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マンガ家Mの日常
ネタバレ注意  



北欧サスペンス・ドラマ・シリーズ。

1996年。
スウェーデンの通信会社テレフォネラは、ロシア進出を目指して
サンクトペテルブルグGSM(SPGSM)の外周を計画。
コンサルタント会社ベクトルに勤務するマックスは、買収仲介業務に携わる。

テレフォネラの幹部システムエンジニア、ダーヴィドは離婚直後の財政難で、
会社の情報をロシア側にリークする裏取引に応じてしまい、
その後も協力するよう脅迫される。
ベクトル社の会長チャーリーは、ロシアの大物弁護士カールから、
グシンの存在と関与を調べるよう、内密に連絡を受けていた。
マックスの恋人で同僚のパシーはチャーリーの指示でSPGSM社を調査しに
サンクトペテルブルグに行くが、失踪、行方不明で音信不通。
心配したマックスはパシーを探しに単身サンクトペテルブルグに向かう。

SPGSM社には懐古主義の政府関係者と繋がる裏のオーナーが存在しており、
ダーヴィドからのリークを元に、スウェーデンの通信網を掌握しようとしていた。
マックスはパシーの行方を探る中で、影の有力者ラザレフの存在を知る。
現地の運転手ミラの助けを得て、ラザレフを倒し、無事パシーを救出。

ラザレフの正体は戦後暗躍していた大物スパイ、グシンだった。
スターリンとも密接な関係にあったが、スパイ容疑で逮捕され、
1963年に死亡したとされていた。
しかし、グシンは闇で戸籍を買い、ラザレフとして生き延びた。

60年代、グシンにはタチアナという婚約者がいたが、
タチアナはパーティーで知り合った誠実な青年弁護士カールと恋に落ちる。
カールはタチアナを亡命させようと苦心し、グシン逮捕のきっかけを作るが、
すぐには逃げられなかったタチアナはグシンと結婚し、赤ん坊を授かる。
その後タチアナは殺害され、カールは赤ん坊を連れてスウェーデンに渡る。
赤ん坊はスウェーデン人のアンガー夫妻に引き取られ、ヤーコブと名付けられた。
マックスはヤーコブの息子として生まれる。
しかし、出生の事情に苦しんだヤーコブは酒浸りの悲惨な生活に陥り、
自殺を偽装されて殺害される。

生前、タチアナはグシンとの結婚の秘密についてカールに告白していた。
タチアナはグシンとの結婚初夜、スターリンに差し出された。
ヤーコブはタチアナとスターリンの間にできた子供で、
マックスは孫に当たる。(マックスはその事実には気づいていない。)


原作小説があって、
タイトルがそのものズバリで「スターリンの息子」なんだって。
「ブラジルから来た少年」みたいな感じだね。

なんか、まず、ベクトル社、テレフォネラ、SPGSM、
この3社の関係性と人物が分かり難くて、面倒だった。
人間関係のつながりも希薄で、ダーヴィドのエピソードも浮いてた感じだったし。
で、ロシアがスウェーデンの通信網を掌握しようと目論んでいる話かと思えば、
中盤で回想シーンが色々入って、ラザレフの正体追及が主題になっていく。
そして、マックスが実はスターリンの孫に当たるというのは、急過ぎる展開。
もうちょっとうまく構成できなかったかなぁ。勿体無い。
結局は脚本なんだよね。

時代設定が90年代なので、携帯電話もまだスマホじゃないし、
書類の転送にFAX使っていて、通信が途切れたりしてる。
なんだか懐かしいね。

ロシアの政治の闇を描いたという点では、
今、まさしく実感されるのが怖い。
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