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マンガ家Mの日常
白泉社「花とゆめ」等で活躍された、
明智抄先生が、8月4日にご逝去されていたそうです。

ご冥福をお祈りします。

1980年デビューで、私より少し上の世代にあたります。
でも、遠くない世代の先輩方の訃報が聞かれるようになるのは、寂しい事です。

現時点、白泉社の発表では、詳細はわかりません。
長年の疲労が蓄積していたのでしょうか。
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昨日、非公開コメントが入っていたのを見落としていたのに気付きました。

コメントはブログトップページに名前とタイトルが表示されるのですが、
非公開設定の場合、表示されません。
管理ページからコメント欄に移動して、初めて気付きます。

普段、コメントに返信する場合、トップページの表示から返信欄に入るので、
コメント欄のページを飛ばしてしまいます。
それで、コメント欄に入った非公開コメントに気付けないのです。

管理人のトップページにだけ、
非公開コメントが到着したというお知らせの表示が入ると良いのですが。


非公開コメントへの返信が遅れた事をお詫びします。

ただ、ブログのシステムがこのままであれば、
残念ながら、同様の事はまた起こりえると思われます。

先日、新聞で白土三平先生の「カムイ伝」が紹介されていて、記事の文中、
「マンガ史の10作の一つ」という表現がなされていた。
ふと考え、「マンガ史の10作」としたら、
手塚治虫先生「鉄腕アトム」、石ノ森章太郎先生「サイボーグ007」、
ちばてつや先生「あしたのジョー」、藤子不二雄先生「ドラえもん」
水島新司先生「ドカベン」、さいとうたかお先生「ゴルゴ13」、
この辺りで決定として、
少女マンガからだと、やはり、
萩尾望都先生「ポーの一族」、池田理代子先生「ベルサイユのばら」は決定。
竹宮先生の「空がすき」「ファラオの墓」「地球へ」も傑作で、
100作なら文句なしだけど、10作となると、逃す。
(私、凄く偉そうに言ってる。お恥ずかしい。ごめんなさい。)
(残り1枠、決め手が無い。個人的には、水野英子先生「ファイヤー!」かな。)

頂点にいる先生方であっても、超えられないガラスの天井がある。
ガラス越しに、目の前に見えているからこそ、悔しさも増す。

70年代、溢れんばかりの才能を知らしめていたのは、むしろ竹宮先生の方で、
複数の連載をこなし、時代物でもSFでも、濃密な世界を描き、リードしていた。
ところが、1点に深く根を張り、コアを開いた萩尾先生の知性が、
少女マンガの最大マニアを引きつけ、世の文化人に愛され、
後年「プチフラワー」を立ち上げた名物編集長、山本順也氏の関心を独占した。

皮肉な事に、作品世界のオリジナリティという面でも、
リードしていたのは竹宮先生のようであったのだけど、
竹宮先生の世界を起点に、萩尾先生は大いなる跳躍を遂げた。
作品を読んだ読者の評価が全てなのだけど、
実際のところ、竹宮先生には、もっと色々言い分があるだろう。

夢とロマンを描き続けた少女マンガ家達の、最も人間臭い世界が今作に潜んでいる。


(とりあえず、完了。
 途中、間が空いてしまって、記憶が途切れて、
 書き切れていない部分もあるように思える。
 申し訳ない。)

以前書き進めていた時から、随分間がが空いてしまって、
忘れかけてる部分も多少あるのは否定出来ないけど、
有耶無耶のまま放置にしないよう、書き収める。


竹宮惠子先生と、マネージャーの増山氏のパトロネス的関係。
同世代で、唯一無二の類い稀な才能を見せつける萩尾望都先生への憧れ。
この2つが本の主軸で、この2人がいてこそ、竹宮ワールドは成り立った。

マンガは個人での制作作業なので、元々引きこもりで、交友関係が狭くなりがち。
そんな中にあって、増山氏のようなスタンスの人に出会い、
一定期間仕事のパートナーとして支え合えたのは、
特に少女マンガの世界では珍しい。

そして、萩尾望都先生。
20代前半から、大人びた感性で、独自の作品世界を築き上げた。
萩尾作品の魅力の真髄は、マンガを創作する立場であれば、
尚の事強く意識させられる。

竹宮先生や萩尾先生の作品に触れるようになった頃は、
週刊誌連載を持っていた竹宮先生の方がリードしているように思えていた。
その後、花の24年組が話題になって、彼女達の関係性も話に上ると、
作品の制作過程や人間関係の問題も少しずつ伝わるようになって来た。

ただ、今作でも書かれているように、萩尾先生は淡々と我が道を行くタイプで、
竹宮先生をライバル視していた感は薄い。
いや、もしかすると、萩尾先生が竹宮先生についてあまり口にしなかったのは、
逆に、強烈なライバル意識の表れなのかもしれない。
本人のみぞ知る。

とは言え、現実的に表立ってライバル心を見せていたのは竹宮先生の方で、
素直でストレートな表現が分かり易い。



「8マン」「月光仮面」等、マンガ史に残る名作の作者、桑田二郎先生ご逝去。
ご冥福をお祈りします。

世代が離れているので、リアルタイムで作品を拝見してはいないけど、
「8マン」の絵柄にはお洒落な雰囲気を感じる。
タツノコプロの吉田竜夫先生と同様に、
当時のアメリカのキュートな文化を取り入れ、絵柄を洗練させたのだろう。

現在は、日本が世界のマンガを牽引している。
ただ、アニメの影響で画一的になったキャラクターの絵柄には、少し飽きを覚える。