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マンガ家Mの日常
続けてもう1本見る。

これもまた退屈な作品だった。
センチメンタルなSF的恋愛映画。

大事な物や人を失った喪失感から、ある日臭覚を失う人が続発。
感染症のように世界中に広がって行くが、原因不明。
次に味覚、聴覚を失って行く。そして視覚、おそらく最後には触覚も。

イケメンシェフのマイケルは女たらしで、
ナンパしてベッドに連れ込んだ女性を、自分が眠れないからと言って
深夜に追い出す自分勝手な男。
感染症学者のスーザンは婚約者に手ひどい振られ方をしたばかりだったが、
マイケルと知り合ってすぐ付き合うようになる。

人々は臭覚、味覚を失ってパニックになって暴動を起こし、
一時は街も荒れ果てるが、次第に生活を立て直し始める。
ところが、更に聴覚を失い、崩壊の一途を辿る。
一応現代の設定なんで、この時、何で皆メールとかしないのかなぁって
思っちゃうんだけどね。

感覚を失う事で、残った感覚が研ぎすまされて、
それを拠り所に人との関係を深めようと試みる。
まぁ、そう言うテーマなのかな。

マイケル役はユアン・マクレガー。
ずっと2枚目半が多かったけど、今回はイケメン役。
スーザン役のエヴァ・グリーンとのベッドシーンがダラダラ続く。
それだけの作品かな。
シェフとして厨房で働くシーンは動きが堂に行っていて見事だった。

スーザンは感染の原因を突き止めるのが仕事の筈なんだけど、
そこんところは何も進展や成果が描かれない。
また、卵巣に問題があって子供を産めない身体なんだそうだけど、
それがテーマに絡んで来る訳でも無い。
脚本があちこち中途半端な作りだな。

監督等についてのデータがネットでも出て来ないんで、
新人監督、もしかしたら映画学校の卒業制作とかかもね。
映像は綺麗だったんだけど、ロケーション場所が極端に限られていたから、
スッゴイ低予算なのは確か。
こういう感覚的な映画は、上映時間92分とかじゃなくて、
70分くらいで無駄なくまとめたら良かったんじゃないかなぁ。
それとも、90分前後無いと一般上映してもらえないとか?

こういう訳わかんない作品が有名俳優使って作られて、公開されるのを見ると、
映画業界って懐が広いなぁって思う。
マンガだったら、商業誌ではまず描かせてもらえない。
それは、マンガの作品世界が狭まっていると言う事でもある。
世界が狭まれば崩壊に繋がる。
おっと、この映画のテーマと繋がったね。

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