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マンガ家Mの日常
マンガ家の先輩から、新刊コミックスとお手紙を頂戴しました。

実のところ、新聞の4コマを除けば、マンガを読むのって久しぶり。
まぁ、仕事中もろくに読んでいなかったからね。
度々ブログでも書いていたけど、
プロのマンガ家さんで、普段マンガを読まない人って結構いる。
他の方の作品に影響されないようにするのと、
自作の為の資料を読んだり、映画を見たり本を読んだりするのに手一杯だから。

こちらの先輩は、以前にもブログで触れた事がある方で、
私とは比べ物にならない程の卓越したキャリアの持ち主。
それでいて、私のような後輩とも、対等な形で話をして下さる。

同封されていたお手紙には、ご自身のお仕事についても書かれていた。
超売れっ子のベテラン作家でも、出版不況の風当たりは厳しい。

作品がどうこう言うのでは無く、
やはり、読者の方々が、紙媒体の購入を控える傾向にある。
特に女性は細かい出費項目になる程、はっきりと控える。
女性向けのマンガ雑誌が景気で大きく左右される原因。

売り上げが上がらないと生活出来なくなるので、
出版社が利益主導で判断を下すのは仕方の無い事だけど、
もっと長い将来を見据えて、
今現在の売り上げが低くても、良い作品を存続させる姿勢を保てないものだろうか。



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あれっ、
今月、早くも3回目のブログ休載。

さしたる出来事も無くて、ネタが乏しいってのもあるんだろうけど、
それはいつもの事で、
それよりも、疲れて、夕食後にふと仮眠したまま日付を超えてるのが原因かな。

何かの使命があって書き続けているというようなご立派なものでもないんだけど、
毎日書く事を心掛けて来ていたので、ぬかった真似をするのは情けない。

企業における過労死とか、パワハラの問題が叫ばれている中で、
雇用者側、指導者側が難しい立場にあると実感させられる。

何事にも行き過ぎは良くないのだろうけれど、
仕事の内容によっては厳しい状況に向かわざるを得ない時もあるし、
きつく叱責しないとならない時もある。
ゆったりのんびりしていては競争社会を勝ち抜けないし、
お菓子のような甘い言葉ばかり与えていては、仕事の筋力は育たない。

ここ暫く問題になっていた女性議員の秘書に対する暴言も、
ある程度の割合においては、致し方ないと言える面もあったように思う。


新人育成に熱心なマンガ雑誌では、編集部が独自の育成プランを持っていて、
マンガスクールという形で開かれている。
プロを目指す人達が自作を投稿して、選評を仰ぐ。

随分前の事になるけれど、
とある少女誌のマンガスクールで、やたらとキツイ選評がされた時期があった。
詳細はさすがに覚えていないけれど、罵倒に近い言葉も並んでいた。
さすがに顰蹙を買ったようで、長くは続かなかったけど。

その雑誌で仕事をされているマンガ家さんが、
選評の担当者に直接話を聞いたところ、
指導をする中で、なかなか改善して来ない投稿者も多くいるそうで、
手厳しく伝える手段を取ったという事だった。


どの仕事でも、現場で新人が育ってくれる事を願っている。
何も言わずにすくすく育ってくれれば、こんなに楽な事は無いけれど、
そうは行かない。
手間暇かけて、時間とお金をかけて指導しなければならない。

褒めたらつけあがるだけの人もいるし、
キツく言ったら簡単にやめちゃう人もいる。
加減が難しい。

現場で顔を合わせて、長い時間をかけて信頼関係を熟成していければ、
お互いに有効な会話が見えてくる。
仕事の現場とはそういうものであると思う。
その為には、一つの目標に向かう意識と、忍耐が必要。


Facebookに時々見ず知らずの人から友達リクエストが来る。
よくある事。

明らかなスパムもあれば、
コンサート関連の人(殆どは外国人)からのもあって、
もちろんスパムはさっさと削除するけれど、
中には判断し難いのもある。

コンサート関連っぽくても、スパムっぽかったりもすると、
承認すべきかどうか迷う。
大体はその人のページを確認して、普通っぽかったら承認するのだけど、
今日来た人はページを友達以外には非公開にしているようで、
プロフィール確認のしようがない。

そういうのはやっぱり怪しいんだろうか?

人気女性マンガ家と専業主夫というご夫婦がTVで紹介されていたので見てみた。
このご夫婦は以前もTVで紹介された事があるので覚えている。

専業主夫はさておき。

少しだけ仕事中の風景が映し出された。

アシスタントさんが2名入って仕上げをしてるんだけど、
未だに卓袱台みたいな小さいテーブルに2人で向かい合って座って仕事してる。
10年くらい前?このマンガ家さんが新居を購入された時に
TVでご自宅紹介みたいなコーナーがあって、
仕事部屋の様子が映されると、アシスタントさんは同じ卓袱台仕事だった。
その時から変わっていないんだろう。

フワッとした白っぽい画面で描き込みが少ないから、
アシスタントさんが長期間入る必要も無くて、それで簡単な卓袱台なんだろう。
でも、連載2本持ってるそうだから、月々それなりの日数はかかる筈。

仕事場のセッティングは人それぞれ。
基本的にはそのマンガ家さんの仕事量で自ずと決まってくる。
収入や、仕事場を作ったタイミング、後はセンスかな。

デビューして間もない頃は私自身卓袱台的な机で仕事していたし、
アシスタントさんにも簡単な座り机しか用意出来なかった。
他の若手のマンガ家さんの仕事場に行っても同様。
ちょっと大きめのテーブルで2〜数名仕事するケースもあるけど、
それだと、消しゴムかけとかでテーブルが揺れて、作業にならない。

今は2名分の机と椅子をあって、雇用日程が上手く回ればそれで十分なのだけど、
アシスタントさんの日程の都合とかで3、4名被る時は、
短期間の人に座り机に着いてもらうようにしている。
座り机の方が身体への負担があって、
腰痛持ちのアシスタントさんは、座り机だと仕事に入ってくれない人もいる。

さて、今回のマンガ家さん、
ベテランの域にあると言っても良い方だし、高収入の筈なので、
レギュラーのアシスタントさん達には個別の仕事机と椅子を用意してあげて欲しい。
彼女達、先生との関係性で言わずにいるけど、我慢してるんだと思うよ。

個人的には、
先生とアシスタントさんで仕事場の待遇に大きく上下の差をつけられているのが、
見ていてちょっと物悲しい。

すみません、
他所の仕事場に口を挟んでしまいました。