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マンガ家Mの日常
モンゴル映画を観たのは初めてかもしれない。
日本の地方都市のような印象。


キュートで寡黙なサロールは本心では美術志望だが、
親の勧めに従って大学で原子工学を学んでいる。
足を怪我した友人から、バイトの短期代理を頼まれて、行ってみると、
そこはアダルトグッズショップだった。
最初しばし戸惑うものの、淡々と仕事をこなす。

オーナーに売り上げを届けに自宅へ行くと、
豪華なマンションに年配女性カティアが飼い猫と共に住んでいる。
カティアは元有名ダンサーだったらしい。
次第に意気投合して、距離が縮まる。
大人しいサロールは、大胆なカティアの影響を受けて、少しずつ踏み出す。

ショップの仕事の1つとして顧客宅にグッズを配達に行くと、
男性客から性的な求めをされる。
カティアは客の行為について知らなかったが、憤慨したサロールはバイトを辞める。

サロールは改めて美術の勉強を始める。
ある日ふとカティアの自宅を訪ねたが、引っ越した後だった。


日本の低予算青春映画のような雰囲気で、しっとりと楽しめる。
寡黙なサロールのセリフは少なく、画面でエピソードを見せる。
BGMのロックバンドも良い。

とにかく、モンゴルという国に馴染みが無いので、
人や街、生活感に意識が向く。

アメリカ、英国、フランス、日本といった手練れの映画制作会社なら、
この設定でもっと洗練された作品に仕上げるだろうけど、
これはこれで、モンゴルの味わいで良かった。



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