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マンガ家Mの日常
原作本が人気シリーズらしくて、
警察署内の同僚のキャラクター付けも手が込んでいる。

女性の誘拐監禁殺人事件の捜査が始まったところで、
ベテラン刑事ハンメルが自分の携帯で、監禁されている女性の様子を観察。
まさか犯人なのか、
もしくは犯人から秘密裏に連絡を受けているのかと思いきや、
ドラッグ中毒の妻の解毒治療中というオチ。
また、優秀な女性刑事トールンは妊活中で、検査の為に仕事を抜け出したり、
排卵誘発剤の注射で具合が悪くなったり。
いずれも捜査とは無関係のエピソードなんだけど、
おそらく原作でそういう肉付けがされているのだろう。

主要なキャラクターとしては、
ヴィスティングの娘リーネがクローズアップされている。
これまた捜査とは無関係のエピソードで、
どうやらヴィスティングの妻は交通事故か何かで亡くなったらしい。

ヴィスティングはリーネからの電話をほぼ毎回無視する。
それは、リーネが新聞記者で、ネタを求めているせいもあるのだろうけど、
ヴィスティングも刑事ものの御多分に洩れずワーカホリックで、
捜査に集中すると、久々に帰省した息子との約束さえもすっかり忘れてしまう。
そのせいなのか、リーネはかなり強気で父親に相対する。
ちょっとウザイ。
新聞社の編集部内でも、彼女の強引さを快く思わない同僚もいる。

リーネの積極姿勢が事件解決の糸口となる事もある。
今作では、リーネが調査し始めた孤独死老人が、
殺人鬼ゴッドウィンの正体を解き明かす鍵となった。
老人は生前、隣人が別人になったと周囲に話していて、
痴呆の症状のせいだと思われていたが、
実は、ゴッドウィンが老人の隣人を殺害して成りすましていたのだった。
この辺は、雪深い田舎町ならではのエピソードってところかな。

(続く。)
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WOWOWの一挙放送で録画して観たら、以前観た記憶があった。
でも、このブログに記事は書いていないらしいので、改めて書く。


ノルウェーのミステリーシリーズ「警部ヴィスティング」のドラマ版。
ネットで検索すると、ドラマ版の情報か文庫本販売情報ばかりで、
作品に関する情報がすぐに出て来ず、頼りのWikiも見当たらないので、
正確な流れがわからない。

全10話だけど、5話ずつ、関連する2つの事件捜査を合わせた形。


前半5話
ノルウェー、オスロ南西部の小さな町ラルヴィク。
クリスマスツリー畑でミイラ化した男性の遺体が発見される。
所持品から、アメリカ人の連続殺人犯ゴッドウィンの指紋が検出され、
ヴィスティング達地元警察とFBI捜査官の合同捜査が始まる。

ゴッドウィンはルーツのあるノルウェーに隠れ住んでいると思われる。
遺体の男性は被害者女性の関係者ピーター。
ロードサイドキラーとして知られるゴッドウィンは、
近場で好みの若い金髪女性を襲い、監禁、レイプの後、
殺して井戸に死体を捨てるのがパターン。
ゴッドウィンを追って来たピーターは殺害された後、
井戸に捨てられようとしていたが、新しく取り付けられた重い蓋を開けられず、
ゴッドウィンは遺体を井戸の側に放置した。
捜査チームは過去の女性達の失踪事件等を洗い直し、被害者を特定。
地元の井戸から20体近い遺骨を発見する。

(続く。)

全26話、観終わりました。

オリジナルのデンマーク版とはやはり別物。
話が進むに連れて、アメリカ版の独自色が強まった。

アメリカ版主人公のサラにいまいち感情移入出来ないのが微妙だけど、
市長選挙にまつわる裏工作の設定はアメリカのドラマの十八番で、
ストーリーがよく動いていた。
登場人物が多くて、人物設定も複雑で、観ていてたまに混乱しそうになる。
デンマーク版にアメリカ版の設定を付け足していったからかな。

極端なワーカホリックで、以前に事件の捜査にのめり込み過ぎて、
心身を病んだサラと、ほぼ放置状態の息子。
麻薬の潜入捜査でドラッグ中毒になってしまったホールダー。
事件との接点は乏しい設定で、ちょっと邪魔な印象も無くもないんだけど、
現代アメリカの社会問題でもあるんだろうな。

終盤は二転三転しつつ、上手く集約させて行った。

1日を1話で描くスタイルで、全26話で26日間の出来事。
サラは早い段階で停職になったりホテル住まいになったりしてるから、
持ち出しも多かっただろう。
生活費は大丈夫かなぁとか、変な事が気になった。

事件は解決したけど、
サラは事件捜査に集中する為に、息子を元夫の元へやらなければならず、
親権も危うい状態。
ホールダーとの相棒関係も終わり、孤独に佇む。

シーズン継続の可能性を残したような終わり方で、心残りがある。
でも、打ち切りらしく、何だか心が苦いね。

ネットの番組ガイドによると、デンマーク版のシーズン1を、
アメリカ版ではシーズン1と2に分けて物語展開しているらしい。
そうなると2シーズン分で26話になるんだけど。

シーズン1の前半は、デンマーク版を踏襲していて、
魅力が活かされていなくて不満だったのだけど、
終盤に差し掛かって、何だか微妙に変わって来ているように思える。
流石にデンマーク版を見たのも大分前なので
正確なストーリーは覚えてないのだけど、もしかして、
シーズン1終盤から2にかけて、アメリカのオリジナルストーリーになってる?

今、シーズン2の2話目視聴中。
展開が気になって、やめられなくなって来た。
おや、アニエシュカ・ホランドも監督を務めている。

アメリカ版の主人公サラは相変わらずピリピリしていて、
偉そうな態度がストレートに出ていて、見ていてたまにちょっとシンドくなる。
中途半端な事件捜査と裏の捜査妨害とで、結構悲惨な状況になってる。
被害者続出。

この後だんだんと話が面白くなりそう。
最後まで一気見したいけど、そうもいかないのが辛いね。

ケーブルTVのオプション契約を早く解約したいのだけど、
録画してあった番組の整理が進んでいなくて、
いまだにグズグズと高額の契約料を支払い続けている。
無駄金。勿体無い。
おまけに、唯一視聴していた海外ドラマのチャンネルが
何故か外されてしまって、もう役立たず。

そろそろカタをつけようとしたところで、
番組ガイドで「THE KILLING」シーズン1、2の一挙放送を見つけた。
以前どハマりしたドラマ。
当時ダビングしていなかったので、これを機会にダビングしたい。
確か、シーズン3はあまり良くなかったので、シーズン1、2で十分。

ところが、
全話録画して、ダビングの為にCMをカットしようとしたところ、
違いに気づいた。

元のデンマーク作品ではなく、アメリカでのリメイク版。

おっと。

とりあえず観てみる事にした。

デンマークの雰囲気を踏襲する為に、湿った気候のシアトルが舞台になっている。
アメリカ版らしく、観やすいのだけど、
やっぱり、オリジナルのデンマーク版の独特の良さが鈍化している。
デンマーク版では、主人公のサラはもっと地味なおばさん風で、
有能なんだけど、チームプレイヤーではなくて、浮いてる。
そこがドラマの魅力だったのだけど、
アメリカ版のサラは、アメリカらしくメジャーな感じが強い。
捜査も、執拗というより、乱暴な印象。
まぁ、それでも「BRIDGE」のアメリカ版よりはマシかなぁ。

一応頑張って最後まで観てみる。
でも多分ダビングはしない。