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マンガ家Mの日常
「アメリカン・ジゴロ」監督、脚本、「レイジング・ブル」脚本、等々の名匠、
ポール・シュレイダー監督、脚本。


トラー牧師は、息子の戦死や自身の胃癌から、信仰に迷いを感じていた。

妊娠中の若い女性メアリーが、夫マイケルについてトラーに相談しに訪れる。
環境活動家のマイケルは環境破壊を憂い、ひどく落ち込んでいた。
自宅には自爆ベストを隠し持っていた。
ある日、マイケルからのメールで森に呼び出されたトラーは、
自殺したマイケルの遺体に遭遇。その後、自宅で遺書も見つける。

教会設立250周年の式典が近づく中、
最大のスポンサーであるバルク社の環境破壊を知り、
トラーは式典当日に自らマイケルの自爆ベストを着用して、
町の富豪達と共に死ぬ決意をする。
しかし、当日メアリーが列席したのを見て、自爆を取りやめ、
自殺を図ろうとする。
そこにメアリーが現れ、トラーと熱い抱擁とキスを交わす。


主演がイーサン・ホークとあって、録画して見たんだけど、
いや、退屈だった。
ベルイマンとか、昔の欧州の映画のような画面と音響効果。
シュレイダー監督は自らの生い立ちや宗教観を作品に凝縮させたそうで、
批評家からは高い評価を得たそうだけど、
こういう映画って、その特定の宗教の信者でないと、全くわからない。

なので、ちょっと久々に、町山さんのサイトで勉強。

アメリカ国民の多数が進行するキリスト教福音派は、共和党の支持母体で、
共和党は福音派寄りの政策、法案を推し進めている。
で、共和党は石油関連会社とかから資金を得ているから、
環境破壊には目をつぶってる。
で、福音派の人達も、環境破壊に対して何もしようとしない。
そういう問題提起の映画らしい。


まぁ、環境破壊もなんだけど、
トラーが何となくメアリーに気がある雰囲気なのは伝わっていて、
牧師だし、マイケル死んじゃってメアリーも独身になったから良いんだろうけど、
親子程歳の離れた若い美女とキスして救われるって、
何だかなぁ〜。

ただ、こういう映画の場合、それもトラーのイマジネーションだったりして、
現実の出来事ではなかったりするかもしれない。
色々解釈は可能。
でも、まずはキリスト教福音派について深く知らなきゃね。
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