忍者ブログ
マンガ家Mの日常
近年は演技に身が入らず、借金返済の為にC級映画に出まくっていた
ニコラス・ケイジだけど、若い頃は名優として名を馳せていた。
最近は復活の兆しを見せているのかな。
「バーディ」からのファンで、ずっと作品を追っかけていた。
今作もずっと前に録画して、Blu-rayになって再録画して、
でも、何だかちょっと退屈だったんで、ほったらかしになっていた。
やっと全編見終わった。

ニコラスの伯父にあたるフランシス・フォード・コッポラ監督作品。
娘で、現在は映画監督として活躍中のソフィアもチョイ役で出演している。
巨匠コッポラにしては、かなり小ぶりな青春コメディ映画。
主演キャスリーン・ターナー。

バディ・ホリーの代表作「ペギー・スー」が
「ペギー・スーの結婚」として知られるようになり、
今作はその歌詞に因んだタイトルになっている。


(続く。)


ごめんなさい。
この後出掛けなきゃならなくて、今日はここまで。
PR

動物や宇宙等、様々なジャンルを扱うドキュメンタリー番組。
俳優の渡辺徹が長くナレーションを担当していたが、昨年逝去。

それから暫く番組を見ていなかったが、録画を整理するべく視聴。
女優の安田成美がナレーションを務めていた。
この回だけなのか、暫く続けるのかはわからない。
おそらく続けるのだろう。

声のトーンや語り口は悪くない。
でも、腹式呼吸が出来ていないのか、音がペチャペチャ響いて耳障り。
口先で喋っている感じ。

ナレーションは、アナウンサーか声優に任せれば良いのに。
俳優の知名度が必要な番組でもないのに。

俳優の中では、
中井貴一は良かった。
玉木宏、薬師丸ひろ子もまあ良い部類。

何故、日本の人気俳優ってダメなんだろう。
TVドラマだと、腹式呼吸が出来ていなくても、
それなりにセリフが通っちゃうからかな。

トム・ハンクス主演のヒューマンドラマ映画。
フレドリック・バックマンの小説「幸せなひとりぼっち」原作、
同タイトルのスウェーデン映画のリメイク版。


ペンシルバニア州ピッツバーグ郊外の集合住宅に住むオットーは、
半年前には妻ソーニャを亡くし、独り暮らし。
気難しさを増し、集合住宅の区域内を毎朝見回るのが習慣になって、
ゴミ捨てや駐車マナーの監視に余念が無い。
63歳で鉄鋼会社を定年退職となり、人生の希望を失って自殺を図ろうとする。

その時、お向かいに引っ越して来た夫婦が下手な駐車をしようとするのを
見るに見かねて飛び出し、手伝う。
その後、首吊り自殺しようとしたが、天井に装着したフックが外れて失敗。

第3子を妊娠中の妻マリソルと夫トミー、2人の幼い娘の4人家族。
明朗快活なラテン系のマリソルは親切なご近所さんオットーに急接近。
引っ越しの挨拶の料理や、クッキーの差し入れ、
夫婦デートの時にはオットーにベビーシッターを頼み、車の運転も習う。

オットーが次に車庫で車の排気ガスで自殺しようとすると、
マリソルが車庫の扉を叩き、
屋根から落ちたトミーを病院に連れて行ってくれと頼みに来る。

更に次は、列車に引かれて死のうと、プラットフォームの端まで進むが、
同時にめまいで失神した老人が線路に落ち、
オットーは急いで線路に降りて助ける。
列車が迫って来るが、オットーもまた他の男性に引き上げられ命拾い。
その様子は多くのスマホで撮影され、SNSにアップされて話題となり、
後日、地元のネットワーク局が取材に訪れる。

更に更に、ライフル自殺しようとするが、
用語教師だったソーニャのかつての教え子マルコムが訪ねて来て、
慌てて暴発させ、またもや失敗。

オットーは心臓肥大の持病があり、時々発作で倒れる。
マリソルはオットーに寄り添おうと試みるが、度々拒絶されてしまう。
オットーはお隣さんでかつての親友ルーベンとも、
些細な事で疎遠になっていた。
しかし、ルーベンが脳卒中で全身麻痺の要介護状態となり、
妻のアニタも健康不安を抱えている。
夫婦の健康状態を理由に不動産業者が住居を買い取って
追い出そうとしている事がわかり、オットーは助けに立ち上がり、
マリソルにも協力を求め、和解する。

ネットワーク局の協力も得て、不動産業者の追い出しに成功。
その直後にオットーは再び発作で倒れ、病院に搬送される。
目が醒めると、マリソルが「近親者」として付き添ってくれていた。
そのマリソルは急に産気づき、そのまま病院で男子を出産。

それから3年間、オットーはマリソルの父親代わりのような存在となり、
発作で亡くなるまで、一家と幸福な日々を過ごした。


2時間6分と、ドラマ映画にしてはやや長尺ながら、
爽やかな印象で、飽きさせない。

スウェーデン版(本国で大ヒットした)を観ておらず、
この作品であれば、有名スターではない方が実感があるように思えるが、
トム・ハンクスは流石に何をやっても外さない。
優れた演技力のおかげで、過剰なセリフが無くて住む。

雪に覆われた住宅地の光景や、登場人物達の名前等、
本国版にある程度倣った形になっているのだろう。

アメリカではこのように地域を区切った集合住宅地があるのだけど、
ご近所付き合いはそれ程密接にあるようには見えない。
でも、マリソルの積極性は、
コミュニケーションに余念が無いアメリカの人達を思い出させる。
日本人にはちょっとシンドイ。

マリソルは母国メキシコでは学士と修士の称号も収めた優秀な人物だが、
まだ英語にやや不自由もあり、必ずしも良い仕事に恵まれていないらしい。
ソーニャのかつての教え子マルコムはトランスジェンダーで、
父親から勘当状態。
そうした社会状況も少しずつ、優しさを持って織り込まれている。

若い頃のオットー役をトムの実子トルーマン・ハンクスが演じている。
あまり似ていないような気もする。
トムの若い頃はもっとキュートなイケメンだった。
「スプラッシュ」「ビッグ」等、懐かしい。
思えば、トムが歳を重ねるのをずっと見てきたんだなぁ。

WOWOWで放送中のポリスストーリー「ザ・ルーキー」
全方位的人気のネイサン・フィリオン主演だけあって、
ヒューマンドラマやアクション、ラブコメ要素等々、
個性的なキャラクターと共に、バランス良くわかりやすく描かれていて、見事。

先日の放送で出たキーワード「シナモンロール」

ギャングの弁護士を務める女性が逮捕される場面。
警察は彼女に情報提供と身柄保護を提案するが、撥ね付けられる。
その時のセリフが
「アルバカーキでシナモンロールを売るなんてごめんよ!」

って、これ、
海外ドラマファンには沁みる!

大ヒットドラマ「ブレイキング・バッド」のスピンオフで、更に大ヒットした
「ベター・コール・ソウル」
「ブレイキング・バッド」の前日譚として、ソウルの若き日々を描いている。

主人公の弁護士ソウル・グッドマンが、「ブレイキング・バッド」で
巨大な麻薬密売組織に関与してしまって、身を守る為に雲隠れして、身分を変え、
アルバカーキのモールのシナモンロールのお店の店長として侘しげに働く様子が
毎回番組冒頭に白黒映像で挿入されていて、
正体がバレそうな危険な予感に支配されている。

「ザ・ルーキー」の女性弁護士のセリフは、
まさしく「ベター・コール・ソウル」へのオマージュ。

アメリカのドラマファンは大ウケだったろうけど、
日本ではどちらのドラマも有料チャンネルでの放送なので、視聴者は限られていて、
わかってくれる人がどれだけいたか。

嬉しいような、
ちょっと寂しいような。

ネタバレ注意。


英国の推理作家モー・ヘイダー原作、ジャック・キャフェリーシリーズから
「虎狼」のドラマ化ミニシリーズ、全6話。


ロンドンの刑事ジャックは、幼い頃の兄の失踪事件がトラウマとなっている。
奇妙な風貌の隣人が犯人と目されていたが、証拠は見つからず、
行方不明のまま未解決。

裕福な一家アンカー・フェラーズ家の夫婦と娘が
ウェールズ郊外のセカンドハウスの屋敷を訪れる。
そこへ突然、ハニーとモリナと名乗る刑事2人が事件捜査と称して来るが、
2人は屋敷に入った途端、正体を表し、3人を監禁し、拷問する。
妻マチルダは機転を利かせて飼い犬にメッセージを括り付けて窓から離す。
保護された犬について連絡が入り、ジャックは事件性を感じて捜査を始めるが、
マイクロチップ等も入っておらず、飼い主がわからない。
餌に混ぜて食べさせられ、体内に残ったジュエリーから身元特定を探る。

ジャックは同時に、5年前のドンキー・ピッチの殺人事件も捜査中。
高校生の男女2人ヒューゴとソフィーの遺体が廃墟で発見された。
腹部を切り裂かれ、内臓が引き摺り出されるという残忍な犯行。
しかしジャックは、当時自供して、服役している男ミネットには、
アリバイがあったと確信。
事件を担当した刑事リンカーンは、アリバイを知りながら、
危険な小児性愛者のミネットを収監するチャンスとして事件を利用した。
ジャックはリンカーンの判断に共感する部分もありながらも、
遺族の為に捜査を継続する。

殺害された2人の友人達から、
当時2人が同級生の少女をいじめていたと知らされる。
その少女は、アンカー・フェラーズの娘ルシアだった。

アンカー・フェラーズの屋敷では拷問が続いていた。
ハニーとモリナは夫オリヴァーを連れ出し、銀行に電話させて、
財産を別の口座に移させようとするが、オリヴァーが騒いで失敗。
帰宅後、心臓に持病のあったオリヴァーは遺書を書き記した後亡くなる。
ハニーは実は雇われた俳優だったが、モリナの怪しい様子を不審に思い、
一家を解放して自らも逃げ出そうとするが、
説明がまともに伝わらず、マチルダに刺し殺されてしまう。

屋敷に来たジャックは、モリナと格闘の末、殺し、
ルシアは誤って窓から転落し、死亡。
かろうじてマチルダのみ救い出す。

オリヴァーの残した遺書から事件の全貌が見える。

オリヴァーは精神的に不安定なルシアを一時期精神病院に預けた。
ルシアは病院でモリナと知り合い、退院後2人でヒューゴとソフィーを殺害。
オリヴァーはルシアが夜間に外出したのを見ていたが、気づかぬふりをした。
ルシアの精神状態を危ぶんだオリヴァーは、
遺産は長男のキーナンが全て管理するよう手続きしていた。
それを知ったルシアは両親を憎み、財産を奪い、両親殺害を企てたのだった。

事件解決し、ロンドンに戻るジャック。

その頃、兄の失踪事件に関わる物証から、兄の指紋が発見され、
兄はまだ生きている可能性が浮上した。


ミニシリーズで終わるかと思いきや、シーズン2に続来そうな様子。
原作者のヘイダーは難病を患って59歳で他界。
作品数はそう多くはないのかなぁ。
ネットで検索すると、「虎狼」は
ジャック・キャフェリーシリーズの第7作目となっている。
1作目からドラマ化した方がわかりやすいと思うのだけど、
今作がシリーズの中でも名作だから、人気確定させる為に先にやったのかな。

小説の方はもう少し丁寧に描かれているのかなと思うのだけど、
前半ややゴチャついているのと、
後半の事件解決がやや強引な気がした。

ジャックの兄の失踪。
DV被害者女性の死亡。
カルト的なグループに入信した少女。
5年前のドンキー・ピッチ事件。
現在進行中のアンカー・フェラーズ家の事件。
5つの事件が描かれて、混乱気味。

また、ハニーとモリナという癖の強いキャラクターを使って、
読者をミスリードしていく構成なのだろうけど、
印象が強過ぎて、ちょっと疲れる。
中盤のカルト的な集団もミスリードの為の演出で、ややシツコイかなぁ。

ドラマの視聴者に対して、わかりやすくすると、
それはそれで興が削がれるのかもしれない。
その辺の演出の加減が難しい。