長く続いた夜型生活から、夏の日照の威力で朝型に引き戻された。
が、しかし、熱帯夜で寝苦しく、深夜に目が覚めてしまう事もしばしば。
どうにもならないので、ドライモードでエアコンをかけて映画を見る。
個人的な好みと「キアラ」のいつの日かの再開の備えとして
美術関連の書籍、TV番組、映画等はなるべく押さえている。
日々の努力が実を結ぶ日が来るのか。
サスペンス的な内容を期待していたが、
監督がアッバス・キアロスタミではそれは無かった。
冒頭から10分間近く、真面目な講演の模様が映し出され、
字幕を追うのに苦労する。 10分間って...。
著作の講演でフィレンツェを訪れた英国人美術史家の男性が
共通の知人を通して、地元の古美術商フランス人女性と知り合う。
お茶して軽く話でもするつもりが、流れで遠出する事になる。
郊外へ車で30分程走ったところの村に美術館があって、(実在するらしい。)
そこに「トスカーナのモナリザ」という、曰く付きの作品が展示されている。
古代ローマ時代のフレスコ画として、18世紀に作られた贋作だが、
あまりの出来映えに、長く真作と思われて来て、
第2次大戦後、贋作と判明した後も名画として保存されている。
映画のテーマが「真作よりも美しい贋作」といったもので、
男性の著作に合わせて、ところどころで贋作の魅力に付いて語られる。
ふたりが入ったカフェで女主人から夫婦と間違われた事をきっかけに
偽の夫婦ごっこのようなやり取りが始まる。
まるで、タモリ、さんまの息の合ったアドリブだ。
夫婦ごっこを続けるうちに、女性の方はどんどん感情移入してゆく。
現在シングルマザー。
彼女の話す内容はもしかしたら、別れた夫とのエピソードなんだろうか。
男性の方も話に調子を合わせる。もしかしたら似たような離婚経験があるのか?
それにつけても、フランス人女性は見た目の美しさに反して気性が荒い。
夕刻、女性が男性をベッドに誘った辺りで
男性の「(列車に乗る為に)9時までに帰ると言った筈だ。」というひと言で
幻想ははかなく断ち切られる。
偽の夫婦は楽しくはあるが、この男性にはそこまでの事。
前半のエピソードで、
古美術商の女性が店舗と個人の住居を一緒に構えていたのに対して、
美術史家の男性は「古美術品とは距離を取っておいた方が良い。」と言っていた。
ふたりのスタンスの違いが既に現されていた。
主演のジュリエット・ビノシュ、
背中の肉付きもふんわりとして、さすがにオバさんになったが、美しい。
でも「古美術品」と引っ掛けるのは考え過ぎ?
キアロスタミ、そこまで人が悪くは無い?
おそらくはもっと色々含みのある作品で、
後になって気付かされる事も出て来るかもしれない。
見終わってすぐに語るのが難しい。
が、しかし、熱帯夜で寝苦しく、深夜に目が覚めてしまう事もしばしば。
どうにもならないので、ドライモードでエアコンをかけて映画を見る。
個人的な好みと「キアラ」のいつの日かの再開の備えとして
美術関連の書籍、TV番組、映画等はなるべく押さえている。
日々の努力が実を結ぶ日が来るのか。
サスペンス的な内容を期待していたが、
監督がアッバス・キアロスタミではそれは無かった。
冒頭から10分間近く、真面目な講演の模様が映し出され、
字幕を追うのに苦労する。 10分間って...。
著作の講演でフィレンツェを訪れた英国人美術史家の男性が
共通の知人を通して、地元の古美術商フランス人女性と知り合う。
お茶して軽く話でもするつもりが、流れで遠出する事になる。
郊外へ車で30分程走ったところの村に美術館があって、(実在するらしい。)
そこに「トスカーナのモナリザ」という、曰く付きの作品が展示されている。
古代ローマ時代のフレスコ画として、18世紀に作られた贋作だが、
あまりの出来映えに、長く真作と思われて来て、
第2次大戦後、贋作と判明した後も名画として保存されている。
映画のテーマが「真作よりも美しい贋作」といったもので、
男性の著作に合わせて、ところどころで贋作の魅力に付いて語られる。
ふたりが入ったカフェで女主人から夫婦と間違われた事をきっかけに
偽の夫婦ごっこのようなやり取りが始まる。
まるで、タモリ、さんまの息の合ったアドリブだ。
夫婦ごっこを続けるうちに、女性の方はどんどん感情移入してゆく。
現在シングルマザー。
彼女の話す内容はもしかしたら、別れた夫とのエピソードなんだろうか。
男性の方も話に調子を合わせる。もしかしたら似たような離婚経験があるのか?
それにつけても、フランス人女性は見た目の美しさに反して気性が荒い。
夕刻、女性が男性をベッドに誘った辺りで
男性の「(列車に乗る為に)9時までに帰ると言った筈だ。」というひと言で
幻想ははかなく断ち切られる。
偽の夫婦は楽しくはあるが、この男性にはそこまでの事。
前半のエピソードで、
古美術商の女性が店舗と個人の住居を一緒に構えていたのに対して、
美術史家の男性は「古美術品とは距離を取っておいた方が良い。」と言っていた。
ふたりのスタンスの違いが既に現されていた。
主演のジュリエット・ビノシュ、
背中の肉付きもふんわりとして、さすがにオバさんになったが、美しい。
でも「古美術品」と引っ掛けるのは考え過ぎ?
キアロスタミ、そこまで人が悪くは無い?
おそらくはもっと色々含みのある作品で、
後になって気付かされる事も出て来るかもしれない。
見終わってすぐに語るのが難しい。
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