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マンガ家Mの日常
秘密保持契約の為、SNS等には何も公開しないようにしていたが、
撮影終了から2、3日経つか経たないかのうちに、
Facebookに情報が出ていた。
ソースはどこからなのか分からない。

コロンビアの砂漠で、特に熱心なファンを集めて撮影が行われたが、
U2のメンバーは現地には来ず、そっくりさんが演じた、と。

なんと!

イグナシオに連絡したら、彼もその投稿を既に見ていて、
「参加出来なかったのは残念だけど、失うものは無かった。」と言っていた。
まぁ、そうだね。
それでも、やっぱり、U2の公式のビデオに我が姿を残したかった。

一応ね、先の会社からの参加要請のメールを見た時、
U2に関するフィルムシューティングだとは書いてあったけど、
U2のメンバーと一緒に撮影するとは一言も書いてない事に気付いてはいたから、
まぁ、何となく気配は感じていたけど。

それよりも、参加者から外されたショックの方が大きくて。

昨今、日本の映像でも、TVCMとか、明らかに合成が増えてる。
U2クラスのVIPになれば、当然だろう。

でも、
もしかすると、これまで見ていたプロモーションビデオでも、
そっくりさんが演じていた部分があったのかなと思うと、
ちょっとガックリ。
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秘密保持契約書にサインした段階で、全て決定したと思っていたが、
そうではなかった。
その時は「私の参加にグリーンライトが灯るよう努力している。」
とあったが、
それは、進行しているというより、難行している、という事だったようだ。

マークによると、会社の人は、私の渡航費用に懸念を示していたらしい。
そりゃ、仕方ないでしょ、2、3日前では、航空券だって高額になる。
もっと早くから企画を通していれば、と思ったのだけど、
思えば、パリのコンサートのビデオ撮影の時もギリギリだったように、
おそらく、情報漏れを最小限にする為に、
ファンの人達が関係する企画は、ギリギリの進行にするのだろう。
それはそれで、こちらには困ったもんだ。

間も無く、イグナシオからメッセージが届いた。
チリ人の青年で、ギタリストとしてプロデビューを果たした。
彼も、私同様、直前でキャンセルのメールが来て、驚いたクチ。
チリからコロンビアなら、そう難しい旅では無いように思えたんだけど、
彼の場合は何がネックになったんだろう。

キャンセルの理由は明かされていない。
世界各地から特別なファンを呼び寄せる企画で、日程も差し迫っている中、
オファーしても、メリッサのように、他の用事で行かれない人もいる。
なので、ある程度の人数に断られるのを前提に、
企画の人数よりも多めにオファーしたのだろう。
ところが、予測より多めにOKの返事が来てしまった。
そりゃあ、U2の熱心なファンはレベルが違う。
で、会社は、止む無く足切りする事にしたのだろう。

失礼な話ではある。

メリッサも、企画の進行が良く無いと言っていた。
U2本体とは違う会社だそうだった。

(続く。)

友達が今週末ラスベガスに行く。
現地でコンサートを聴こうと、チケットマスターで予約。
そうしたら、アプリでチケットを提示するシステムだと。

ところが、日本ではチケットマスターのアプリはダウンロード出来ないらしい。
Appleストアで検索しても出て来ないから、アプリ自体が無いのか?
 
どうしたら良いのか、尋ねられた。

いや、このIT音痴の私が、IT関係で人に何か教える日が来ようとは。

U2のコンサートや、イベントの時は、
チケットマスターのホームページをPCでお気に入り登録してあって、
そこからログインしてQRコードを表示していた。
おそらく、彼女の場合もそれで大丈夫だろうと思う。
そんな感じで、自分がやっていた方法をお知らせした。

この方式も、慣れるまでがツラい。

こちらから送信したメールを相手方が確認するまで、
LAが朝になる頃、日本時間の深夜まで待たなければならない。

深夜1時過ぎに返信があって、コロンビア到着は15日と言われた。
デジタルでの秘密契約保持書類のサインも済ませた。
何という商品名か知らないけど、PC用のタッチペンを持っていなくて、
指でサインを書こうとするとグタグタになってしまって、
何度かやり直しをした。

これで全てが整ったと思っていたら、
その後、日程が17日コロンビア到着に変更になった。
それまでは、15日にコロンビアに着いたら、16、17日は準備期間で、
18、19日に撮影というスケジュールだったのが、
バタバタと一気に2日間も縮小された。
仕方ない、でも、南米はまだ言った事が無いので、行けるだけ楽しみ。
旅費は会社負担。
まぁね、そうじゃなきゃ辛い。

航空券を用意してもらう為には、私のパスポート番号を知らせる必要がある。
マークにも話を聞いた。
ところが、会社からそうした連絡がなかなか来ない。
日程が2日間後になったとしても、もう余裕の時間は無い。

...で、
そうこうしていたら、

ギリギリになって、キャンセルのメールが来てしまった。

えっ?

(続く。)

急な連絡でオファーされ、急な連絡でキャンセルされた、
コロンビア渡航の正体。

最初は、U2のツアーで知り合ったメリッサからのメッセージ。
何か特別なイベントへの参加の為、
私のメルアドをとある会社に知らせても良いか、と言う。
正体不明の話だったので、最初はスパムかと思ったけど、
スパムだったら、U2という特定の名称を持ち出す事もなかろう。

すると、2、3日の後、とある会社からメールが届いた。
2月14〜20日の間、
U2のフィルム撮影でコロンビアに行く為の日程を取れるか、と。
特に熱心なファンを集めて、何らかの撮影をするらしい。
そこにリストアップされた。

勿論、即OK。

詳細は、秘密保持契約書にサインしてからでないと伝えられないと言う。
(秘密保持の期間30日が満了して、撮影の全貌が公開されたので、
 ここでようやく記事に書いている。)

ところが、メールが届いたのが、日本時間の11日の午前中で、
私はそれを夕方近くに開いた。

14日にコロンビア?
慌ててネットで検索するが、
航空機の乗り換えもあり、
当然、日本からだと13日には出発しないと間に合わない。
14日の何時にどこに集合なのかもわからない。
(ちなみに、コロンビアへは、日本人はビザは不要。)
もしかすると、アメリカの中のコロンビアって事もある?

LAかどっかの会社らしく、時差があるので、
メールのやり取りにも時間がかかり、焦る。

メリッサは大事な用事があって行かれないそうで、
私への相談相手として、マークと連絡を取ってくれた。
「秘密保持」なので、他の人に連絡を取れなかったが、
メリッサは直接会社とやり取りしていて、参加者を把握しているのだろう。

(続く。)