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マンガ家Mの日常
「水商売」って、
お酒とか、水物を扱うお店の事だと思っていたけど、
元の語源は、「水」が不安定なところから来ていて、人気商売の意味合いらしい。
勝負は水ものとかも言うもんね。

昔、マンガ家の先輩に、
「水商売」は「水揚げ」だと言われた。
数字として見える成果を上げる事、それが重要だと。
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最近のマンガ原作のアニメ作品が、
有名アーティストのプライバシーに関わるような名前を使用したりした事で、
日本のマンガやアニメも国際基準に適合させるべきと、とある日本の弁護士が語り、
何と、あのイーロン・マスクまでSNSで反論をぶち上げている。

国際基準の詳細を知らないのだけど、
法律や一般常識でまとめられてしまうと、マンガの自由な発想が萎縮してしまう。
そういうのは、既に、編集者からの一部の無駄な提言で、既に起きている。
編集者がゴチャゴチャ口出ししたマンガは、大体つまらない。

人権への配慮は大事だけど、
それを言うなら、
あらゆるエンターテインメントから、殺人、窃盗、戦争、等々を無くすのが先だろ。
それとも、殺人は国際基準で問題無いのか?

トラブルのトバッチリで、
歌手の福山雅治が、20年も前の飲み会での下ネタ発言について公表され、叩かれている。
こんなバカバカしい私刑ってあるか。

行きたくない(ホントか?)飲み会に参加させられて、
面倒な下ネタ聞かされたら、多少は不愉快に感じるだろうけど、
それをセクハラとまで認定しようとする傾向は、もう息苦しくてしょうがない。
当時の女子アナさん達こそ、一体何なんだと思ってしまう。
嫌なら、その時ハッキリ言わなきゃ。
仕事に響くからで容認してたら、それはセクハラに加担したのと同じ。

本来、TV番組なんていうものは、猥雑さを含んだもので、非日常が娯楽。
タレントさん達は、その中で自己表現している。
演出による押しつけでやらされたり、
同じ事がコンプライアンス違反として非難されたり、
本質的な方針が定まっておらず、基準がバラバラ。
バラエティ番組から、猥雑な要素がどんどん消し去られている。

番組と飲み会はまた別の話になるだろうけど、
女子アナさん達の対応にも、聞いていて嫌気がさす。
浮かれて、芸能人やスポーツ選手との合コンに必死だった女子アナさんも多かったのに、
今になって、いきなりセクハラと騒ぐのか。


下ネタの基準という点では、
マンガの世界も似たり寄ったりで、
その時その時で編集者の言う事がコロコロ変わる。
描きたくもないエロを描かされたり、
後になってマンガ家だけが非難されたり、
描きたい表現が許されなかったり。

Facebookやネットニュースを眺めていると、
合間合間にデジタルコミックの断片が入って来る。
良さそうなのを開いて、無料の分だけ見てみる。

激しくピンキリ。
企画側が、安く使える素人に描かせたようなものも多く、
そういうのが「マンガ」として世に出されるのは、困った風潮。
一方で、丁寧な仕事ぶりで、確かな画力を感じさせる作品もある。

それでも、デジタルコミックの限界が見えてしまう。
多くは企画モノらしく、テーマが限定されていて、原作者付き。
その事自体がダメなわけではないのだけど。

まず、デジコミで手早く読ませる為に、ページ数が少なくて、
ひたすら無駄なく詰め込もうとしている。
勿論、上手な作家はそれでちゃんと読ませているのだけど、
演出の呼吸、潤いのようなものが入る余地が無い。
また、原作付きの場合、
原作者が文章で出したものにマンガ家が絵をあてるだけのような形になりがち。
詰め込みだから、仕方ない。
結果、絵は目に入るものの、飛ばしがちで、文章だけを追う読み方になってしまう。
原作の文章がマンガとしてのエピソードになり切れておらず、
マンガ家はエピソードを描く絵に至らない。
こうした傾向のまま創作を継続すると、マンガ作品本来の味わいが薄まり、
マンガ家も、エピソードを表現しようとする技術や意識が低下しかねない。

小さな画面をスクロールして、短時間で読み流す、
デジタルコミックの弊害が、今後のマンガの世界にどう影響を及ぼすのだろうか。

ネットニュースから。

KADOKAWAが、某イラストレーターの「未成年への淫行疑惑」を理由に、
出版物の回収、配信停止、絶版を発表。
イラストを担当した小説は、別のイラストレーターで再販される。

ネットで絵を見てみると、今風の可愛い絵柄。
ロリコン系と言えなくもなくて、
絵柄もまた、未成年への淫行と結びつけて考えられたのかもしれない。
いずれにしても、絶版はダメージが大きい。

TVでは、泥沼不倫のドラマが横行しながら、
不倫スキャンダルの女優は干されて姿をくらますしかない。
出版社は、散々ロリコン系の絵柄を広めて儲けながら、
イラストレーターのロリコン傾向は断罪する。
フィクションと実際の行為の間に線引きはあって然るべきだとしても、
TVや出版社の矛盾にも憤りを感じる。

不倫は刺激的でロマンチック?
ロリコン系の美少女が可愛い?

TV局も出版社も、汚い商売をするなら、自分らも毒を飲めよ。