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マンガ家Mの日常
ネタバレ注意。



北欧サスペンスドラマのミニシリーズ、全8話。


ノルウェー北部山間部の小さな町。
引退した医師メイエルが川で釣りをしていた時に、
何者かに背後から銃殺される。
新人の女性警官フィリッパは、先輩警官コーレとともに捜査に当たる。
病気で療養中のベテラン女性警官イリヤがこの事件に興味を持ち、一時復帰。
メイエルの周辺を探る。

川の漁業権を保有する、町の有力者フレドリクセンと、部下のグスタフソンは、
金に困っている観光ガイドのトーマスに汚れ仕事をさせていた。
トーマスは事件の鍵となる少女ミーラを探し出すよう命じられるが、
殴られて大怪我を負ったミーラを病院の前に運ぶ。

メイエル医師と、フレドリクセン達の繋がりが少しずつ明らかになって来る。

フレドリクセンとグスタフソンは、裕福な釣り客達に、買春斡旋していた。
町の10代の少女達を金で釣って、客の相手をさせていたのだった。
ミーラはそんな少女の1人。
メイエル医師は少女達の性感染症のケアの為に診察を依頼されていたが、
自らも長年、少女達を相手にしていた。

イリヤの娘は(20年ほど前?)メイエルの手にかかり、苦悩の末に自殺。
深刻な病気で余命いくばくもないと悟ったイリヤは、復讐を果たすべく、
単独でメイエルを射殺。
メイエルに繋がるのがフレドリクセン達と知り、銃を持って向かうが、
フィリッパに引き止められ、その後、覚悟を決めて自殺する。


各話40分程で、全8話。
ただ、正直言えば、テンポがゆっくりで、無駄に長い。
エンターテインメントとして見せるなら、
2時間そこそこでコンパクトにまとめて欲しかった。
話の中心は、余命を悟ったイリヤが、娘の復讐に動いたというだけなのだけど、
関係者それぞれの方向から描かれているので、
登場人物と、彼らにまつわるエピソードがやたらと多い。
ノルウェーの視聴者は、こういうテンポを好むのかな?

イリヤが捜査に参加した時には、
オジイに変わって、今作はオバアが主役か?
どんだけ高齢化社会なんだ?と思ってしまった。

勿論今作はフィクションなんだけど、
北欧サスペンスでは少女買春の設定が定番となっている。
現実にも起こっている事でもあるんだろう。
それにしても、小さな町で、住民の少女を餌食にするか。

演出の一つとして、サーミ語による詩が語られる。
「サーミ」は、以前で言うところの「ラップランド」だそうで、
今は「ラップ人」とかの呼称は使わないんだって。
北欧3国、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、
それぞれの特徴ってよくわからないけど、言語も違うそうで、
思っているよりずっと複雑な社会構造なのかな。


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