう。
コロナ禍での巣篭もりで、マンガの需要は上がったらしいけど、
作品作りの態勢は崩れている。
日本の作家の力が弱まる一方で、
韓国や台湾とか、他のアジア圏からやる気のある作家が出て来て、
日本の市場にドシドシ参入するのだろう。
日本のマンガって、そろそろオワコンなんだろうか。
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ここ暫くの間、
人気作家さん達の訃報や、病気、不調、等々の情報がSNSで流れるのを目にする。
情報が流れるのは、SNSという発信ツールがあるからで、
それ以前には、発信出来ていなかっただけで、
当時もマンガ家が不調に陥るケースは多々あったのだと推察される。
過酷な仕事で、身体を蝕まれる。
身体の不調は心の不調を引き起こす。
デジタル化、リモート化で、縦の繋がりが薄れ、
アシスタントとして、昔ながらの勉強をする場が無くなりつつあり、
週間連載の過酷な状況にマンガ家が持ち堪えられなくなり…、
これまでのマンガの仕事の構造は崩れつつある。
先が見えない。
日本の作家が縮小していく中、韓国や、その他のアジア諸国から、
これまでとは違ったタイプの作家が誕生して、市場に参入していくのだろう。
改めて、
萩尾望都先生の50年間に渡る作家業の偉業に感じ入る。
人気作家さん達の訃報や、病気、不調、等々の情報がSNSで流れるのを目にする。
情報が流れるのは、SNSという発信ツールがあるからで、
それ以前には、発信出来ていなかっただけで、
当時もマンガ家が不調に陥るケースは多々あったのだと推察される。
過酷な仕事で、身体を蝕まれる。
身体の不調は心の不調を引き起こす。
デジタル化、リモート化で、縦の繋がりが薄れ、
アシスタントとして、昔ながらの勉強をする場が無くなりつつあり、
週間連載の過酷な状況にマンガ家が持ち堪えられなくなり…、
これまでのマンガの仕事の構造は崩れつつある。
先が見えない。
日本の作家が縮小していく中、韓国や、その他のアジア諸国から、
これまでとは違ったタイプの作家が誕生して、市場に参入していくのだろう。
改めて、
萩尾望都先生の50年間に渡る作家業の偉業に感じ入る。
萩尾望都先生、旭日中綬章受勲のお祝いにお花を送ったところ、
今朝、返礼品が届きました。
お祝いは受ける側も大変。
方々にお返しをしなければならない。
萩尾先生の所はベテランのマネージャーさんがおられるから安心。
bonbonnière(キャンディ入れ)
慶事の返礼品として使われる。
包装を開いたら、菊の御紋の入った箱が現れて、中には有田焼のbonbonnière。
可愛らしい金平糖が入っていた。
金平糖の賞味期限は1年間くらいのようだけど、これは手を付けられない。
包装し直して食器棚に収納し、このまま家宝にします。
小学生の時に萩尾先生の作品に魅了され、今に至る。
ネットも何も無い時代では、情報に疎く、
商業誌のマンガ家さんは未知の世界の憧れだった。
萩尾先生は作品の神秘性もあって、まさしく雲上人。
それは今もほぼ変わりないのだけど、
だから余計に、こうしてお花を贈る嬉しさに歓喜する。
(大量にお花が届いて、後片付けも大変だと思うけど、それにはとりあえず目をつぶる。)
今朝、返礼品が届きました。
お祝いは受ける側も大変。
方々にお返しをしなければならない。
萩尾先生の所はベテランのマネージャーさんがおられるから安心。
bonbonnière(キャンディ入れ)
慶事の返礼品として使われる。
包装を開いたら、菊の御紋の入った箱が現れて、中には有田焼のbonbonnière。
可愛らしい金平糖が入っていた。
金平糖の賞味期限は1年間くらいのようだけど、これは手を付けられない。
包装し直して食器棚に収納し、このまま家宝にします。
小学生の時に萩尾先生の作品に魅了され、今に至る。
ネットも何も無い時代では、情報に疎く、
商業誌のマンガ家さんは未知の世界の憧れだった。
萩尾先生は作品の神秘性もあって、まさしく雲上人。
それは今もほぼ変わりないのだけど、
だから余計に、こうしてお花を贈る嬉しさに歓喜する。
(大量にお花が届いて、後片付けも大変だと思うけど、それにはとりあえず目をつぶる。)
ネットニュースから。
アニメ化の企画も進んでいた人気作のコミックスが、
原稿修正(2ページ分)がなされる前に、作者の了解が無いまま出版され、
作者がTwitterで抗議と読者への説明を出した。
初版はそのまま発売されるしかなく、2刷以降は修正版となるが、
初版を購入した場合、2刷との交換はしてもらえない。
作者としては、初版が読者に行き渡る事には懸念があるが、
初版が売り切れない事には2刷も出してもらえないので、二律背反に陥っている。
何故こうなったのか?
おそらく、アニメ化目前で、話題に乗せる為に
編集部がコミックス出版を急いだのだろう。
デジタル化以前は、コミックス化の前に一度原稿を全部返却してもらい、
出来る限りの加筆修正をしていた。
連載時に、締め切り前のドタバタで、細かなミスがあったり、
手が行き届いていない箇所があったり、或いは、何らかの誤認があったり。
そうしたあらゆるミスを修正する。
また、加筆はコミックスの特別感を上げるのにも有効と見られていた。
しかし、デジタル化が進んだ事により、雑誌掲載時にデジタル化されるので、
その後の修正には再度のデジタル化作業が必要となるので、
加筆修正が望まれなくなってしまった。
今回の件では、作者が希望する修正は2ページだそうで、
大体、2、3ページ分は編集部も了解してくれるので、
通常の範囲内の修正の筈だった。
それでも、
以前、編集者から
「雑誌掲載時に完全な原稿であるべき。」とも言われた事がある。
まあね、そりゃ正論なんだろうけど。
お陰で、ハーレクインのコミックス版での初稿出版では、
最後の修正作業に神経尖らせて、どうしてもそこで時間を食ってしまい、
締め切りに遅れるという、面倒な結果になってしまっていた。
雑誌は若干印刷が荒いから、少しのミスは目立たないけど、
コミックスはもっと印刷がハッキリしてるし、
読み捨ての雑誌と違って、長く読者の手元に残る物だから、
雑誌版では締め切りに合わせて原稿を出し、
コミックス版で加筆修正するというのが、自然な流れだったのだけど。
マンガ家がクライアントである出版社を公の場で批判すれば、
普通は仕事を干されるもんだけど、
このところ、世間が少しずつマンガ家の味方になってきているような感じがする。
それも、それぞれがこうして厳しい状況を吐露出来るようになったからだろう。
アニメ化の企画も進んでいた人気作のコミックスが、
原稿修正(2ページ分)がなされる前に、作者の了解が無いまま出版され、
作者がTwitterで抗議と読者への説明を出した。
初版はそのまま発売されるしかなく、2刷以降は修正版となるが、
初版を購入した場合、2刷との交換はしてもらえない。
作者としては、初版が読者に行き渡る事には懸念があるが、
初版が売り切れない事には2刷も出してもらえないので、二律背反に陥っている。
何故こうなったのか?
おそらく、アニメ化目前で、話題に乗せる為に
編集部がコミックス出版を急いだのだろう。
デジタル化以前は、コミックス化の前に一度原稿を全部返却してもらい、
出来る限りの加筆修正をしていた。
連載時に、締め切り前のドタバタで、細かなミスがあったり、
手が行き届いていない箇所があったり、或いは、何らかの誤認があったり。
そうしたあらゆるミスを修正する。
また、加筆はコミックスの特別感を上げるのにも有効と見られていた。
しかし、デジタル化が進んだ事により、雑誌掲載時にデジタル化されるので、
その後の修正には再度のデジタル化作業が必要となるので、
加筆修正が望まれなくなってしまった。
今回の件では、作者が希望する修正は2ページだそうで、
大体、2、3ページ分は編集部も了解してくれるので、
通常の範囲内の修正の筈だった。
それでも、
以前、編集者から
「雑誌掲載時に完全な原稿であるべき。」とも言われた事がある。
まあね、そりゃ正論なんだろうけど。
お陰で、ハーレクインのコミックス版での初稿出版では、
最後の修正作業に神経尖らせて、どうしてもそこで時間を食ってしまい、
締め切りに遅れるという、面倒な結果になってしまっていた。
雑誌は若干印刷が荒いから、少しのミスは目立たないけど、
コミックスはもっと印刷がハッキリしてるし、
読み捨ての雑誌と違って、長く読者の手元に残る物だから、
雑誌版では締め切りに合わせて原稿を出し、
コミックス版で加筆修正するというのが、自然な流れだったのだけど。
マンガ家がクライアントである出版社を公の場で批判すれば、
普通は仕事を干されるもんだけど、
このところ、世間が少しずつマンガ家の味方になってきているような感じがする。
それも、それぞれがこうして厳しい状況を吐露出来るようになったからだろう。
有名医師の似顔絵を、悪意あるネタにしてマンガに描いた件。
マンガ家さんの年齢から見ると、
そういう事をして良いかどうか、判断出来るキャリアの筈だけど、
よく考えずに描いてしまった。
それも問題なんだけど。
商業ベースのマンガの場合、プロット、ネーム、下描きの各段階で
担当編集者のチェックが入る。
そして、最終的に仕上がった原稿を編集長がチェックする。
それが本来の仕事の進行。
ところが、今回の件では、それが機能していなかった。
何故か?
デジタル版だから、チェックが甘くなっていたのか?
どういう流れで当人に届いたのか?
申し訳ないけど、デジタル版で、それ程読まれているとも思えない、マイナーな部類。
ご高齢で多忙な有名医師が、そのデジタル雑誌を定期購読しているとも思えないので、
おそらく、読者から当人へ、Twitterとかからチクリが入ったのだろう。
それはそれで、何だかすごいけど。
今回、医師の側が、謝罪と描き直しさえしてもらえればそれで良いとして、
マンガ家もすぐにそのように対応したので、事なきを得たが、
裁判等の深刻な状況になってもおかしく無かった。
デジタル版だからと油断して、編集者のチェックが甘くなると、
今後もこうした事は起きるだろう。
マンガ家さんの年齢から見ると、
そういう事をして良いかどうか、判断出来るキャリアの筈だけど、
よく考えずに描いてしまった。
それも問題なんだけど。
商業ベースのマンガの場合、プロット、ネーム、下描きの各段階で
担当編集者のチェックが入る。
そして、最終的に仕上がった原稿を編集長がチェックする。
それが本来の仕事の進行。
ところが、今回の件では、それが機能していなかった。
何故か?
デジタル版だから、チェックが甘くなっていたのか?
どういう流れで当人に届いたのか?
申し訳ないけど、デジタル版で、それ程読まれているとも思えない、マイナーな部類。
ご高齢で多忙な有名医師が、そのデジタル雑誌を定期購読しているとも思えないので、
おそらく、読者から当人へ、Twitterとかからチクリが入ったのだろう。
それはそれで、何だかすごいけど。
今回、医師の側が、謝罪と描き直しさえしてもらえればそれで良いとして、
マンガ家もすぐにそのように対応したので、事なきを得たが、
裁判等の深刻な状況になってもおかしく無かった。
デジタル版だからと油断して、編集者のチェックが甘くなると、
今後もこうした事は起きるだろう。