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マンガ家Mの日常
2021年第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門金熊賞受賞。
ルーマニアの社会風刺映画。


名門校の教師エミは、夫と撮影したプライベートなセックス動画が流出し、
生徒や父兄にまで拡散された事で、処分の対象とされた。
動画は、夫がPCを修理に出した際に流出したと思われる。

動画の件とは別に、様々な社会問題がモンタージュされて紹介される。

エミは学校主催の父兄会で吊るし上げに遭う。
解雇されるか否か、映画の中では明確にされず、
解雇、留任、ファンタジー的決着の3つが紹介される。


ハイ、
正直言って、社会風刺の強い哲学的作品は良くわかりません。
「映画」という表現媒体を、単純なエンターテインメントのみに限定しない、
東欧の社会背景が大きい。
まぁ、難しく考えるよりも、
表現された事をまず受け止めるのが良いのかな。

ネットで他の方の解説や感想を読んでみたいのだけど、
アルゴリズムが変わったのか、感想等が出て来難くなった。
とりあえず、「社会の不寛容」がテーマだとされている。

人生でまだルーマニアに行った事が無く、ルーマニア人の知り合いもいない。
ルーマニアという国について勉強不足で実感が乏しい。
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録画してある映画のラインナップが、どうしても重たい雰囲気の作品が多く、
観るのに気力体力が要りそう。
そんな中から、気楽なハリウッド映画を探し出して、観る。


ロレッタはかつては夫と共に古代文字の研究に邁進していたが、
夫が亡くなり、モチベーションが低下。
手遊びで古代文化をモチーフにした冒険恋愛小説を書くと、大ヒット。
すっかり恋愛小説家と位置付けられてしまった。
広報担当のベスに、表紙モデルのアランと共に新作宣伝ツアーに駆り出される。
知性に自負があるロレッタは、軽佻浮薄なモデルを相手にしたくないが、
アランは内心ロレッタに好意を寄せていた。

大富豪フェアファックス家の長男に生まれたアビゲイルは、
父親が事業の全てを次男に継がせた事にショックを受け、
周囲を見返すべく、古代の秘宝探しに夢中になっている。
古代文字の解読の為にロレッタを誘拐。
現場を見たアランは、捜索者のジャックを雇い、自らも救出に乗り出す。
ロレッタのスマートウォッチで現在地を特定して向かう。

南太平洋上にある孤島で、火山爆発によって古代の失われた都市が現れていた。
アビゲイルは作業員を雇い、発掘を進めている。
古代の王の秘宝と炎の王冠が、王の墓に埋められていて、
その場所を突き止めるべく、ロレッタに古代文字を解読させようとしていた。

ジャックの華々しい活躍でロレッタは救出されるが、
追っ手によってジャックは射殺される。
ロレッタとアラン2人で、追っ手を追い払いながらジャングルを抜け出す。

ようやく辿り着いた町で、女性が歌う民謡にヒントを得て、
ロレッタとアランは改めて王の秘宝を探す情熱が沸き起こる。
しかし、再度アビゲイルに拉致されてしまう。

アビゲイルとその部下と共に、王の墓所がある洞窟を目指す。
ところが、石棺の中に王と王妃の亡骸があるのみ。
「宝」とは、王妃が深く愛した王その人を指し、
「炎の王冠」は、島の赤い貝殻で作られた頭飾りだった。
王妃にとっては、王から求婚された時に受け取った大事な物に違いなかった。

火山噴火の振動で洞窟が崩壊し始める。
ロレッタとアランは命からがら逃げ出す。
アビゲイルは、ベスが連れて来た地元警察に逮捕される。

アランを下に見ていたロレッタだったが、
改めてアランの人間性に触れ、関係性が深まる。


往年のハリウッドの冒険物として、目新しさは無いが、楽しく観られる。
主演のサンドラ・ブロックは、顔立ちもキャリアもハリウッドスター。
最近、そういう堂々とした女優が少なくなった。
アラン役はチャニング・テイタムで、相変わらず筋肉イケメン役。
そろそろ脱却したいだろうなぁ。
ゴージャスな裸体も披露してくれているけど、
そのうち、シュワルツェネッガーみたいに、
1作につき裸体は何分間まで、とか、取り決めしちゃうんだろうな。

撮影時既に50代後半のサンドラは映画の中でババア呼ばわりされてるけど、
40代前半のチャニングが恋人役になるのだから、
中高年女性の立場から見ると、小気味良い。
頑張れ、サンドラ!

映画全体としては、制作費もボチボチな感じで、決して大作とは言えない。
CGが画面作りを何とかカヴァーしてる感じ。
それでも、こうして映画が成立するのは、CG様様。

撮影時、ちょうどコロナ禍で、現場も困難だったろうけど、
無事映画が完成して良かったね。

ジャック役はブラッド・ピット。
ロレッタから「爆イケ」と熱視線。
映画の前半であっさり殺されちゃうのにはちょっと驚き。
(エンディングでは、一応生き延びた設定になっている。)

アビゲイル役はダニエル・ラドクリフ。
こちらは既に「ハリー・ポッター」から卒業?




モンゴル映画を観たのは初めてかもしれない。
日本の地方都市のような印象。


キュートで寡黙なサロールは本心では美術志望だが、
親の勧めに従って大学で原子工学を学んでいる。
足を怪我した友人から、バイトの短期代理を頼まれて、行ってみると、
そこはアダルトグッズショップだった。
最初しばし戸惑うものの、淡々と仕事をこなす。

オーナーに売り上げを届けに自宅へ行くと、
豪華なマンションに年配女性カティアが飼い猫と共に住んでいる。
カティアは元有名ダンサーだったらしい。
次第に意気投合して、距離が縮まる。
大人しいサロールは、大胆なカティアの影響を受けて、少しずつ踏み出す。

ショップの仕事の1つとして顧客宅にグッズを配達に行くと、
男性客から性的な求めをされる。
カティアは客の行為について知らなかったが、憤慨したサロールはバイトを辞める。

サロールは改めて美術の勉強を始める。
ある日ふとカティアの自宅を訪ねたが、引っ越した後だった。


日本の低予算青春映画のような雰囲気で、しっとりと楽しめる。
寡黙なサロールのセリフは少なく、画面でエピソードを見せる。
BGMのロックバンドも良い。

とにかく、モンゴルという国に馴染みが無いので、
人や街、生活感に意識が向く。

アメリカ、英国、フランス、日本といった手練れの映画制作会社なら、
この設定でもっと洗練された作品に仕上げるだろうけど、
これはこれで、モンゴルの味わいで良かった。




高校時代にはプロムのキングとクイーンだった、チャーリーとペギー・スー。
幸せな結婚も遠い昔。
家族経営の家電店を継いだチャーリーと、退屈な専業主婦のペギー・スー。
チャーリーの浮気に傷ついたペギー・スーは離婚を決意。
そんなバッドタイミングで卒業25周年記念の同窓会の案内が来る。
娘のベスに急かされて、ペギー、スーは渋々出席。

会場で突然気を失ったペギー・スーが目を覚ますと、そこは1960年の高校。
過去と現在の記憶を手繰り寄せ、周囲に合わせつつ、
元の世界に戻る方法を模索。

今も仲の良い女友達。
陰険なクラスメイトにはハッキリと反抗。
今はツマはじきだが、成功の可能性を秘めたオタク系秀才男子を励ます。
ペギー・スー自身も、起業の夢を改めて抱く。
チャーリーとは恋人関係で、熱心なアプローチも受けていたが、
現在の離婚の危機を思い、別れるべきか、迷う。

つまらない中年男になったと思ったチャーリーだったが、
高校時代には歌手志望で、クラブで認められてステージにも立ち、
レコード会社と契約寸前まで行っていた事をペギー・スーは改めて知る。
結婚に関しても、生活を支える覚悟を持って臨んでくれていた。

疎遠になっていた祖父母に会いに行き、現代に戻る儀式を授かる。

無事現在に生還したペギー・スー。
浮気を反省していたチャーリーと、よりを戻す。


今作の公開が1986年で、
奇しくも前年に同様のタイムスリップものの大ヒット作
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が公開されている。
「バック〜」が、冴えない現在を作り変えるという
明確な目的を持っていたのに対して、
今作はヒロインの目的が曖昧で、行動の意味が弱い。
ラストも夢オチのよう。

「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」といった
骨太の大作で知られるコッポラ監督だけど、
意外に80年代は「アウトサイダー」「ランブルフィッシュ」といった
青春映画も手掛けている。
今作もその流れなのかもしれないけど、色々中途半端だなぁ。

キャスリーン・ターナーは「白いドレスの女」の
クールなファムファタールのイメージだったのだけど、
今作辺りから太り始めて、かすれ声と相まって、プアホワイト感が滲む。
でも、今作でアカデミー主演女優賞にノミネートされてるのね。
他にもっとあるだろうと思うのだけど。

高校の同級生役でジム・キャリーが出演している。まだ脇役。
顔芸や動作がちょっとうるさい。
日本にはこれがほぼ初お目見え。
90年代にイロモノ的なコメディ映画で注目され、
本格的に演技が認められた「トゥルーマン・ショー」公開が1998年。
それなりに下積みが長い。成功して良かったね。

ペギー・スーの娘の役はヘレン・ハント。まだ脇役。

ニコラス・ケイジはわざとあの変な喋り方にしてるのかな。
よくわからない。




一昨年、TVセットを購入した時、
J.comオプションの解約を検討したが、忙しさに紛れて後回し。

昨年、複合機を購入してネット環境を変えた際に、
再度解約を、更にマジに検討したが、忙しさに紛れて後回し。

そして、今年。
確定申告で見ると、やはり年間契約料金がバカにならないと再確認。
昨年、メインで見ていた海外ドラマチャンネルが外され、
観たいチャンネルが無くなってしまい、
テニスはWOWOWの本放送やオンデマンドで
グランドスラム以外の大会も観られるようになったので、
J.comのスポーツチャンネルもほぼ不要。
何かどうしても観たい番組があれば、他で契約する。

そして、今日(というか、先週思い立って)。
J.comにオプション契約解除の申し込みの電話をした。

ついにやった!

節約、断捨離。

録画したままになっている番組がいくつかあって、
ディスクにダビングしなければと思うけど、
見返す事もなかなか出来ないので、諦めても構わない。

ここまで長い道のりだった。

チューナーの引き渡し等の日時を決めなくてはならないので、
折り返しの電話を待っている。

それまでに部屋を少し片付けなくては。