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マンガ家Mの日常
フランスを代表する名女優イザベル・ユペール主演の
サスペンス・コメディ映画。


パシャンスは警察の麻薬捜査班でアラビア語の通訳として働いているが、
給料は高くもなく、老母の介護センターの費用の支払いも滞っている。

いつものように警察で麻薬密売組織の通話を傍受して翻訳していたが、
運び屋の青年が、介護センターで母親を親身になって世話してくれている
女性職員の息子だとわかる。
パシャンスは刑事達をごまかし、女性職員に状況を説明し、
警察の摘発から青年を逃がすよう策を練る。
女性職員のアドバイスで、ゲームの通話機能を使って、青年と連絡を取る。
青年は運搬途中で状況を把握し、急いで小屋に麻薬を隠し、難を逃れる。

パシャンスは引退した麻薬探知犬を引き取り、
運搬ルートを辿って麻薬を発見し、小屋から麻薬を持ち出すと、
アラブ系女性に扮して、危険な橋を渡りつつ、麻薬を売り捌く。
半分程売って大金を手にするが、
恋人でもある麻薬捜査班の刑事に気づかれそうになり、以後の取引は中止。
稼いだお金で介護センターの費用を支払い、
女性職員にも十分な分け前を渡し、息子と共に故郷に帰れるようにする。

麻薬密売組織に狙われそうになったところを助けてくれた、
アパートオーナーの中国人女性に誘われて、別の密売の仕事を受け、
フランスを離れる。

恋人の刑事はパシャンスが密売に関わったと思われるビデオを消去して見逃す。


単純な犯罪コメディながら、イザベル・ユペールの存在感が素晴らしい。
どんな映画をやらせても、名作に引き上げる力がある。
知的で、チャーミングで、堂々としている。
今年で70歳になるそうだけど、まだまだ活躍を期待したい。
現代の女優の中で、ケイト・ブランシェットと双璧。

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Facebookでおすすめのグループが出て来たので、参加してみた。
他の友達が参加していた関連らしい。

映画の愛好会のグループ。
グループ名は「映画の友」というわけではない。
既に参加者が2万人超え。
日々、投稿が入って来るが、同じ人の投稿が多い。
おそらく、お仕事を引退して時間に余裕がある高齢者層。
直近で観た映画の他に、備忘録的に昔の映画情報や感想を投稿していたりするらしい。

数日前、
「日本のヤクザ映画の投稿は控えて欲しい」という投稿が入った。
同じ人がヤクザ映画を大量に投稿しているらしく、
抗議するとブロックされて、話し合いにならないと怒っておられた。

気持ちはわからないでもない。
やっぱりね、ある程度上の年代にとっては、映画と言えば、欧米の名作ものだよね。
でも、まあ、無視出来ない範囲でもないので、ケンカする程の事でもないかな。

別に参加している音楽のグループでも、参加者が1万人をゆうに超えていて、
時々トラブルが起こっていた。
最近は落ち着いたのかな。
面倒だったので、参加したままフォローを外して、見たい時だけ見るようにしている。

こちらの映画のグループも、2万人も参加者がいれば、色々な人がいて、
価値観が合わないケースもあるだろう。

ボチボチ様子見しながらやっていく。

ネイサン・フィリオンの人気ドラマ「ザ・ルーキー」のスピンオフ。

イマイチなんだなぁ。

本家のキャラクターが華やかで個性的なのに対して、こちらはどうも地味。

主人公の女性捜査官シモーヌが、
ファニーフェイスでグラマラスで、ポジティブな性格の設定。
美男美女の白人を主人公に据える、これまでの設定方式に対抗した形。
それは良いのだけど、
何かチグハグな感じで、シモーヌに魅力を感じられない。
ひとつには、吹き替えが平坦な印象なのもある。
アメリカのドラマの吹き替えにしては、抑揚が弱い。

あと、どうしても気になる事がある。

シモーヌはグラマラスな体型で、常に胸元を大きく開けたトップスを着ている。
大きな胸が半分くらい見えていて、そこに目が行ってしまう。
敢えてそう見せているとしか思えないのだけど、
そういう事をする必要があるのだろうか?
そこに、製作者側のどういう意図があるのだろうか?
ボディ・ポジティブなのか、
ただ単に巨乳で視聴者を惹きつけたいだけなのか。

ネットでは、シーズン1で打ち切りという話も見られる。

ノルウェーのホームコメディドラマのミニシリーズ。
シーズン3で完結なのかな。
1話ずつの放送時間がが30分前後なので、見易い。


児童福祉局でソーシャルワーカーとして働くペルニは、
彼女自身も45歳のシングルマザー。
5年前、小説家の浮気夫フィンと離婚して、2人の娘と暮らす。
ティーンエイジャーの娘達は、まあまあ良い子だけど、時々暴走気味。
同居していたペルニの老父親は、今になってゲイをカミングアウトし、
新恋人と付き合い始めている。

妹のアンネとは親友のように仲が良かったが、
昨年のクリスマス直前にアンネの夫チャーリーが起こした交通事故で他界。
チャーリー自身も重傷を負い、リハビリ中。
ペルニは甥っ子レオを引き取る。
レオは一時期父親を責めていたが、和解し、父親と暮らす方向に進む。

児童福祉局のイケメン弁護士ビョルナルからアプローチを受け、
付き合い始めるが、
13歳下の若い彼氏という周囲からの目線に耐えきれず、別れを切り出す。
落胆したビョルナルは元カノとヨリを戻すが、ペルニを忘れられない。
再度ペルニにアプローチして、仲が戻るが、元カノの妊娠がわかり、動揺する。
ビョルナルは元カノに思いはまるで無く、ペルニと付き合いたいが、
元カノからサポートを求められると断りきれず、
そんな優柔不断なビョルナルに嫌気が刺したペルニは、再び別れを切り出す。
ところが、元カノの子供は、元夫との間の子だと判明。
ビョルナルは再々度ペルニにアプローチしに現れるが、
元妻との間の双子との繋がり等もあり、引越しを検討中。
ペルニは、相変わらず煮え切らないビョルナルに、別れを突きつける。
「列車は一時停止していたけど、動き出したの。」

同じく児童福祉局で働くイケメン警官ケネットと徐々に良い感じになる。


小太りでおばちゃんキャラながら、何故かイケメンにモテる。
日本だと恋愛対象とされ難い設定だけど、
ノルウェーの女性の地位の高さ故だろうか、
(ドラマではあるけど)キャリアや人間性が重視される。
思春期の娘2人を抱えたシンママでは、日本では自由時間も限られているし、
何かと世間体もうるさい。
でも、ノルウェーではもっと自由に過ごせている感じ。

ホームドラマとして、これをそのまま日本で製作されてたら、
退屈で、まず観ないだろうな。
ノルウェー郊外の街並みやインテリアの可愛らしさがドラマに花を添えている。

ホームドラマで家族の絆とかが描かれると、個人的に、見ていてシンドイ。
自分の家族と比較してしまうから。

そういう、個人的感情を別にすれば、後味の良いドラマだった。
ソーシャルワーカーとしての仕事ぶりも丁寧で信頼感がある。

「EXIT」のヘルミネ役アグネス・キッテルセンが、ペルニの友人役、
「アーベル&ベルゲン法律事務所」のエリック役
オッド・マグナス・ウィリアムソンが、ご近所さんのちょい役で登場。
ノルウェーの俳優のランク付けがわからない。





さてさて。

イェスパー殺害には、警察署長が裏で手を引いていた。
で、この署長さんも、移動したとかでサッサと番組から退散。

父親の代から続いていた裏稼業を知ったレベッカだったが、
ファーマテカと縁を切った事で、一気に経営難。
経済の専門家ヨハンネが経営に当たってくれるが、先行き不安。

キーラが住むアパートメントの大家が、息子をキーラの部屋に同居させている。
典型的オタク青年だが、ITの天才で、役立つ事この上なし。
オタク君アレックスのアドバイスを受けて、
経営再建の為に、脱法ドラッグの密輸入、密売を始める。

ところが、経営に不満を抱いた社員がドラッグを横流しした為、
代金を支払えずに、密売組織とトラブルになる。
部下の犯行を突き止め、無事代金を支払い、密売組織と手を切るも、
別の密売組織から命を狙われる。

このドラッグは、5年間程度は幸福感をもたらすが、
それ以上使用し続けると、死に至らしめる危険性があった。
何と、それはレベッカの叔父が開発したもので、
叔父は危険性を察知してドラッグの分子構造を作り変えたが、
かつての研究所の部下がドラッグの頒布に手を染め、
叔父を薬漬けにして施設送りにさせた。

状況を理解したレベッカ達は、叔父を救い出し、部下の密売組織と対決。
ヨハンネが通うヨガスタジオの運営者ロアが当の部下だと、正体を暴く。

キーラが殺した(正当防衛)暗殺者マリオの弟へスースは、
兄の仇を討ちに来ていたが、そうとは知らずにキーラと愛し合う。
互いに事実を受け入れ、協力して、ロアを倒すのに成功する。
3人は、かつて夫達を爆殺した際の爆弾製造のノウハウを生かし、
ドラッグ製造工場を爆破。

ヨハンネはノルウェー警察の刑事ペーテルと恋愛関係に発展しつつあった。
ペーテルは、ヨハンネ達がイェスパーとマリオの殺害に関与した証拠を掴むが、
事情を踏まえて、ペーテルは証拠をもみ消す。
しかし、刑事としての矜持から、
ヨハンネとの関係は解消してノルウェーに帰国する。

事件が全て解決し、
キーラとへスースはめでたく結婚する。


シーズン1の夫殺しから、シーズン2の裏稼業の展開に繋げて、
最終的に上手くまとめて完了。

ただ、やっぱり、
最初の夫爆殺のエピソードがあっさり葬られて、
妻達は何もお咎めなしってのは、本当はどうなんだかって思うよね。
その点で、夫達のDVとか、残酷さが描かれるエピソードが殆ど無かったのが、
視聴者に感情的な混乱をもたらしているように思える。
元ネタありきだった為、見切り発車的な感じになってしまった。

まぁ、そこさえ気持ち的に切り替えれば、楽しめるドラマでした。

女優さん達、美人で魅力的。

刑事のペーテルはスティーヴ・ブシェミに似てたなぁ。
アメリカのドラマだったら、もうちょっとイケメンを配役してたかもだけど。