BBCのドキュメンタリー。
昨年末WOWOWで放送されたもの。
以前NHKハイビジョンで放送されたのは見られなかったんだけど、
同じものなのかなぁ?
バンドの誕生前からの事に始まって、成長の軌跡が描かれている。
BONOがステージの事で声を荒げるシーンなどは、
今だからこそ放送できたものなんだろう。
当時はこちらも情報が乏しかったし、CDとビデオを楽しむので精一杯だったけど、
こうして改めて見ると、20代後半で世界の音楽シーンを相手にするのが
如何に厳しい戦いだったか、我が身の情けなさとともに感慨を掘り起こされる。
名曲「ONE」の制作を綴った場面には特に魅了される。
素人のファンにも口ずさめるシンプルな曲だけど、
そこに至るまでに、どれだけ作り込み、削ぎ落とす作業があった事か。
シンプルだからこそ力強い。
表現の核心がそこにある。
成功したバンドには常に批判が付いて廻る。
その中にはハズレているものもあれば、当たっているものもあるだろう。
でも、それは瑣末な事。
何より重要なのは、有り続ける事、ファンとともに。
そして、U2は過去の成功に捕われず、今もなお進化の道を歩んでいる。
ライブで披露される新曲が その事実を伝えている。
ずっと昔、一時期ファンクラブに入っていたのだけど、
当時のスタッフの人がしきりに「昔は良かった。」と言いたがるのが
イヤでしょうがなかった。
他の新しいファンに対して既得権を示す意図もあったのかもしれないけど、
今がダメだと思うんならファンを止めれば良い事。
年を取れば容姿は衰える。
ヴォーカルの声は若く伸びやかなままには留めようが無い。
そして、成功すればファンとの距離も広がってしまう。
だけど、音楽の感動はそんな辺境を彷徨ってる訳じゃないんだ。
U2の進化と新曲の素晴らしさを感じ取れないのは、なんともったいない事か。
CDやビデオを鑑賞して慰めを得るようなのは、
人生においてあまり発展的な行為ではないかもしれない。
でも、家族や友人に頼れない場面で、
U2がどれだけ支えになって来てくれた事か、30年以上の長きに渡って。
U2の音楽に巡り会えた幸運を想う。
昨年末WOWOWで放送されたもの。
以前NHKハイビジョンで放送されたのは見られなかったんだけど、
同じものなのかなぁ?
バンドの誕生前からの事に始まって、成長の軌跡が描かれている。
BONOがステージの事で声を荒げるシーンなどは、
今だからこそ放送できたものなんだろう。
当時はこちらも情報が乏しかったし、CDとビデオを楽しむので精一杯だったけど、
こうして改めて見ると、20代後半で世界の音楽シーンを相手にするのが
如何に厳しい戦いだったか、我が身の情けなさとともに感慨を掘り起こされる。
名曲「ONE」の制作を綴った場面には特に魅了される。
素人のファンにも口ずさめるシンプルな曲だけど、
そこに至るまでに、どれだけ作り込み、削ぎ落とす作業があった事か。
シンプルだからこそ力強い。
表現の核心がそこにある。
成功したバンドには常に批判が付いて廻る。
その中にはハズレているものもあれば、当たっているものもあるだろう。
でも、それは瑣末な事。
何より重要なのは、有り続ける事、ファンとともに。
そして、U2は過去の成功に捕われず、今もなお進化の道を歩んでいる。
ライブで披露される新曲が その事実を伝えている。
ずっと昔、一時期ファンクラブに入っていたのだけど、
当時のスタッフの人がしきりに「昔は良かった。」と言いたがるのが
イヤでしょうがなかった。
他の新しいファンに対して既得権を示す意図もあったのかもしれないけど、
今がダメだと思うんならファンを止めれば良い事。
年を取れば容姿は衰える。
ヴォーカルの声は若く伸びやかなままには留めようが無い。
そして、成功すればファンとの距離も広がってしまう。
だけど、音楽の感動はそんな辺境を彷徨ってる訳じゃないんだ。
U2の進化と新曲の素晴らしさを感じ取れないのは、なんともったいない事か。
CDやビデオを鑑賞して慰めを得るようなのは、
人生においてあまり発展的な行為ではないかもしれない。
でも、家族や友人に頼れない場面で、
U2がどれだけ支えになって来てくれた事か、30年以上の長きに渡って。
U2の音楽に巡り会えた幸運を想う。
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アメリカ滞在の話が長引いているので、ほかの話題を挟みづらいけど、
これだけは触れておかなければならない。
ロックファンの人からすれば、もはや遅過ぎる情報。
だのに、9月に出された解散声明を、ずっと忙しくて知らずにいた。
昨日、TSUTAYAに行ってCDのコーナーを廻っていて、ポップが目に止まった。
にわかには内容を受け止められない。
何故、どうして、REMのどこに解散に導かれる要素があったんだろうか。
時が経てば色々な情報も出て来るだろうけど、
今のところメンバーの声明しか見られなくて、
解散に至る理由、経緯も不明。
ただ、アーティストとしてやり遂げた、という事なんだろうか。
...解散の撤回はいつでも大歓迎だと 彼らに伝えたい。
これだけは触れておかなければならない。
ロックファンの人からすれば、もはや遅過ぎる情報。
だのに、9月に出された解散声明を、ずっと忙しくて知らずにいた。
昨日、TSUTAYAに行ってCDのコーナーを廻っていて、ポップが目に止まった。
にわかには内容を受け止められない。
何故、どうして、REMのどこに解散に導かれる要素があったんだろうか。
時が経てば色々な情報も出て来るだろうけど、
今のところメンバーの声明しか見られなくて、
解散に至る理由、経緯も不明。
ただ、アーティストとしてやり遂げた、という事なんだろうか。
...解散の撤回はいつでも大歓迎だと 彼らに伝えたい。
CDはタワーレコードで買う事が多かったんだけど、
外出の機会が減って、お店まで行く回数がめっきり減ってしまった。
iTuneとかは全然手出ししてないので、
音楽が聞きたけりゃCDを買う事にしてる。
前にも少し書いたかな、
以前は仕事中にCDかける事が多かったんだけど、この頃TVに頼りっきり。
忙しかったりもあって、コンサートに行く回数も減ったしなぁ。
...仕事が遅れたり、次回作の原作選定が上手くいかなかったりで、
なんかオタオタしてたら、今日、タワーレコードのポイントカードの
有効期限が切れてしまった。
うん、正確には今日が期限だから、閉店までに行けば良いんだけど、
もう、さすがに気力が湧かない。
ま、仕方ないか、そんなに沢山ポイント溜まってた訳じゃないし。
ミスドとかは、ポイントの繰り越しのシステムがあるし、
クレジットも、セゾンは永久不滅ポイントになってる。
全部そうなってくれれば良いのに。
ポイント期限切れたら、そこで付き合いも切れちゃうぞ!
外出の機会が減って、お店まで行く回数がめっきり減ってしまった。
iTuneとかは全然手出ししてないので、
音楽が聞きたけりゃCDを買う事にしてる。
前にも少し書いたかな、
以前は仕事中にCDかける事が多かったんだけど、この頃TVに頼りっきり。
忙しかったりもあって、コンサートに行く回数も減ったしなぁ。
...仕事が遅れたり、次回作の原作選定が上手くいかなかったりで、
なんかオタオタしてたら、今日、タワーレコードのポイントカードの
有効期限が切れてしまった。
うん、正確には今日が期限だから、閉店までに行けば良いんだけど、
もう、さすがに気力が湧かない。
ま、仕方ないか、そんなに沢山ポイント溜まってた訳じゃないし。
ミスドとかは、ポイントの繰り越しのシステムがあるし、
クレジットも、セゾンは永久不滅ポイントになってる。
全部そうなってくれれば良いのに。
ポイント期限切れたら、そこで付き合いも切れちゃうぞ!
最終日に何とか映画館に足を運ぶ事が出来ました。
元は、U2のEDGEが出演している「ゲット・ラウド」が観たくて、
ネットで映画館の上映時間を調べてたんだけど、
都内の主立った映画館では既に終わっていて、
1館だけ、早朝と夜間の上映があるのみになっていた。
時間と場所を考えると、ヒョイとは行かれない。
「ゲット・ラウド」を上映していたであろう近場のシネコンで
このパールジャムの映画をやってるらしくって、
それも今週金曜日がラストだってんで、まずはそっちに行く事にした。
ロックミュージックに詳しくない方の為に、まずパールジャムの説明から。
シアトル出身のロックバンドで、同時期にデビューしたニルヴァーナらとともに
90年代のグランジ、もしくはオルタナティブロックと呼ばれる
内省的主題のロックシーンを牽引した代表的バンド。
実のところ、パールジャムは友人からの勧めでボチボチ聞いていた程度で、
とりたてて熱心なファンだったわけではなかった。
当時のグランジミュージックが暗過ぎて、私には重かった。
他にいくつか好きなバンドもあったし、まぁ、お金もそう無かったんで、
聞く事のできる範囲が限られていたせいもあるだろう。
ニルヴァーナのカート・コバーンが死んで、時代が少し移り変わり、
同時にパールジャムも過渡期を迎えて、一時やや人気が陰ったらしい。
私がいくらか聞くようになったのは むしろその頃からで、
武道館でのライブもあったりして、
パールジャムの威力を かなり遅れて再認識する事となった。
彼らの方向性が変わったとかいうのではなく、
彼らの進化の方向に、時を経て私の感覚がリンクするタイミングを得たのだな。
U2のヴァーティゴツアーの前座でのライブもキレていた。
エディ・ヴェダーはライオンのような風貌で、ライオンのように咆哮していた。
今回の映画は 彼らがデビューする前身のバンドのエピソードに始まって、
ロックシーンを凄まじい勢いで駆け上がり、
紆余曲折を経ながら、商業主義のカサを破り、
アーティストとして実直に、逞しく活動していく様が描かれている。
ロックミュージシャンにありがちな、ドラッグと女性関係の問題はほぼ無い。
(前身のバンドのヴォーカリスト、アンディはドラッグで命を落とした。
その後、問題が全く無かった訳ではないんだろうけど、少なくとも
バンドの活動に悪影響を及ぼすようなレベルの事は 見受けられない。)
監督はロックシーンに精通したキャメロン・クロウ。
映像の全てが本人の撮影によるものとは限らないとしても、
20年に渡っての記録映画を作れるというのは、
パールジャムのデビュー当時から注目して、
熱心に追っかけていたからに他ならない。
バンドとの信頼関係も、長い年月のあいだに構築されたものがあるんだろう。
人の人生が、どうしてこうもドラマチックなものになり得るのか、
凡人の一人としては ただ静かに眺めるのみ。
映像の中の、彼らのまっすぐな目線を見ると、
これが成功を収める人の目なんだなぁ、と思えるし、
こんな身の濃いアーティスト活動を送れたら どんなに素晴らしいか、
と、うらやましく感じられる。
映画の中で、メンバーのストーンが
「歳を取り、家庭を持って、保守的になった。」
といった内容の事を語っていた。
攻撃的な音楽で個性を形作って来たバンドが 必ずぶち当たる問題。
でも、パールジャムの音楽の完成度の前に、そうした懸念は無用だろう。
U2のBONOも若い頃はよくステージセットの上に昇って
観客の上に飛び降りたりしてたけど、
エディもやる事が凄まじい。
あれだけやって、よく骨折とか無かったもんだ。
今はさすがにやってはくれないだろうな、命に関わるしね。
彼らと、自分自身の今の年齢なんかを考えちゃうと、
ああ、昔は皆若くて元気で、無茶やったもんだよなぁ、
なんて見方をしてしまいそうなんだけど、
それよりも、心の奥で沸き立つ感情に思いを向けたい。
パールジャムは これからもキレのある音楽を聞かせてくれるに違いないから。
でも、映画の中で一番カッコ良かったのは、ニール・ヤング。
元は、U2のEDGEが出演している「ゲット・ラウド」が観たくて、
ネットで映画館の上映時間を調べてたんだけど、
都内の主立った映画館では既に終わっていて、
1館だけ、早朝と夜間の上映があるのみになっていた。
時間と場所を考えると、ヒョイとは行かれない。
「ゲット・ラウド」を上映していたであろう近場のシネコンで
このパールジャムの映画をやってるらしくって、
それも今週金曜日がラストだってんで、まずはそっちに行く事にした。
ロックミュージックに詳しくない方の為に、まずパールジャムの説明から。
シアトル出身のロックバンドで、同時期にデビューしたニルヴァーナらとともに
90年代のグランジ、もしくはオルタナティブロックと呼ばれる
内省的主題のロックシーンを牽引した代表的バンド。
実のところ、パールジャムは友人からの勧めでボチボチ聞いていた程度で、
とりたてて熱心なファンだったわけではなかった。
当時のグランジミュージックが暗過ぎて、私には重かった。
他にいくつか好きなバンドもあったし、まぁ、お金もそう無かったんで、
聞く事のできる範囲が限られていたせいもあるだろう。
ニルヴァーナのカート・コバーンが死んで、時代が少し移り変わり、
同時にパールジャムも過渡期を迎えて、一時やや人気が陰ったらしい。
私がいくらか聞くようになったのは むしろその頃からで、
武道館でのライブもあったりして、
パールジャムの威力を かなり遅れて再認識する事となった。
彼らの方向性が変わったとかいうのではなく、
彼らの進化の方向に、時を経て私の感覚がリンクするタイミングを得たのだな。
U2のヴァーティゴツアーの前座でのライブもキレていた。
エディ・ヴェダーはライオンのような風貌で、ライオンのように咆哮していた。
今回の映画は 彼らがデビューする前身のバンドのエピソードに始まって、
ロックシーンを凄まじい勢いで駆け上がり、
紆余曲折を経ながら、商業主義のカサを破り、
アーティストとして実直に、逞しく活動していく様が描かれている。
ロックミュージシャンにありがちな、ドラッグと女性関係の問題はほぼ無い。
(前身のバンドのヴォーカリスト、アンディはドラッグで命を落とした。
その後、問題が全く無かった訳ではないんだろうけど、少なくとも
バンドの活動に悪影響を及ぼすようなレベルの事は 見受けられない。)
監督はロックシーンに精通したキャメロン・クロウ。
映像の全てが本人の撮影によるものとは限らないとしても、
20年に渡っての記録映画を作れるというのは、
パールジャムのデビュー当時から注目して、
熱心に追っかけていたからに他ならない。
バンドとの信頼関係も、長い年月のあいだに構築されたものがあるんだろう。
人の人生が、どうしてこうもドラマチックなものになり得るのか、
凡人の一人としては ただ静かに眺めるのみ。
映像の中の、彼らのまっすぐな目線を見ると、
これが成功を収める人の目なんだなぁ、と思えるし、
こんな身の濃いアーティスト活動を送れたら どんなに素晴らしいか、
と、うらやましく感じられる。
映画の中で、メンバーのストーンが
「歳を取り、家庭を持って、保守的になった。」
といった内容の事を語っていた。
攻撃的な音楽で個性を形作って来たバンドが 必ずぶち当たる問題。
でも、パールジャムの音楽の完成度の前に、そうした懸念は無用だろう。
U2のBONOも若い頃はよくステージセットの上に昇って
観客の上に飛び降りたりしてたけど、
エディもやる事が凄まじい。
あれだけやって、よく骨折とか無かったもんだ。
今はさすがにやってはくれないだろうな、命に関わるしね。
彼らと、自分自身の今の年齢なんかを考えちゃうと、
ああ、昔は皆若くて元気で、無茶やったもんだよなぁ、
なんて見方をしてしまいそうなんだけど、
それよりも、心の奥で沸き立つ感情に思いを向けたい。
パールジャムは これからもキレのある音楽を聞かせてくれるに違いないから。
でも、映画の中で一番カッコ良かったのは、ニール・ヤング。
U2が記念アルバム制作の為に 再びベルリンのハンザスタジオに入った。
なつかしい。
数年前ドイツに行った時、ベルリンも日程を組んでいて、
ハンザスタジオの見学にも行った。
ツアーとかじゃなくて、全くの個人で。
当時もうネットとかはあった筈だけど、まだそれほど普及してなくて、
U2のアルバムの写真の中に映っていた、ボーデ通りの看板が手がかりだった。
ハンザスタジオの場所はホテルのフロントに尋ねたんだっけ。
とにかく行ってみた。
スタジオの人に話したら、「U2はいないよ。」と言われた。
大丈夫、そんな事は承知してるよ、とにかく中が見てみたいんだ、
U2が名盤をレコーディングしたスタジオに入って、同じ空気に触れてみたい。
割とあっさり中に入れてもらえた。
写真も何枚か撮らせてもらった。
アルバムのブックレットに収められた、ボーデ通りの写真の場所は
行ってみたものの、すぐにはみつからなかった。
目を凝らしてみると、表面の修復の継ぎ接ぎが写真のと同じ柱があった。
U2がベルリンにいた時、美術館島一体が工事中で、
柱と柱の間に板が取り付けられていて、
それが写真では 壁のように見えていたのだった。
私が行った頃には工事がほぼ終了していて、板がはずされ、
本来の柱だけが残っていた。
探し当てたんだ、私。
自分だけの感動エピソード。
今、あの柱は 継ぎ接ぎも修復されてしまったのかもしれない。
なつかしい。
数年前ドイツに行った時、ベルリンも日程を組んでいて、
ハンザスタジオの見学にも行った。
ツアーとかじゃなくて、全くの個人で。
当時もうネットとかはあった筈だけど、まだそれほど普及してなくて、
U2のアルバムの写真の中に映っていた、ボーデ通りの看板が手がかりだった。
ハンザスタジオの場所はホテルのフロントに尋ねたんだっけ。
とにかく行ってみた。
スタジオの人に話したら、「U2はいないよ。」と言われた。
大丈夫、そんな事は承知してるよ、とにかく中が見てみたいんだ、
U2が名盤をレコーディングしたスタジオに入って、同じ空気に触れてみたい。
割とあっさり中に入れてもらえた。
写真も何枚か撮らせてもらった。
アルバムのブックレットに収められた、ボーデ通りの写真の場所は
行ってみたものの、すぐにはみつからなかった。
目を凝らしてみると、表面の修復の継ぎ接ぎが写真のと同じ柱があった。
U2がベルリンにいた時、美術館島一体が工事中で、
柱と柱の間に板が取り付けられていて、
それが写真では 壁のように見えていたのだった。
私が行った頃には工事がほぼ終了していて、板がはずされ、
本来の柱だけが残っていた。
探し当てたんだ、私。
自分だけの感動エピソード。
今、あの柱は 継ぎ接ぎも修復されてしまったのかもしれない。