忍者ブログ
マンガ家Mの日常
ネットのニュースサイトの合間に、おすすめマンガが挟まれて来る。
これが「マンガ」と言われてしまうのか?と、情けなくなるレベルのものもあれば、
絵はボチボチだけど、コンセプトがしっかりしているものもあったり、 
完全にプロの作品もある。

最初からデジタルをメインで描こうとしている人は、
画面もネームの展開も、デジタルの特性に合わせた手法を用いている。
スマホで読みやすいし、わかりやすい。
でも、その分、流れがパターン化しがちに見える。
このパターンは飽きられるのも早いような気がするが、
スマホで、短いニッチな時間で、無料で読み飛ばすのだから、邪魔にはならない。

一方で、最近見た作品では、
コマ割りが明らかに「紙」ベースの描き方で、
全ての要素で完成度が高かった。
ただ、デジタル配信で、日々、短いページ数で読ませる為か、
1ページ当たりのコマやセリフの分量が多い。
通常の雑誌掲載の作品の2〜3倍。
絵の上手さは伝わるが、どうしてもセリフだけを追ってしまう。
また、スマホで部分的に拡大して読もうとすると、
紙ベースのコマ割りではかえって面倒。
ジレンマ。

それにしても、これ程実力のあるマンガ家が、デジタル配信で、
ギュウギュウ詰めの短編を発表しなければならないのは、何とも惜しい。
アイデアを捻出する苦労で、疲弊してしまわないだろうか。
編集者はどう思っているのだろうか。
デジタル配信で良い成績が出たら、コミック化されるケースもあるが、
逆に、これ程ギュウギュウ詰めの画面では、コミックでは読みづらい。

やはり、
マンガは雑誌ありき。
PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック