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マンガ家Mの日常
ブラッドリー・クーパー主演の料理もの映画。

余談だけど、何故かこの人の名前が記憶に残り辛い。


トラブルメーカーの天才シェフ、アダムが、パリからロンドンに戻り、
友人のトニーのレストランで、ミシュラン3ツ星を目指して仕事を再開する。

若くしてパリに修行に行き、才能を開花させたアダムだったが、
早熟の天才の傲慢さからやりたい放題となり、
ギャンブルで多額の借金を作ってギャングに追われ、
酒やドラッグの中毒で師匠や同僚に多大な迷惑をかけた過去がある。
トニーは一旦はアダムの仕事の申し出を断るが、同性愛の感情もあり、
定期的な薬物検査を条件に雇い入れる。

アダムはロンドン中のレストランを巡って優秀な料理人を集め、指導するが、
時に癇癪を爆発させたりする様に、厨房は緊張感を隠せない。
ついにミシュランの調査員と思われる2人組が来店し、万全を期すが、
パリでアダムに店を潰された事を根に持っていたミシェルが、
わざとソースに大量の唐辛子を仕込み、メイン料理を失敗させる。
自らに絶望したアダムは、自殺を図ろうとしつつ、
ライバルのリースの高級レストランに駆け込み、救われる。
ギャンブルの借金はかつての恋人アンヌ・マリーが清算した。
シングルマザーのスーシェフ、エレーヌといい感じになっていく。

周囲の助けを得て、様々なトラブルを乗り越え、
アダムは人との融和を学んだ。


厨房の様子や、料理の手際等が美しい。
一方で、ドラマとしてのエピソードはややありきたりで、説得力が薄い。
色々盛り込もうとし過ぎたせいかも。
映画の舞台はロンドンだけど、作品はやはりアメリカ風味。

ユマ・サーマンやエマ・トンプソンがちょい役で出演してる。
監督の人脈なのかな。
エレーヌ役のシエナ・ミラーも良いけれど、
この2人の存在感には負けてるかなぁ。



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以前、一度観た記憶があるのだけど、
何となくその日の気分に合っていたので、再び鑑賞。

実話を元にした、アメリカのドラマ映画。
これが実話だってんだから、凄いね。


大学教授の父親と、スキーインストラクターの母親から指導され、
モーグルの五輪候補にまでなったモリーだったが、
出場をかけた大会で、滑り止めに巻かれた木片にスキー板を取られ、転倒。
大怪我を負い、選手生活から離れる。
特に厳格で、子供への期待が大きい父親とは、確執が拡がった。

ハリウッドのクラブでアルバイトをしていたところ、
そこで知り合った不動産業のディーンからアシスタントの仕事に誘われ、
やがて非合法ポーカークラブ運営の手伝いをさせられる。
3年後、仲違いして、独立。
自ら高級ポーカークラブを運営し、大金を稼ぐようになる。
順調に思われたが、強引な客とモメて、拠点をNYに移すと、
運営の困難な一時期、違法とされる手数料を取る。
客の紹介で来た男達が実はロシアンマフィアで、更なるトラブルに巻き込まれる。
違法な手数料、マフィアやギャングとの接点から、FBIに逮捕、起訴される。

財産を没収されたモリーだったが、
有能な弁護士ジャフィーは、あくまでも客のプライバシーを守るモリーに共感し、
困難な裁判に臨む。
数年間の実刑も予想されたが、モリーの主張が支持され、
200時間の社会奉仕活動と罰金で済んだ。


モリー役のジェシカ・チャステインが堂々としていて、美しい。
クラブオーナーとしては、ちょっと良い人過ぎるかなぁと思わなくもないけど。
ジャフィー弁護士役は、今とときめくイドリス・エルバ。
イケメンで、存在感あり過ぎ。
ややオーバーアクトな気がする。
ちょい役なんだけど、モリーの父親役のケヴィン・コスナーが良い。
イドリス・エルバとのキャリアの違いが感じられる。

前半、ドラマの元となる設定を説明するテンポや台詞が早くて、
そこを乗り切るまでに少し疲れる。

監督と脚本が「ザ・ホワイトハウス」の社会派アーロン・ソーキンなので、
後味は良いけど、若干、優等生的な作りになった感は否めないのかな。
終盤、打ちひしがれるモリーと、父親がササッと和解する。
そう上手くはいかないよ。


シーズン1終了で、記事を書こうと思いつつ、遅れてしまった。


結末から言うと、
不正を働いていた医師マルコ・サルドーニとその妻が逮捕され、無事完結。
正義は果たされた。
マルコは、アンドレアが当時のカルテを持っていると気づき、
盗み出して破棄するが、
記憶障害が続いていたアンドレアは、
用心の為に様々な事柄を携帯の写真に保存しており、
カルテも写真に残されていた。


ひと通り、いい感じに話が収束した。
シーズン2も既に撮影されているそうだけど、
事件が完結した後をどう繋ぐのだろう。
キャラクターはシリーズものに沿った作りになっているので、
製作者側は当初からシリーズを意識していただろうから、
また何か別の事件が用意されているのかな。

以前にも書いたと思うけど、
最近のアメリカの医療もののドラマでは、
様々な人種、様々なジェンダーを取り入れて来ていて、
最近ではルッキズムへの対応から、様々な体型の人物を登場させている。
あまりにもあれやこれやバランス良く取り入れられてるのが、
かえって不自然な気もするけれど。

ところが、今作はイタリアのドラマだからか、その辺の対応が遅くて、
美男美女揃い。
なんだか、懐かしささえ感じる。
同僚同士の恋愛沙汰は定番で、未解決の事態も多く、
シーズン2ではその辺も掘り下げられるのだろう。
今年9月頃から日本でも放送予定らしい。
本国では、シーズン3も制作中とか。


「最高の花婿」シリーズファイナル。

フランスの人種問題を能天気に笑い飛ばす。

次女役のみ、俳優が交代。


3作目では、クロードとマリーの結婚40周年記念パーティーで、
娘婿達の両親達が一堂に会する。
そりゃまたてんやわんや。
マリーは年下の裕福なドイツ人絵画コレクターから求愛され、
気持ちが揺れ動きながらも、きっぱりはねつける。
娘婿達も、その両親達も、元気にチャカチャカと喧嘩しながらも、
最終的には仲良く収まる。


笑い飛ばせるのと、深刻な諍いになるのと、
その線引きはどこなんだろう。
最終的には、お互い助け合いが出来るかどうかだろうか。
隣り合った土地に住んでいて、娘婿同士が庭にはみ出る樹の事で揉める。
ミクロな領土侵犯問題。
それも、なんとなく周囲から仲裁が入って解決する。

いずれ人種は世界中で複雑に融合していくだろう。
それが一番の問題解決法。
でも、目に見えて分かる姿形の違いが薄れてしまうのも、
ちょっと寂しいような。


紙媒体同様、TV離れも進行中と言われる昨今。

そりゃ、スマホは手軽だから、つい見ちゃうよね。
TV離れが深刻だという記事も、スマホのネットニュースで見た。

その記事によると、
1つのバラエティ番組がヒットした為、二番煎じばかりが増えたのが、
TVの面白さが衰退した原因だとされている。

確かにそれも一因なんだろうけど。

それよりも、
視聴者からの批判をかわす形で、番組内容がどんどん萎縮していった事の方が、
原因としては大きいのではないだろうか、

エログロバイオレンスが蔓延して良いとは思わないけど、
やはり、何か思い切った企画に踏み込まないと、作り手も視聴者もダレて来る。

まぁね、
作り手の末端としては、
そんな、都合の良い作品を次々生み出せるものではないとは承知してる。