出版社のありきたりな追悼文、
TV局の、自己保身としか取れない挨拶文にも批判が集まった。
急いで何か声明を出さなければならない事態で、
常套句や言い訳じみた文章になったのだろうけど、
仮にも、日本の最大手の出版社とTV局の仕事として、情けなさ過ぎる。
女性マンガ家がいかに軽視されているかが鮮明になった。
報道では、視聴者の中で「自殺」というキーワードに
敏感になる方もおられることを想定して、
極力「自殺」という単語を出さない。
しかし、それでは悲劇を隠蔽し、事件の本質を見失う。
何故自殺に至ったか、そこを解き明かし、
改善の道のりを探る事こそ重要なのではないか。
出版社は著作権代理者としてTV局との折衝にあたっていたが、
マネージメント会社ではないので、責任の所在が中途半端になる。
昨今、出版契約において契約書の作成が強く求められるようになったが、
雑誌掲載やコミックス発行に関してはほぼ定型文で事が足りる。
TV局や映画製作者、広告代理店、
更には芸能事務所まで絡む可能性がある仕事内容の場合、
契約も複雑になり、マンガ家個人では対応しきれない。
余程の大家であれば、選任の弁護士が付いているかもしれないが、
一般的なレベルのマンガ家では、弁護士どころか、
経済的に、マネージャーを置くのさえ難しい。
エージェント会社のようなシステムが構築されると良いのかもしれないけど、
それでも、収入の数%を支払い続けられるマンガ家は限られているだろう。
アメリカの映画組合のような、ユニオンがあると助かるのだけど、
なかなかそこまでの労働組合の整備は困難。
いつまでブラックな状態が続くのだろう。
(続く。)
TV局の、自己保身としか取れない挨拶文にも批判が集まった。
急いで何か声明を出さなければならない事態で、
常套句や言い訳じみた文章になったのだろうけど、
仮にも、日本の最大手の出版社とTV局の仕事として、情けなさ過ぎる。
女性マンガ家がいかに軽視されているかが鮮明になった。
報道では、視聴者の中で「自殺」というキーワードに
敏感になる方もおられることを想定して、
極力「自殺」という単語を出さない。
しかし、それでは悲劇を隠蔽し、事件の本質を見失う。
何故自殺に至ったか、そこを解き明かし、
改善の道のりを探る事こそ重要なのではないか。
出版社は著作権代理者としてTV局との折衝にあたっていたが、
マネージメント会社ではないので、責任の所在が中途半端になる。
昨今、出版契約において契約書の作成が強く求められるようになったが、
雑誌掲載やコミックス発行に関してはほぼ定型文で事が足りる。
TV局や映画製作者、広告代理店、
更には芸能事務所まで絡む可能性がある仕事内容の場合、
契約も複雑になり、マンガ家個人では対応しきれない。
余程の大家であれば、選任の弁護士が付いているかもしれないが、
一般的なレベルのマンガ家では、弁護士どころか、
経済的に、マネージャーを置くのさえ難しい。
エージェント会社のようなシステムが構築されると良いのかもしれないけど、
それでも、収入の数%を支払い続けられるマンガ家は限られているだろう。
アメリカの映画組合のような、ユニオンがあると助かるのだけど、
なかなかそこまでの労働組合の整備は困難。
いつまでブラックな状態が続くのだろう。
(続く。)
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昨夜、TVのニュースを気にしながらチェックしたのだけど、
報道が見当たらなかった。
今朝、TV朝日「グッド!モーニング」で報道されたのは見逃した。
本来なら、ドラマを放送した日テレが率先して報道すべきだと思うけど、
どのTV局でも、自分のところのトラブルは報道したがらない。
ネット記事では1件だけ現場が「ダム付近」という描写があったので、
入水自殺なのだろうかと推測される。
何れにしても、遺書を残しての事で、
最早止められないお気持ちだったのだろう。
原作を読んでいなくて、ドラマも観ていないので、
何がどのように改変されたのかは分からない。
ネットニュースで出ている記事で見ると、
なるべく原作に忠実にドラマ作りをするよう契約が取り交わされており、
芦原先生側で脚本の事前チェックも出来る運びになっていた。
ところが、終盤の8〜10話の脚本が意図と大きく違うもので、
芦原先生自身で9、10話の脚本を書く事になった。
しかし、本来のマンガの仕事の多忙な中で脚本を仕上げる難しさに直面。
厳しい状況に陥った。
そして、記事によると、
脚本家の方がSNSでご自身の立場について投稿されたそうで、
そこからネットで騒ぎが起こり、芦原先生もコメントを投稿。
それで更に騒ぎが大きくなってしまった。
一部のネット記事で「脚本家を責めないで。」とあったのは
そういう流れからだったのか。
確かに脚本家がSNS投稿などしなければ、大きな騒ぎにはならなかっただろう。
でもそこは、プロの脚本家としてのプライドもあって、
ご自身の立場を説明したい気持ちを抑えられなかった。
これは色々と難しい判断になる。
原作者とのトラブルの末、マンガ家に脚本を取って代わられたとあっては、
脚本家としての資質を問われかねず、評判に傷が付く。
ドラマ制作の現場がどうだったのかは知りようがないけれど、
制作者からの指示で原作を改変した部分もあっただろう。
脚本家のエゴだけで改変したかのように受け取られては悔しい。
また、大元の問題として、
TVドラマや映画で、マンガ原作の人気に依存しがちな傾向が顕著で、
脚本家の方々は指定されたものを脚本に書き起こす作業ばかりになって、
オリジナル作品を出させてもらえないフラストレーションもあるだろう。
(続く。)
報道が見当たらなかった。
今朝、TV朝日「グッド!モーニング」で報道されたのは見逃した。
本来なら、ドラマを放送した日テレが率先して報道すべきだと思うけど、
どのTV局でも、自分のところのトラブルは報道したがらない。
ネット記事では1件だけ現場が「ダム付近」という描写があったので、
入水自殺なのだろうかと推測される。
何れにしても、遺書を残しての事で、
最早止められないお気持ちだったのだろう。
原作を読んでいなくて、ドラマも観ていないので、
何がどのように改変されたのかは分からない。
ネットニュースで出ている記事で見ると、
なるべく原作に忠実にドラマ作りをするよう契約が取り交わされており、
芦原先生側で脚本の事前チェックも出来る運びになっていた。
ところが、終盤の8〜10話の脚本が意図と大きく違うもので、
芦原先生自身で9、10話の脚本を書く事になった。
しかし、本来のマンガの仕事の多忙な中で脚本を仕上げる難しさに直面。
厳しい状況に陥った。
そして、記事によると、
脚本家の方がSNSでご自身の立場について投稿されたそうで、
そこからネットで騒ぎが起こり、芦原先生もコメントを投稿。
それで更に騒ぎが大きくなってしまった。
一部のネット記事で「脚本家を責めないで。」とあったのは
そういう流れからだったのか。
確かに脚本家がSNS投稿などしなければ、大きな騒ぎにはならなかっただろう。
でもそこは、プロの脚本家としてのプライドもあって、
ご自身の立場を説明したい気持ちを抑えられなかった。
これは色々と難しい判断になる。
原作者とのトラブルの末、マンガ家に脚本を取って代わられたとあっては、
脚本家としての資質を問われかねず、評判に傷が付く。
ドラマ制作の現場がどうだったのかは知りようがないけれど、
制作者からの指示で原作を改変した部分もあっただろう。
脚本家のエゴだけで改変したかのように受け取られては悔しい。
また、大元の問題として、
TVドラマや映画で、マンガ原作の人気に依存しがちな傾向が顕著で、
脚本家の方々は指定されたものを脚本に書き起こす作業ばかりになって、
オリジナル作品を出させてもらえないフラストレーションもあるだろう。
(続く。)
「セクシー田中さん」TVドラマ化でヒット中の矢先の訃報。
50歳、今年でデビュー30周年。
最初に見たネットニュースでは死因について書かれていなかったのだけど、
次に見た記事によると、自殺との事。
驚いた。
今までこのような事件は聞いた事が無い。
「セクシー田中さん」のTVドラマの脚本に納得がいかず、
9話、10話の脚本をご自身で執筆されるとして、
TV局とのトラブルの経緯をXで発信したところ、
俳優やTV局側を攻撃したとして炎上、削除、アカウント停止となった。
そうした精神的負担が自死への決断に結び付いた。
マンガ作品のTVドラマ化は大ヒットに繋がった幸運なケースもあるが、
しばしば作者の意思が無視され、不本意な仕上がりになる場合もあるようで、
芦原先生としては、ご自身の作品を守りたい気持ちが強く働いた。
それは当然の感覚だと思うが、
TV局側にも色々な思惑があって、意図的に改変される。
自分の作品を外部の手で作り変えられる気持ち悪さは、
作家でなければ分からない。
原作に手を加えたいのなら、
最初からTVドラマ用にオリジナル脚本を作れば良い。
マンガのヒット作は、TVドラマ化をあてにせずとも収益は十分にある。
このようなトラブルを防ぐ仲介役は出版社が務めるべきだが、
今回、全く作用せず、最悪の悲劇を招いた。
50歳、今年でデビュー30周年。
最初に見たネットニュースでは死因について書かれていなかったのだけど、
次に見た記事によると、自殺との事。
驚いた。
今までこのような事件は聞いた事が無い。
「セクシー田中さん」のTVドラマの脚本に納得がいかず、
9話、10話の脚本をご自身で執筆されるとして、
TV局とのトラブルの経緯をXで発信したところ、
俳優やTV局側を攻撃したとして炎上、削除、アカウント停止となった。
そうした精神的負担が自死への決断に結び付いた。
マンガ作品のTVドラマ化は大ヒットに繋がった幸運なケースもあるが、
しばしば作者の意思が無視され、不本意な仕上がりになる場合もあるようで、
芦原先生としては、ご自身の作品を守りたい気持ちが強く働いた。
それは当然の感覚だと思うが、
TV局側にも色々な思惑があって、意図的に改変される。
自分の作品を外部の手で作り変えられる気持ち悪さは、
作家でなければ分からない。
原作に手を加えたいのなら、
最初からTVドラマ用にオリジナル脚本を作れば良い。
マンガのヒット作は、TVドラマ化をあてにせずとも収益は十分にある。
このようなトラブルを防ぐ仲介役は出版社が務めるべきだが、
今回、全く作用せず、最悪の悲劇を招いた。
高橋陽一先生が世界的ヒット作「キャプテン翼」の連載終了を発表。
マンガ連載の終了が新聞記事になるなんて、凄いなぁ。
記事によると、
体力の衰えとデジタル化の波による環境の変化で執筆ペースが落ちてきたこと
などが理由として挙げられているそうです。
今後は、まずはネームで物語を最終回まで仕上げるとか。
進め方としてはわかる気がする。
ネームさえ先に仕上げておけば、
原稿はアシスタントさん達やデジタル処理で完成させる事も可能。
納得いくネームを仕上げるっていうのが難しいけど。
目の前に締め切りが無いと、ネームは延々やり直したくなる。
まぁそこは、高橋先生程のベテランであれば、ちゃんと判断されるんだろう。
週刊連載開始は1981年だそうで、かれこれ40年超。
絶大な人気があったからこそ長期間続いたわけだけど、
少年誌のスポーツマンガは、終わりをつけるのが難しいのもある。
主人公を、読者の年齢に近い小学生からスタートさせて、中学、高校と続ける。
野球なら甲子園優勝、サッカーや他の競技でも、全国大会優勝が目標で、
そこをクリアしたら連載終了にしても良かったんだろうけど、
「ドカベン」もプロまで行っちゃったし、
そうなると、かえって目標が見極められなくなって、終わりが見えない。
梶原一騎先生は、ヒーローはこの世には存在しないというスタンスで、
主人公を殺す形で連載を終了させた。
でも、時代も変わったし、
翼君にはそういう終わり方はふさわしくないよね。
マンガ連載の終了が新聞記事になるなんて、凄いなぁ。
記事によると、
体力の衰えとデジタル化の波による環境の変化で執筆ペースが落ちてきたこと
などが理由として挙げられているそうです。
今後は、まずはネームで物語を最終回まで仕上げるとか。
進め方としてはわかる気がする。
ネームさえ先に仕上げておけば、
原稿はアシスタントさん達やデジタル処理で完成させる事も可能。
納得いくネームを仕上げるっていうのが難しいけど。
目の前に締め切りが無いと、ネームは延々やり直したくなる。
まぁそこは、高橋先生程のベテランであれば、ちゃんと判断されるんだろう。
週刊連載開始は1981年だそうで、かれこれ40年超。
絶大な人気があったからこそ長期間続いたわけだけど、
少年誌のスポーツマンガは、終わりをつけるのが難しいのもある。
主人公を、読者の年齢に近い小学生からスタートさせて、中学、高校と続ける。
野球なら甲子園優勝、サッカーや他の競技でも、全国大会優勝が目標で、
そこをクリアしたら連載終了にしても良かったんだろうけど、
「ドカベン」もプロまで行っちゃったし、
そうなると、かえって目標が見極められなくなって、終わりが見えない。
梶原一騎先生は、ヒーローはこの世には存在しないというスタンスで、
主人公を殺す形で連載を終了させた。
でも、時代も変わったし、
翼君にはそういう終わり方はふさわしくないよね。
ブログのアプリが使えなくなって、
毎回PCを立ち上げなければならなくなった。
元気があって、しっかりした記事を書こうと思える日は良いのだけど、
疲れていて、手早く済ませたい時には億劫に感じる。
スマホでブラウザからログインするように
ネットでは書いてあったようだったので、試してみたけど、
残されたアプリ同様、既存の記事は読めるものの、記事を書く事は出来ない。
何故か、大元のサイトの方へ飛んでしまう。
もう少し確かめてみよう。
毎回PCを立ち上げなければならなくなった。
元気があって、しっかりした記事を書こうと思える日は良いのだけど、
疲れていて、手早く済ませたい時には億劫に感じる。
スマホでブラウザからログインするように
ネットでは書いてあったようだったので、試してみたけど、
残されたアプリ同様、既存の記事は読めるものの、記事を書く事は出来ない。
何故か、大元のサイトの方へ飛んでしまう。
もう少し確かめてみよう。