状況が二転三転。
(編集者によるブログチェックが入ってる事も承知の上で書く。)
締め切りは1年程前から組まれていたものの、
前の仕事の後、次の原作がなかなかもらえなくて仕事にかかれず、
余裕だった筈のスケジュールがどんどん怪しくなって来てしまった。
原作が届いた頃、初出掲載が雑誌の方になる、と編集さんから話があった。
おまけに「もしコミックスになった場合用のカラーを描いておいて下さい。」
とも言われて、
それは、もしコミックスにならなかったらただの描き損になってしまうので、
とんでも無い話だった、...なんで???
カラー原稿って、そんな楽に描けるものじゃないのよ。
前任の編集さんからは
「雑誌だと部数は多いけど、コミックスにならない場合もあります、
どうしますか?」と言われていて、
だったら形として残るコミックスの方が良い、として選んで来た。
それでちゃんとした結果を出して来たので問題無かった筈なのに、
なんで今更?
それで、その事を今の編集さんに話したら「ではコミックスで。」となった。
でも、原作の大幅な作り直しで時間を取られて、締め切りが苦しくなって来た。
そしたら「冬の増刊号に載せます。」と急に変更になった。
正直この枚数だと、ネームの段階で正確な上がりの日程は読めないんだけどね。
その月のコミックスの発売のスケジュール調整が難しいんだったら、
発売予定されてるコミックスラインナップの最後に付けてもらえれば
それで構わないんだけどな、発売日が何時になろうと。
加えて、いきなり頭にカラーが入った。
本来であれば、カラーが入るのはマンガ家にとって大変喜ばしい事。
華やかなカラーは作品の大きな見せ場だから。
私はカラーがヘタでいつも苦労してるけど、それでも頑張る!
でも、コミックス用にネームを作っていて、それが完成する間際だった。
これまでコミックスを出させてもらって、見たところ、
中表紙を見開きにするより、1枚でも多く本編に費やして
エピソードを充実させた方が読み応えがあって良いと判断されたので、
今回は表紙絵をトップページに持って来て、見開きには置いていなかった。
もし、雑誌掲載でカラーが入る事を事前に伝えてもらうか
ネームのもう少し早い段階で伝えてもらえるかしてたら、
それ用に見開きカラーで表紙を描くようにネームを調整したのに。
ネームは見開き状態で構成がされているし、全体の配分も緻密に計算されている。
頭の1ページを変えるとなると、125ページ全部を描き直さなくてはならない。
この期に及んで、とてもそんな事はやっていられない。
せっかくのカラーだけど、生かしきる形が作れないのが本当に悔しい。
雑誌は会社から送られて来ないので、状況が何もわからない。
増刊号のタイトルも、発売日もわからない。他のラインナップも全くわからない。
普段全く読めてないので、雑誌に愛着が持てない。
基本的なコミックスの発刊というのは、
雑誌で何回かに分けて掲載されたものをまとめる形だった。
でも、ハーレクインは雑誌の場合、作品の大半が全編一挙掲載となっている。
だとすると、あらためてコミックスでまとめて読む旨味が乏しい。
ヘタしたら、コミックスの売り上げに響く。
それは非常に困る。
雑誌の場合、所謂アンケートというのがあって、読者からの人気投票で
マンガ家の成績が計られる。
でも、現状、必ずしもアンケート重視とは言えない。
アンケートが良くてもコミックスが売れないタイプのマンガ家もいる。
その逆も然り。
そこで問題になるのは会社としての売り上げで、
雑誌よりもコミックスの方が会社にとって利益率が高いから、
アンケートが良くて雑誌の売り上げに貢献しているマンガ家より
コミックスが売れるマンガ家の方が良しとされる。
(白泉社だとかは最初からその路線でやって来て売り上げを伸ばして来た。)
昨今のように雑誌が売れない時代にあっては尚更の事。
増刊号の予測される発売部数と実売、それと今の自分の成績を考えると、
初出が増刊号で、もしコミックスの売り上げが下がったとしたら、
会社にとっても損になるので、
なんでそんな事をするのかが本当にわからない。
そして、増刊号の売れ行きは必ずしも私の作品の掲載では判断がつかないけれど、
コミックスの売れ行きは完全に私個人の成績となるので、
万が一売れ行きが下がると、私には即死活問題となる。
雑誌で何話かに分けたものをまとめてコミックスにするのでなければ、
コミックスになったものを後に増刊号等で再録してもらう形がありがたい。
作品の掲載やコミックスの扱いは全て会社の判断だから
これ以上は私にはどうしようも無い。
疑問と不安ばかりで、釈然としない中、それでも仕事はしなければならない。
デジタル配信では、これまで数字が安定している。
おそらく、デジタル限定の読者層があって、そこに関しては
雑誌やコミックスの読者とは被らないのだろう。
問題は、雑誌とコミックスの読者の関連性にある。
コミックスの売り上げを考えると、現行のコミックス読者の方には
「雑誌じゃなく、コミックスが出るまで待って。」と言う事になるのだが、
それで、もし雑誌のアンケートが悪かったりしたらコミックスにならない。
どうにも八方塞がり。
雑誌読者とコミックス読者が別であるのを祈るしか無い。
(編集者によるブログチェックが入ってる事も承知の上で書く。)
締め切りは1年程前から組まれていたものの、
前の仕事の後、次の原作がなかなかもらえなくて仕事にかかれず、
余裕だった筈のスケジュールがどんどん怪しくなって来てしまった。
原作が届いた頃、初出掲載が雑誌の方になる、と編集さんから話があった。
おまけに「もしコミックスになった場合用のカラーを描いておいて下さい。」
とも言われて、
それは、もしコミックスにならなかったらただの描き損になってしまうので、
とんでも無い話だった、...なんで???
カラー原稿って、そんな楽に描けるものじゃないのよ。
前任の編集さんからは
「雑誌だと部数は多いけど、コミックスにならない場合もあります、
どうしますか?」と言われていて、
だったら形として残るコミックスの方が良い、として選んで来た。
それでちゃんとした結果を出して来たので問題無かった筈なのに、
なんで今更?
それで、その事を今の編集さんに話したら「ではコミックスで。」となった。
でも、原作の大幅な作り直しで時間を取られて、締め切りが苦しくなって来た。
そしたら「冬の増刊号に載せます。」と急に変更になった。
正直この枚数だと、ネームの段階で正確な上がりの日程は読めないんだけどね。
その月のコミックスの発売のスケジュール調整が難しいんだったら、
発売予定されてるコミックスラインナップの最後に付けてもらえれば
それで構わないんだけどな、発売日が何時になろうと。
加えて、いきなり頭にカラーが入った。
本来であれば、カラーが入るのはマンガ家にとって大変喜ばしい事。
華やかなカラーは作品の大きな見せ場だから。
私はカラーがヘタでいつも苦労してるけど、それでも頑張る!
でも、コミックス用にネームを作っていて、それが完成する間際だった。
これまでコミックスを出させてもらって、見たところ、
中表紙を見開きにするより、1枚でも多く本編に費やして
エピソードを充実させた方が読み応えがあって良いと判断されたので、
今回は表紙絵をトップページに持って来て、見開きには置いていなかった。
もし、雑誌掲載でカラーが入る事を事前に伝えてもらうか
ネームのもう少し早い段階で伝えてもらえるかしてたら、
それ用に見開きカラーで表紙を描くようにネームを調整したのに。
ネームは見開き状態で構成がされているし、全体の配分も緻密に計算されている。
頭の1ページを変えるとなると、125ページ全部を描き直さなくてはならない。
この期に及んで、とてもそんな事はやっていられない。
せっかくのカラーだけど、生かしきる形が作れないのが本当に悔しい。
雑誌は会社から送られて来ないので、状況が何もわからない。
増刊号のタイトルも、発売日もわからない。他のラインナップも全くわからない。
普段全く読めてないので、雑誌に愛着が持てない。
基本的なコミックスの発刊というのは、
雑誌で何回かに分けて掲載されたものをまとめる形だった。
でも、ハーレクインは雑誌の場合、作品の大半が全編一挙掲載となっている。
だとすると、あらためてコミックスでまとめて読む旨味が乏しい。
ヘタしたら、コミックスの売り上げに響く。
それは非常に困る。
雑誌の場合、所謂アンケートというのがあって、読者からの人気投票で
マンガ家の成績が計られる。
でも、現状、必ずしもアンケート重視とは言えない。
アンケートが良くてもコミックスが売れないタイプのマンガ家もいる。
その逆も然り。
そこで問題になるのは会社としての売り上げで、
雑誌よりもコミックスの方が会社にとって利益率が高いから、
アンケートが良くて雑誌の売り上げに貢献しているマンガ家より
コミックスが売れるマンガ家の方が良しとされる。
(白泉社だとかは最初からその路線でやって来て売り上げを伸ばして来た。)
昨今のように雑誌が売れない時代にあっては尚更の事。
増刊号の予測される発売部数と実売、それと今の自分の成績を考えると、
初出が増刊号で、もしコミックスの売り上げが下がったとしたら、
会社にとっても損になるので、
なんでそんな事をするのかが本当にわからない。
そして、増刊号の売れ行きは必ずしも私の作品の掲載では判断がつかないけれど、
コミックスの売れ行きは完全に私個人の成績となるので、
万が一売れ行きが下がると、私には即死活問題となる。
雑誌で何話かに分けたものをまとめてコミックスにするのでなければ、
コミックスになったものを後に増刊号等で再録してもらう形がありがたい。
作品の掲載やコミックスの扱いは全て会社の判断だから
これ以上は私にはどうしようも無い。
疑問と不安ばかりで、釈然としない中、それでも仕事はしなければならない。
デジタル配信では、これまで数字が安定している。
おそらく、デジタル限定の読者層があって、そこに関しては
雑誌やコミックスの読者とは被らないのだろう。
問題は、雑誌とコミックスの読者の関連性にある。
コミックスの売り上げを考えると、現行のコミックス読者の方には
「雑誌じゃなく、コミックスが出るまで待って。」と言う事になるのだが、
それで、もし雑誌のアンケートが悪かったりしたらコミックスにならない。
どうにも八方塞がり。
雑誌読者とコミックス読者が別であるのを祈るしか無い。
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