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マンガ家Mの日常
CDはタワーレコードで買う事が多かったんだけど、
外出の機会が減って、お店まで行く回数がめっきり減ってしまった。
iTuneとかは全然手出ししてないので、
音楽が聞きたけりゃCDを買う事にしてる。
前にも少し書いたかな、
以前は仕事中にCDかける事が多かったんだけど、この頃TVに頼りっきり。
忙しかったりもあって、コンサートに行く回数も減ったしなぁ。

...仕事が遅れたり、次回作の原作選定が上手くいかなかったりで、
なんかオタオタしてたら、今日、タワーレコードのポイントカードの
有効期限が切れてしまった。
うん、正確には今日が期限だから、閉店までに行けば良いんだけど、
もう、さすがに気力が湧かない。
ま、仕方ないか、そんなに沢山ポイント溜まってた訳じゃないし。

ミスドとかは、ポイントの繰り越しのシステムがあるし、
クレジットも、セゾンは永久不滅ポイントになってる。
全部そうなってくれれば良いのに。
ポイント期限切れたら、そこで付き合いも切れちゃうぞ!
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最終日に何とか映画館に足を運ぶ事が出来ました。
元は、U2のEDGEが出演している「ゲット・ラウド」が観たくて、
ネットで映画館の上映時間を調べてたんだけど、
都内の主立った映画館では既に終わっていて、
1館だけ、早朝と夜間の上映があるのみになっていた。
時間と場所を考えると、ヒョイとは行かれない。
「ゲット・ラウド」を上映していたであろう近場のシネコンで
このパールジャムの映画をやってるらしくって、
それも今週金曜日がラストだってんで、まずはそっちに行く事にした。

ロックミュージックに詳しくない方の為に、まずパールジャムの説明から。
シアトル出身のロックバンドで、同時期にデビューしたニルヴァーナらとともに
90年代のグランジ、もしくはオルタナティブロックと呼ばれる
内省的主題のロックシーンを牽引した代表的バンド。

実のところ、パールジャムは友人からの勧めでボチボチ聞いていた程度で、
とりたてて熱心なファンだったわけではなかった。
当時のグランジミュージックが暗過ぎて、私には重かった。
他にいくつか好きなバンドもあったし、まぁ、お金もそう無かったんで、
聞く事のできる範囲が限られていたせいもあるだろう。

ニルヴァーナのカート・コバーンが死んで、時代が少し移り変わり、
同時にパールジャムも過渡期を迎えて、一時やや人気が陰ったらしい。
私がいくらか聞くようになったのは むしろその頃からで、
武道館でのライブもあったりして、
パールジャムの威力を かなり遅れて再認識する事となった。
彼らの方向性が変わったとかいうのではなく、
彼らの進化の方向に、時を経て私の感覚がリンクするタイミングを得たのだな。

U2のヴァーティゴツアーの前座でのライブもキレていた。
エディ・ヴェダーはライオンのような風貌で、ライオンのように咆哮していた。

今回の映画は 彼らがデビューする前身のバンドのエピソードに始まって、
ロックシーンを凄まじい勢いで駆け上がり、
紆余曲折を経ながら、商業主義のカサを破り、
アーティストとして実直に、逞しく活動していく様が描かれている。
ロックミュージシャンにありがちな、ドラッグと女性関係の問題はほぼ無い。
(前身のバンドのヴォーカリスト、アンディはドラッグで命を落とした。
 その後、問題が全く無かった訳ではないんだろうけど、少なくとも
 バンドの活動に悪影響を及ぼすようなレベルの事は 見受けられない。)

監督はロックシーンに精通したキャメロン・クロウ。
映像の全てが本人の撮影によるものとは限らないとしても、
20年に渡っての記録映画を作れるというのは、
パールジャムのデビュー当時から注目して、
熱心に追っかけていたからに他ならない。
バンドとの信頼関係も、長い年月のあいだに構築されたものがあるんだろう。

人の人生が、どうしてこうもドラマチックなものになり得るのか、
凡人の一人としては ただ静かに眺めるのみ。
映像の中の、彼らのまっすぐな目線を見ると、
これが成功を収める人の目なんだなぁ、と思えるし、
こんな身の濃いアーティスト活動を送れたら どんなに素晴らしいか、
と、うらやましく感じられる。

映画の中で、メンバーのストーンが
「歳を取り、家庭を持って、保守的になった。」
といった内容の事を語っていた。
攻撃的な音楽で個性を形作って来たバンドが 必ずぶち当たる問題。
でも、パールジャムの音楽の完成度の前に、そうした懸念は無用だろう。

U2のBONOも若い頃はよくステージセットの上に昇って
観客の上に飛び降りたりしてたけど、
エディもやる事が凄まじい。 
あれだけやって、よく骨折とか無かったもんだ。
今はさすがにやってはくれないだろうな、命に関わるしね。

彼らと、自分自身の今の年齢なんかを考えちゃうと、
ああ、昔は皆若くて元気で、無茶やったもんだよなぁ、
なんて見方をしてしまいそうなんだけど、
それよりも、心の奥で沸き立つ感情に思いを向けたい。
パールジャムは これからもキレのある音楽を聞かせてくれるに違いないから。

でも、映画の中で一番カッコ良かったのは、ニール・ヤング。







U2が記念アルバム制作の為に 再びベルリンのハンザスタジオに入った。
なつかしい。
数年前ドイツに行った時、ベルリンも日程を組んでいて、
ハンザスタジオの見学にも行った。
ツアーとかじゃなくて、全くの個人で。
 
当時もうネットとかはあった筈だけど、まだそれほど普及してなくて、
U2のアルバムの写真の中に映っていた、ボーデ通りの看板が手がかりだった。
ハンザスタジオの場所はホテルのフロントに尋ねたんだっけ。

とにかく行ってみた。
スタジオの人に話したら、「U2はいないよ。」と言われた。
大丈夫、そんな事は承知してるよ、とにかく中が見てみたいんだ、
U2が名盤をレコーディングしたスタジオに入って、同じ空気に触れてみたい。

割とあっさり中に入れてもらえた。
写真も何枚か撮らせてもらった。

アルバムのブックレットに収められた、ボーデ通りの写真の場所は
行ってみたものの、すぐにはみつからなかった。
目を凝らしてみると、表面の修復の継ぎ接ぎが写真のと同じ柱があった。
U2がベルリンにいた時、美術館島一体が工事中で、
柱と柱の間に板が取り付けられていて、
それが写真では 壁のように見えていたのだった。
私が行った頃には工事がほぼ終了していて、板がはずされ、
本来の柱だけが残っていた。
探し当てたんだ、私。

自分だけの感動エピソード。
今、あの柱は 継ぎ接ぎも修復されてしまったのかもしれない。

この歌、苦手でさ。
今CMで盛んに流れてるから、嫌でも聞かされる。

メロディは人の心を掴む、スゴく計算されたものらしい。
でも、歌詞が変でしょ。

すれ違いで、永遠に結ばれない恋なのに、ずっと待ってる訳か?
それに、今まで結ばれた事ないんだから、
あなたと私の恋じゃなくて、あんた一人の片思いでしょ。

「可愛いフリして、割とヤル女。」だって言われたくらいで
「生きるのがツライ。」ってさ、おまえ村上春樹か。
で、男が今の彼女に振られる瞬間を狙って、ずっと待ってるんでしょ、
やっぱり、「割とヤル女。」なんじゃん。 コワイよ。

昔この歌すっごく流行って、イヤでもいくらか歌詞を覚えさせられてしまった。
それが今になって復活しようとは...。

iTuneのお知らせとかがメールでボンボン入って来る。
最近はダウンロード派が多いんだろうけど、
私は面倒臭がりで、昔ながらのスタイルに固執してしまう方なので
できればこのままCDで集めていたい。
場所は取るけどね。
でも、目に見える形がある方が、財産として実感できる気がする。

このところCDは紙ジャケが主流になって来た。
その方がアートワークの見せ場が作れるからかしら。
色んな遊び心を発揮するのは良いんだけどさ、正直、不便なんだよね。

紙だから、プラスチックケースと違って 当然痛み易い。
痛んだり汚れたりが嫌だから、普段は買った時のビニールに入れている。
で、聞く時に取り出す訳なんだけど、その手間が面倒臭い。
プラケースならパカッと開けて すぐディスクを取り出せるのに、
ビニールを開閉するひと手間があるだけで CDをかける気力が萎える。

作る側は そういう事考えないのかなぁ?
アートワークにこだわりたいなら、ブックレットで十分じゃん?
こだわるあまり扱いが不便になったら、CDは記念品化して、
音楽聞くのは 手早いダウンロードの方へより傾斜して行く。
それとも、記念品としてのCDを買わせて、ダウンロードで音売って、
両方で稼ごうという戦略なの? 

ずっと以前は、原稿に取りかかる前にCDを2、3枚買って
好きな音楽を励みに仕事してた。
でも、最近はCDの出し入れをする手間さえキツくなって、
もっぱらTVのかけ流し。
TVのチャンネルが増えて番組が多様化して、
その時々の仕事の気分に合う番組を 選択し易くなった事もあるかな。

ネームとか、下描きとか、頭を遣う作業の間は無音じゃないとダメだけど、
ペン入れから、背景、仕上げになってくると だいたいの音は平気なので、
その間、TVかけっぱなしで仕事するのは楽しい。
締め切りがあるから、そこにそう長い時間は使えないんだけどね。

ラジオは 私はダメなんだ。
好みの音楽とかかかって 丁度良い気分に乗って来たところで、
いきなり違う曲調のがかかったりすると、乗ってる雰囲気を阻害されるから。
CDみたいに、これは絶対今の自分に合うって曲が一定時間続いてないと困る。

結局どうしたら一番良いのか?
レコードに比べて、CDの良さはその扱い易さにあったんだから、
扱い易さ優先で、まず、紙ジャケ止めて。 お願い。