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マンガ家Mの日常
実話を基にしたヒューマンドラマ映画。
事実とはあちこち異なるようですが。


ケチな泥棒エディが刑期を終えて出所すると、
移民仲間だったオスマンが温かく迎え入れてくれた。
オスマンは移民センターでエディに命を助けられた事を深く恩義に感じている。

しかし、オスマンの暮らしもまた厳しく、つましい生活をしている。
妻が病気入院中で、家族手帳も無い為、多額の医療費の支払いに追われている。

オスマンの家に居候していたエディは、
チャップリン死去のTVニュースを見て、遺体の誘拐を思いつく。
真面目なオスマンは計画に反対していたが、
医療費支払いを催促されて、行動を共にする決意をする。

遺体が入った柩を掘り起こして運び出したところまではスムーズだったが、
いざ身代金要求となると、全く上手く行かない。
イライラが募って仲間割れしそうになる。
チャップリンの家族は、チャップリンの人生哲学が映画に込められている事から、
遺体の奪還にこだわりを見せない。
焦ったオスマンが失態を犯し、ついに逮捕される。
妻子の生活を考えると、長期刑に服す訳にもいかず、
警察の取引に応じてエディの事をバラし、
エディはピエロとして働き始めていたサーカスのテント前で逮捕される。

チャップリン一家の温情もあって、二人は刑を免れる。
オスマンの妻の医療費は、チャップリン一家が立て替えた。
エディはピエロとしての仕事に向かう。


実際の事件はここまで綺麗な話ではないようだけど、
そこかしこにウィットのある出来事だったのかな。
チャップリン本人の人生もまた然り。

フランスの俳優さんの事はあまり知らないんだけど、
エディ役のブノワ・ポールヴールドが、
なんとも情けないケチなこそ泥そのものの雰囲気で、画面にはまっている。

オスマンには10歳くらいの娘がいる。
先に見た「ゲットハード」のダーネルにもそれくらいの娘がいた。
可愛くて優等生で健気な少女を配置する事で、家庭の事情を示す。
観客の同情を引くやり方としてはありきたりな面もあるけど、
少女の笑顔は常に映画を和らげる。


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