録画して観て、
途中で、以前観たような記憶が蘇ってきた。
ブログの過去記事をチェックすると、やはりあった。
2017年9月。
おや、当時はかなり厳しい評価を下している。
邦題の副題が大袈裟で、余計な期待をしちゃってたのが良くなかったのかな。
見返して、色々盛り込み過ぎで中途半端だったり、展開が安易な部分があったり、
主演のトラボルタが画家っぽく見えなかったりと、
全体的に同様の感想ではあるのだけれど、今回はそれなりに映画に好感が持てた。
何でだろうね。
6年半で涙もろくなったのかな。
上映時間が92分と、あまり長い方ではなく、低予算な感じ。
製作費の大半はトラボルタとクリストファー・プラマーの出演料なんだろうね。
トラボルタは映画公開時既に59歳だけど、若く見えてカッコイイ。
部分的な細かなエピソードには記憶があったものの、
ストーリー全体はほぼ忘れていた。
それでも、一度観た映画という安心感があったのか、
気楽に観れたのが良かったのかもしれない。
全体の流れやエピソードの見せ方が良いし、
構図が的確で、しっとりした画面が綺麗だった。
ボストンの駅の構内や公園の風景が懐かしい。
途中で、以前観たような記憶が蘇ってきた。
ブログの過去記事をチェックすると、やはりあった。
2017年9月。
おや、当時はかなり厳しい評価を下している。
邦題の副題が大袈裟で、余計な期待をしちゃってたのが良くなかったのかな。
見返して、色々盛り込み過ぎで中途半端だったり、展開が安易な部分があったり、
主演のトラボルタが画家っぽく見えなかったりと、
全体的に同様の感想ではあるのだけれど、今回はそれなりに映画に好感が持てた。
何でだろうね。
6年半で涙もろくなったのかな。
上映時間が92分と、あまり長い方ではなく、低予算な感じ。
製作費の大半はトラボルタとクリストファー・プラマーの出演料なんだろうね。
トラボルタは映画公開時既に59歳だけど、若く見えてカッコイイ。
部分的な細かなエピソードには記憶があったものの、
ストーリー全体はほぼ忘れていた。
それでも、一度観た映画という安心感があったのか、
気楽に観れたのが良かったのかもしれない。
全体の流れやエピソードの見せ方が良いし、
構図が的確で、しっとりした画面が綺麗だった。
ボストンの駅の構内や公園の風景が懐かしい。
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巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督作「ベニスに死す」のタジオ役で
世界中に美貌を知られるビョルン・アンドレセンの半生を綴った
ドキュメンタリー映画。
宣伝予告等では、ヴィスコンティや他の映画関係者からの
性的搾取がクローズアップされており、
昨年の日本での旧ジャニーズ事務所の問題もあって、
他人事ながら悲しくて、手をつける気になれずにいた。
実際にこうして観てみると、性的搾取に関する言及は僅かで、
それよりも、家庭環境に焦点が当てられている。
母親は戦後の自由主義の影響を強く受けて、ボヘミアン暮らし。
婚外子として生まれたビョルンの父親もわからない。
妹は別の男性の子供。(こちらは身元は確かな要。)
ビョルン10歳の時に失踪し、自殺。
祖母に引き取られたが、経済的に苦しく、
祖母はビョルンを子役スターにして稼ごうと試みる。
母親はその美貌でモデルの仕事もしていたそうなので、
芸能界に目を向ける素地はあったのかもしれない。
ヴィスコンティ監督は「ベニスに死す」のタジオ役の少年を探し求めて、
3年間欧州中を回ってオーディションを行っていた。
数千人の候補者の中から15歳のビョルンが監督の目に止まり、大抜擢となる。
一躍大スターとなり、キャンペーンで世界中を連れ回されるが、
16歳になる頃には「成長し過ぎた」として、
ヴィスコンティはビョルンへの関心が薄れ、取り巻き達に差し出してしまう。
その後も、映画の支援者という男性がビョルンをパリに連れて行くなどするが、
映画俳優への道には繋がらず、性的搾取がトラウマとなる。
ただし、この部分は映画の中では薄ぼんやりとしか描かれておらず、
時間的にもあまり大きく割かれていない。
むしろ、社会的に未熟な少年がこうした難局に身を置かされた時に、
助けとなる筈の保護者、父親、母親といった存在がいなかった事が
問題点としてクローズアップされているように見える。
(例えば「レオン」のナタリー・ポートマンは、性的な演出を課されていたが、
母親が断固として反対し、脚本を修正させた。)
ビョルンは演劇学校に入学し、俳優としての道を進むも、大成しない。
パートナーを得て、娘と息子を授かるが、
生まれて間もない息子が乳幼児突然死症候群で亡くなると、
精神的な不安定さが以前にも増して、アルコールに溺れ、結婚生活は破綻。
ビョルン自身、父親というロールモデルを持たなかった事が、
破綻を招く要因でもあった。
2019年発表のホラー映画「ミッドサマー」に出演し、
改めて世界の注目を集めた。
ヴィスコンティ監督の名作群を愛しているけれど、彼の貴族趣味の同性愛が、
ビョルンやヘルムート・バーガーらの人生を狂わせたのを知らされるのは
何とも苦い思いにかられる。
身近にサポートしてくれる人がいれば、
アラン・ドロンのように長く映画界で活躍出来たかもしれなかったのに。
ビョルンはあまりにも「タジオ」のイメージが浸透し過ぎた。
映画史に刻まれる傑作にその姿を残したという偉業を見つめるべきか、
それはただ2時間の映画でしかなく、
ビョルンの長い人生を苦悩の道に追いやったと見るか。
今作を見ると、
やはりビョルンの視線の先には、亡き母の姿があるように思える。
世界中に美貌を知られるビョルン・アンドレセンの半生を綴った
ドキュメンタリー映画。
宣伝予告等では、ヴィスコンティや他の映画関係者からの
性的搾取がクローズアップされており、
昨年の日本での旧ジャニーズ事務所の問題もあって、
他人事ながら悲しくて、手をつける気になれずにいた。
実際にこうして観てみると、性的搾取に関する言及は僅かで、
それよりも、家庭環境に焦点が当てられている。
母親は戦後の自由主義の影響を強く受けて、ボヘミアン暮らし。
婚外子として生まれたビョルンの父親もわからない。
妹は別の男性の子供。(こちらは身元は確かな要。)
ビョルン10歳の時に失踪し、自殺。
祖母に引き取られたが、経済的に苦しく、
祖母はビョルンを子役スターにして稼ごうと試みる。
母親はその美貌でモデルの仕事もしていたそうなので、
芸能界に目を向ける素地はあったのかもしれない。
ヴィスコンティ監督は「ベニスに死す」のタジオ役の少年を探し求めて、
3年間欧州中を回ってオーディションを行っていた。
数千人の候補者の中から15歳のビョルンが監督の目に止まり、大抜擢となる。
一躍大スターとなり、キャンペーンで世界中を連れ回されるが、
16歳になる頃には「成長し過ぎた」として、
ヴィスコンティはビョルンへの関心が薄れ、取り巻き達に差し出してしまう。
その後も、映画の支援者という男性がビョルンをパリに連れて行くなどするが、
映画俳優への道には繋がらず、性的搾取がトラウマとなる。
ただし、この部分は映画の中では薄ぼんやりとしか描かれておらず、
時間的にもあまり大きく割かれていない。
むしろ、社会的に未熟な少年がこうした難局に身を置かされた時に、
助けとなる筈の保護者、父親、母親といった存在がいなかった事が
問題点としてクローズアップされているように見える。
(例えば「レオン」のナタリー・ポートマンは、性的な演出を課されていたが、
母親が断固として反対し、脚本を修正させた。)
ビョルンは演劇学校に入学し、俳優としての道を進むも、大成しない。
パートナーを得て、娘と息子を授かるが、
生まれて間もない息子が乳幼児突然死症候群で亡くなると、
精神的な不安定さが以前にも増して、アルコールに溺れ、結婚生活は破綻。
ビョルン自身、父親というロールモデルを持たなかった事が、
破綻を招く要因でもあった。
2019年発表のホラー映画「ミッドサマー」に出演し、
改めて世界の注目を集めた。
ヴィスコンティ監督の名作群を愛しているけれど、彼の貴族趣味の同性愛が、
ビョルンやヘルムート・バーガーらの人生を狂わせたのを知らされるのは
何とも苦い思いにかられる。
身近にサポートしてくれる人がいれば、
アラン・ドロンのように長く映画界で活躍出来たかもしれなかったのに。
ビョルンはあまりにも「タジオ」のイメージが浸透し過ぎた。
映画史に刻まれる傑作にその姿を残したという偉業を見つめるべきか、
それはただ2時間の映画でしかなく、
ビョルンの長い人生を苦悩の道に追いやったと見るか。
今作を見ると、
やはりビョルンの視線の先には、亡き母の姿があるように思える。
Facebookで友人が紹介していたので、ちょっとやり取りしたくて、
放映時間も短いし、録画していたのを早めに観てみた。
イタリア中部の丘陵地帯の小さな町で、
初老の男性リベロが1人で古書店を経営している。
隣にはカフェがあり、気の良いウエイターの青年ニコラが話し相手。
店には様々な本を求めて様々な客が訪れる。
リベロは豊富な知識で接客する。
移民の少年エシエンが店先に置いてある本を眺めていたのに気づくと、
リベロは1冊貸してあげると申し出る。
エシエンはコミックを選んで持ち帰り、公園のベンチで読みふける。
翌日すぐに返却しに行くと、リベロは次の本の貸し出しを申し出る。
エシエンは再びコミックを選ぶが、
何日か通うと、リベロは子供向けの小説を勧める。
読み易い「イソップ物語」を手始めに、
「ピノキオ」「星の王子さま」「アンクル・トムの小屋」「白鯨」等々、
少しずつ難度を上げて、エシエンと感想を話し合う。
ある日リベロは、貸し出しではなく、
贈り物として1冊の薄い本をエシエンに手渡す。
翌日エシエンが古書店に行くと、ドアに喪中で閉店の張り紙がしてあった。
リベロは不治の病で死期を悟っており、
それまでの間出来る限りエシエンに読書の機会を授けようとしていたのだった。
ニコラがリベロから預かった手紙をエシエンに渡す。
リベロはエシエンが古書店の本を望むだけ持って行けるよう手配していた。
学ぶ機会と幸せになる権利を大切にするよう最後の言葉として書き残した。
エシエンは昨日贈られた本を手に、リベロの思いを噛みしめる。
その本のタイトルは「世界人権宣言」。
映画の作りとしては、やや物足りない。
ドラマとしてのエピソードが弱いのと、画面作りに安さが覗く。
古書店内のライティングが不自然だし、
屋外の風景も撮影用カメラの台数が限られていたのか、見せ場に欠ける。
ロケ地は、イタリアで最も美しい村の一つと言われる
チヴィテッラ・デル・トロントという所だそうで、
だったら余計に、もっと風景を堪能させて欲しかった。
友人とFacebookのコメントで
少しだけ(ネタバレしないように)感想を述べ合ったが、
やはり、ラストの「世界人権宣言」は唐突であるとの印象。
今作はイタリア・ユニセフが共同製作に参加して
映画作りに全面協力しているそうで、
エンターテインメントとしてではなく、啓蒙としての役悪がメインなのだろう。
ただ、そうであっても、というか、そうであるならば、
やはり、エシエンの生活の背景等のドラマ性が
もう少し描かれても良かったように思える。
エシエンが公園のベンチでコミックを読んでいると、
見知らぬ男性が横に座って話しかけて来る。
エシエンはとっさに他のベンチに移動する。
そういうシーンも、教育的見地から挿入されたのだろう。
重要なテーマを持つなら、尚の事丁寧な作品作りを期待したいが、
恐らくはかなりな低予算だったのだろう。
イタリア映画、もう少し頑張って。
放映時間も短いし、録画していたのを早めに観てみた。
イタリア中部の丘陵地帯の小さな町で、
初老の男性リベロが1人で古書店を経営している。
隣にはカフェがあり、気の良いウエイターの青年ニコラが話し相手。
店には様々な本を求めて様々な客が訪れる。
リベロは豊富な知識で接客する。
移民の少年エシエンが店先に置いてある本を眺めていたのに気づくと、
リベロは1冊貸してあげると申し出る。
エシエンはコミックを選んで持ち帰り、公園のベンチで読みふける。
翌日すぐに返却しに行くと、リベロは次の本の貸し出しを申し出る。
エシエンは再びコミックを選ぶが、
何日か通うと、リベロは子供向けの小説を勧める。
読み易い「イソップ物語」を手始めに、
「ピノキオ」「星の王子さま」「アンクル・トムの小屋」「白鯨」等々、
少しずつ難度を上げて、エシエンと感想を話し合う。
ある日リベロは、貸し出しではなく、
贈り物として1冊の薄い本をエシエンに手渡す。
翌日エシエンが古書店に行くと、ドアに喪中で閉店の張り紙がしてあった。
リベロは不治の病で死期を悟っており、
それまでの間出来る限りエシエンに読書の機会を授けようとしていたのだった。
ニコラがリベロから預かった手紙をエシエンに渡す。
リベロはエシエンが古書店の本を望むだけ持って行けるよう手配していた。
学ぶ機会と幸せになる権利を大切にするよう最後の言葉として書き残した。
エシエンは昨日贈られた本を手に、リベロの思いを噛みしめる。
その本のタイトルは「世界人権宣言」。
映画の作りとしては、やや物足りない。
ドラマとしてのエピソードが弱いのと、画面作りに安さが覗く。
古書店内のライティングが不自然だし、
屋外の風景も撮影用カメラの台数が限られていたのか、見せ場に欠ける。
ロケ地は、イタリアで最も美しい村の一つと言われる
チヴィテッラ・デル・トロントという所だそうで、
だったら余計に、もっと風景を堪能させて欲しかった。
友人とFacebookのコメントで
少しだけ(ネタバレしないように)感想を述べ合ったが、
やはり、ラストの「世界人権宣言」は唐突であるとの印象。
今作はイタリア・ユニセフが共同製作に参加して
映画作りに全面協力しているそうで、
エンターテインメントとしてではなく、啓蒙としての役悪がメインなのだろう。
ただ、そうであっても、というか、そうであるならば、
やはり、エシエンの生活の背景等のドラマ性が
もう少し描かれても良かったように思える。
エシエンが公園のベンチでコミックを読んでいると、
見知らぬ男性が横に座って話しかけて来る。
エシエンはとっさに他のベンチに移動する。
そういうシーンも、教育的見地から挿入されたのだろう。
重要なテーマを持つなら、尚の事丁寧な作品作りを期待したいが、
恐らくはかなりな低予算だったのだろう。
イタリア映画、もう少し頑張って。
頭休めに、少し穏やかな映画を観る。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、猫のイラストで人気を博した
英国の画家ルイス・ウェインの伝記映画。
1881年、上流階級の青年ルイスは、父の死去に伴い家督を相続。
母親と5人の妹達を養わなければならなくなった。
優れた観察力と描写力で、新聞のイラストの仕事を得るが、生活は困窮。
妹達の家庭教師としてやって来たエミリーと親しくなる。
下層階級出身で10歳年上のエミリーとの恋愛はスキャンダルと見られたが、
2人は愛し合い、結婚して郊外の家に住む。
迷子の子猫を飼い、モデルにして絵を描くと、評判になり、仕事が増える。
幸せは長く続かず、エミリーは乳癌を患い、結婚から3年後に亡くなる。
仕事に没頭するルイス。
猫のイラストの人気は高まり、絵本が次々と出版され、飛ぶように売れるが、
やや社会適応障害の傾向があるルイスは経済観念に乏しく、
版権を得ていなかった為、依然として収入は僅かで、暮らし向きは苦しかった。
実家にはずっと仕送りを続けていたが、
貧しさと、ルイスの主キャンダルの過去も響いて、妹達は結婚出来ずにいた。
間も無く末妹マリーが統合失調症を発症。
ルイスも精神的に不安定になり、幻覚に怯えるようになり、
後年、貧困者用の精神病院に収容される。
ルイスの悲惨な様子が知られると、イラストのファン達が支援を募り、
人気作家H・G・ウェルズのサポートもあって、
環境の良い病院に転院でき、穏やかな晩年を送った。
19世紀末の英国の世相を踏まえてか、なかなか悲惨な状況。
映画としての魅力は今ひとつのように感じるが、実話としての説得力は重い。
ルイスは口唇裂を口髭で隠していた。
社会不適応で、精神的にやや幼い。
一方で、類稀な画力と、電気についての強い探究心、執着心を持ち合わせる。
家族で2人が統合失調症を発症した点も合わせ、
こうした状態は、何らかの遺伝的要素によると思われる。
早い段階で誰かが支援の手を差し伸べ、版権の手続き等指南してくれていれば、
もっと幸せに暮らせたのにと、単純に思ってしまう。
才能に恵まれていても、社会的弱者の立場は脆く厳しい。
何だかね、猫好きの女性マンガ家達を彷彿とさせるね。
クールで知的なヒーロー役が多いベネディクト・カンバーバッチが、
今作では心持ちの優しさと弱さを静かに表現している。
ドラマの核となる妹キャロライン役のアンドレア・ライズボローは、
主演こそ少ないけれど、様々な名作映画に出演している実力派。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、猫のイラストで人気を博した
英国の画家ルイス・ウェインの伝記映画。
1881年、上流階級の青年ルイスは、父の死去に伴い家督を相続。
母親と5人の妹達を養わなければならなくなった。
優れた観察力と描写力で、新聞のイラストの仕事を得るが、生活は困窮。
妹達の家庭教師としてやって来たエミリーと親しくなる。
下層階級出身で10歳年上のエミリーとの恋愛はスキャンダルと見られたが、
2人は愛し合い、結婚して郊外の家に住む。
迷子の子猫を飼い、モデルにして絵を描くと、評判になり、仕事が増える。
幸せは長く続かず、エミリーは乳癌を患い、結婚から3年後に亡くなる。
仕事に没頭するルイス。
猫のイラストの人気は高まり、絵本が次々と出版され、飛ぶように売れるが、
やや社会適応障害の傾向があるルイスは経済観念に乏しく、
版権を得ていなかった為、依然として収入は僅かで、暮らし向きは苦しかった。
実家にはずっと仕送りを続けていたが、
貧しさと、ルイスの主キャンダルの過去も響いて、妹達は結婚出来ずにいた。
間も無く末妹マリーが統合失調症を発症。
ルイスも精神的に不安定になり、幻覚に怯えるようになり、
後年、貧困者用の精神病院に収容される。
ルイスの悲惨な様子が知られると、イラストのファン達が支援を募り、
人気作家H・G・ウェルズのサポートもあって、
環境の良い病院に転院でき、穏やかな晩年を送った。
19世紀末の英国の世相を踏まえてか、なかなか悲惨な状況。
映画としての魅力は今ひとつのように感じるが、実話としての説得力は重い。
ルイスは口唇裂を口髭で隠していた。
社会不適応で、精神的にやや幼い。
一方で、類稀な画力と、電気についての強い探究心、執着心を持ち合わせる。
家族で2人が統合失調症を発症した点も合わせ、
こうした状態は、何らかの遺伝的要素によると思われる。
早い段階で誰かが支援の手を差し伸べ、版権の手続き等指南してくれていれば、
もっと幸せに暮らせたのにと、単純に思ってしまう。
才能に恵まれていても、社会的弱者の立場は脆く厳しい。
何だかね、猫好きの女性マンガ家達を彷彿とさせるね。
クールで知的なヒーロー役が多いベネディクト・カンバーバッチが、
今作では心持ちの優しさと弱さを静かに表現している。
ドラマの核となる妹キャロライン役のアンドレア・ライズボローは、
主演こそ少ないけれど、様々な名作映画に出演している実力派。
ネタバレ注意。
北欧サスペンスのミニドラマシリーズ、全10話。
タイトルは忘れていたんだけど、
録画して見始めると、以前見たのを思い出した。
でも、やっぱり具体的な展開は忘れちゃってるなぁ。
フランク(養子)とサラ(実子)は幼い頃、車の爆破で両親を殺害された。
別々の家庭で育てられ、フランクは養子先の名字に変えられる。
フランクは将来有望な弁護士になり、サラは父親の跡を継いで警察官になる。
両親の殺害に疑問を抱き続けるサラは独自に調査を続け、
殺害当日、現場に同僚警察官ヤーヌがいたことを突き止める。
ヤーヌは地元ギャングのボス、ヴァルドマンと繋がっていた。
サラの父親マルティンもヴァルドマンとの繋がりがあり、
裏切って殺害されたと、ヤーヌから聞かされる。
納得がいかないサラは、嫌がるフランクを巻き込んでヴァルドマンを調べ始める。
フランクはヴァルドマンの顧問弁護士スヴェン・エリクの事務所に移籍して、
ヴァルドマンに接近すると、次第に裏の仕事を任されるようになる。
調査の手伝いを恋人のパトリシアに頼むと、
パトリシアは銃撃され、意識不明の重体になる。
サラはヴァルドマンに復讐すべく、麻薬密輸を暴こうとするが、失敗。
薬物依存に陥った過去があり、離婚して、子供を失いそうになり、
再び精神的に不安定になる。
サラとフランクはヴァルドマンの元妻と接触し、事件の真相を知る。
当時、筋肉増強剤の服用で攻撃的になっていたヴァルドマンは妻を虐待。
カウンセラーであるサラの母親エヴァに相談し、逃げる計画を立てる。
憤慨したヴァルドマンはエヴァの殺害を企て、実行したのだった。
スヴェン・エリクの協力も得てヴァルドマンを追い詰めるが、
娘のテレーゼと共に国外に逃げられそうになり、
テレーぜのバッグに少量のドラッグを仕込み、逮捕させて時間稼ぎを試みる。
しかし、車のダッシュボードから銃が発見され、
テレーゼは重い罪に問われ、持病の双極性障害が酷くなり、自殺する。
テレーゼに思いを寄せていた、ヴァルドマンの部下マルコスは、
サラの存在に気づき、殺害を試みるが、サラに返り討ちにされる。
マルコスからの連絡で、ヴァルドマンはフランクの正体を知る。
フランクはヴァルドマンの密輸等の犯罪を立証して刑務所に入れようとするが、
検察官は承知せず、逆にフランクが犯罪の共犯者として逮捕される。
テレーゼの葬儀の日、ヴァルドマンは元妻に銃で撃ち殺される。
事件の真相がDVだったっていうのはちょっと拍子抜け。
その他の犯罪の状況が結構ヘヴィだからね。
でも、全体としては見所が多く、バランスも良くて面白かった。
大分前に放送されたドラマが何故いま再放送されるのかなと思ったけど、
シーズン2が制作されているのね。
近々放送予定なのかな。
今回改めて見て、ラストで
フランクが逮捕されてフェードアウトっていう終わり方がモヤモヤして、
これはシーズン2を作るイメージがあっての事だったのかと納得。
ヴァルドマンは死んじゃったけど、イケメン部下マルコスは、
サラにボコられて病院送りにされたけど、生きてはいる。
その前に脱獄したりもしてたから、もう刑務所から出られないかな。
となると、シーズン2での登場は無いか。
気のいいお嬢さんでしかなかったテレーゼを自殺に追い込んでしまった
罪の意識は、サラとフランクにもっと背負わせて然るべきとも思う。
フランクは人妻のパトリシアを寝取っちゃったわけだし、
サラは警察官なのに、まだドラッグの依存症から抜け切っていない。
幼い息子と離れるのは嫌だけど、仕事に夢中になると息子そっちのけ。
仕方ないけどね。
息子は怯えてる。トラウマになりそう。
ヴァルドマン役のトマス・ボー・ラーセンは、
別のドラマでは主役で人情派の熱血刑事を演じてた。
北欧の人気俳優って、善人も悪人も縦横無尽に配役される。
日本では、映画はともかく、TVドラマシリーズでは、
俳優の役所はイメージがやや固定されがちかも。
とりあえず、シーズン2の放送を待ってみる。
北欧サスペンスのミニドラマシリーズ、全10話。
タイトルは忘れていたんだけど、
録画して見始めると、以前見たのを思い出した。
でも、やっぱり具体的な展開は忘れちゃってるなぁ。
フランク(養子)とサラ(実子)は幼い頃、車の爆破で両親を殺害された。
別々の家庭で育てられ、フランクは養子先の名字に変えられる。
フランクは将来有望な弁護士になり、サラは父親の跡を継いで警察官になる。
両親の殺害に疑問を抱き続けるサラは独自に調査を続け、
殺害当日、現場に同僚警察官ヤーヌがいたことを突き止める。
ヤーヌは地元ギャングのボス、ヴァルドマンと繋がっていた。
サラの父親マルティンもヴァルドマンとの繋がりがあり、
裏切って殺害されたと、ヤーヌから聞かされる。
納得がいかないサラは、嫌がるフランクを巻き込んでヴァルドマンを調べ始める。
フランクはヴァルドマンの顧問弁護士スヴェン・エリクの事務所に移籍して、
ヴァルドマンに接近すると、次第に裏の仕事を任されるようになる。
調査の手伝いを恋人のパトリシアに頼むと、
パトリシアは銃撃され、意識不明の重体になる。
サラはヴァルドマンに復讐すべく、麻薬密輸を暴こうとするが、失敗。
薬物依存に陥った過去があり、離婚して、子供を失いそうになり、
再び精神的に不安定になる。
サラとフランクはヴァルドマンの元妻と接触し、事件の真相を知る。
当時、筋肉増強剤の服用で攻撃的になっていたヴァルドマンは妻を虐待。
カウンセラーであるサラの母親エヴァに相談し、逃げる計画を立てる。
憤慨したヴァルドマンはエヴァの殺害を企て、実行したのだった。
スヴェン・エリクの協力も得てヴァルドマンを追い詰めるが、
娘のテレーゼと共に国外に逃げられそうになり、
テレーぜのバッグに少量のドラッグを仕込み、逮捕させて時間稼ぎを試みる。
しかし、車のダッシュボードから銃が発見され、
テレーゼは重い罪に問われ、持病の双極性障害が酷くなり、自殺する。
テレーゼに思いを寄せていた、ヴァルドマンの部下マルコスは、
サラの存在に気づき、殺害を試みるが、サラに返り討ちにされる。
マルコスからの連絡で、ヴァルドマンはフランクの正体を知る。
フランクはヴァルドマンの密輸等の犯罪を立証して刑務所に入れようとするが、
検察官は承知せず、逆にフランクが犯罪の共犯者として逮捕される。
テレーゼの葬儀の日、ヴァルドマンは元妻に銃で撃ち殺される。
事件の真相がDVだったっていうのはちょっと拍子抜け。
その他の犯罪の状況が結構ヘヴィだからね。
でも、全体としては見所が多く、バランスも良くて面白かった。
大分前に放送されたドラマが何故いま再放送されるのかなと思ったけど、
シーズン2が制作されているのね。
近々放送予定なのかな。
今回改めて見て、ラストで
フランクが逮捕されてフェードアウトっていう終わり方がモヤモヤして、
これはシーズン2を作るイメージがあっての事だったのかと納得。
ヴァルドマンは死んじゃったけど、イケメン部下マルコスは、
サラにボコられて病院送りにされたけど、生きてはいる。
その前に脱獄したりもしてたから、もう刑務所から出られないかな。
となると、シーズン2での登場は無いか。
気のいいお嬢さんでしかなかったテレーゼを自殺に追い込んでしまった
罪の意識は、サラとフランクにもっと背負わせて然るべきとも思う。
フランクは人妻のパトリシアを寝取っちゃったわけだし、
サラは警察官なのに、まだドラッグの依存症から抜け切っていない。
幼い息子と離れるのは嫌だけど、仕事に夢中になると息子そっちのけ。
仕方ないけどね。
息子は怯えてる。トラウマになりそう。
ヴァルドマン役のトマス・ボー・ラーセンは、
別のドラマでは主役で人情派の熱血刑事を演じてた。
北欧の人気俳優って、善人も悪人も縦横無尽に配役される。
日本では、映画はともかく、TVドラマシリーズでは、
俳優の役所はイメージがやや固定されがちかも。
とりあえず、シーズン2の放送を待ってみる。