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マンガ家Mの日常
敗戦の後、爽やかな秋風が吹く。

「日本勝った、日本勝った!」のうるさいマスコミのコールも止み、
いつもの日々が戻って来た。

同じ日本人として、体格のハンディを乗り越えて
スポーツで勝負して勝ってくれる姿を見るのはやはり嬉しい。
それは、日本人がどうこうと言う事ばかりではなく、
生まれ持った体格等のハンディに臆する事無く戦って、勝つ、
その姿が大事なのだ。

出生は誰も選べない。
遺伝子も選べない。
環境も、自分ひとりの力ではどうにも出来ない場合もある。

でも、チャレンジは出来る。
強い意志があれば、勝つ事も出来る。
スポーツに限らず、未だ白人至上主義が蔓延る世界にあって、
日本人選手が国際大会で勝利する時、意志の気高さを感じて感動する。


松岡修造のウィンブルドンベスト8を除けば、
日本人男子がグランドスラムで勝ち上がるのは1、2回戦がせいぜいだった。
錦織君はその状況を打破して見せた。

「グランドスラムでセカンドウィークに進む。」
杉山愛氏の言葉に、ホッと力が抜けて、涙が出そうになった。

セカンドウィークに進む、それがどれだけ大変な事か。

杉山愛氏の「セカンドウィーク」と言う言葉の意味する所は重い。
サッカーに例えれば、W杯1次リーグ突破を常に確実にする力があってこそ、
優勝という言葉を口に出来る、というもの。
モチベーションを高める為ではあったとしても、
W杯で本田圭佑が優勝を口にしたのは、分不相応と誹られても仕方無かった。

錦織君が次のチャンスに辿り着くまでも、平坦な道程ではない。
しかし、確実にシードをキープして、セカンドウィークに常に進出する、
錦織君はセカンドウィークに居座って、虎視眈々と優勝を狙う、
そのステージに確かに立った。

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