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マンガ家Mの日常
正月3が日、エントランスに新聞を取りに出た以外、外に出なかった。
昨年末からのネームでクタクタ。
煮過ぎて出汁が出切って、縮んでゴムみたいになった牡蠣のよう。

ケーブルで少し前からやっていた「SUITS」がシーズン1、2と、
年末WOWOWで一挙放送。
フツーはWOWOWでやったものがケーブルに降りて行くのだが。
ケーブルで評判良かったから手を付ける事にしたのかな?

敏腕弁護士とワケありの天才青年アシスタントの組み合わせ、
タイトルが「スーツ」と言う事なんで、
「ホワイトカラー」をイメージしたけど、ちょっと違った。
「スーツ」の方が、青春ものって感じ。
やや若い層に媚びてる風なのが見え透いて鼻につく。
フツーに作れば良いのに。

キャラクターが今イチ物足りない。
自信家の敏腕弁護士は良いんだけど、
ちょっとは何かウィークポイントが無けりゃ感情移入出来ない。
頭が良いのが自慢で、他人をバカにするのはともかく、
そこにもうちょっと可愛気があれば、なんだけど。
ライバル的存在の弁護士と落差を付け過ぎなのも上手く無いような気がする。
主人公がライバルをやり込めたところで、小気味良さが薄い。
アシスタントの天才青年はナーバス過ぎる。

法律ものとしては、裁判での活躍ではなく、
事務所での業務に中心を置いているのが独特なところ。
日本とアメリカとの違いはあるだろうけど、
知人の弁護士さんは法廷戦術に自信はありながらも、
裁判で裁判官に判断を委ねるのでは無く、
双方の当事者と弁護士との話し合いで結着付ける方が
自分達でコントロール出来て良い、と言っておられた。
で、実際そうなるケースが多い。
そういう点で「スーツ」は現実的な話作りをしていると言える。
所々で法律上の手続きや文書作成についてのレクチャーが入るので、
法律家という職業について世に知らしめる為のドラマでもあるみたい。

キャラクターは今イチだけど、ドラマそのものは面白いよ。
テキパキ話が進むし、暗くなり過ぎないんで、
ネームの途中のひと休みに1本見るのに具合が良い。
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