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マンガ家Mの日常
「アメトーーク」観てたら、
過去のVTRで、宮迫博之が会話に参加している場面が放送されていた。

闇営業問題からの、吉本への造反とも取れる発言で、コンビ解散。
TVから姿を消して久しい。
少し前にも、何かの番組にオファーされたようなのが、キャンセルになってしまっていた。 
詳しくは知らないのだけど、YouTubeとかでずっと活動していて、
民放以外のTV番組には出演していたとか。

「アメトーーク」では、以前はVTRでも宮迫さんの画像はカットされていたけど、
少し前から、VTR画像に映り込むようになっていた。
そして、今回、VTRで会話場面も放送された。

おそらく、ボチボチ「アメトーーク」に出演させる為の下準備なのだろう。

社会的に、或いは倫理的に、間違った事をしたら、世間から責められるのは致し方無い。
でも、それで完全シャットアウトではなく、復帰の道があるのも当然と思える。
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今回新たに登場した、3人目の主人公アナ。

ベテラン銀行員としてキャリアも十分ながら、出世を逃し続けている。
若い頃は男性が優遇され、年齢を重ねて、気がつけば、
今度は、実力不足の若い美女に支店長の座を奪われた。
トイレの個室で、大量のペーパータオルを噛み締めて、
声にできない叫び声を上げている姿が鬼気迫る。

そうした背景があって、銀行に対する忠誠心が消え失せ、犯罪に手を染め、
資金洗浄の深みにズルズルと落ちていく。

転落とは裏腹に、大金を得て、自信を取り戻す。
最初はビクビクしながら交渉していたのが、次第に強気に動けるようになる。
こうした心理の揺れが面白い。

そして...、
支店長が警察に自首しようとすると、犯罪組織から食い止めるよう脅され、
深夜、支店長宅に1人で襲撃に行き、意識不明の重傷を負わせる。

流石にもうダメだと思ったところで、本社で告白すると、
元同期の男性がトップになっていて、アナは男性優位の悔しさもぶちまける。

で、ラストが意外。
本社の犯罪対策の部長に任命されて、大出世。
おやおや。

アナの人生の背景を思っての展開なのかもしれないけど、
支店長襲撃は結構な犯罪だしなぁ。
今は意識不明で病院で寝たきりになってるけど、万が一起きたら?

そういう要素も含めて、
もしかするとシーズン4への伏線になってるのかな。

ニッキーにしても、アナにしても、どちらかと言えば巻き込まれ型で、
家庭や職場での背景事情もあるので、
視聴者としては、つい応援したくなるキャラクター。

でも、結局ニッキーは組織の裏切り者として殺害されてしまった。
アナもいつか落とし前をつけられる時が来るのだろうか。
アルフは立ち直れるのだろうか。

シーズン4は製作されるのだろうか?

(完了。)




北欧の俳優に馴染みが薄くて、あまり知らないのだけど、
レベルの高に作品には、やはりレベルの高い俳優が出演している。

ニッキー役のエスベン・スメド。

童顔なので、もっと若いかと思っていたら、
シーズン1の撮影時で既に30代に入っている。
今作で、デンマーク国内の映画賞を受賞している。
1、2で、不良青年が組織の下っ端として働かされてる様子だったのが、
3では、密売組織の大物にのし上がっていた設定で、
役柄の若者ニッキーの成長と共に、
エスベン・スメド本人も俳優として成長して行った。

アルフ同様、困難な状況下で、哀愁を滲ませる。
貧しい出身ながらも機知に富んだ青年で、学ぶ事の重要さを知っている。
資金洗浄で能力を示したアナには、褒賞も忘れない。
身体のあちこちに刻んだタトゥーを全部消したのは、
タトゥーによる身バレを防ぐだけではなく、
昆虫が脱皮して成虫になるような、気持ちの生まれ変わりも表している。
密売組織で地位を固め、大金を掴むが、
それと相反するように、ささやかな家庭は崩壊していく。
ニッキーの成長について行けなくなった妻の転落や、
相棒の筈だったララの突然の裏切りに翻弄される。
犯罪の世界での成功は、孤独で脆い。

デンマーク本国では順調にキャリアを積んで行っているようだけど、
如何せん、情報が少ない。
もっと出演作を観てみたい。

シーズン1、2で、主要キャラクターが去り、3はどうなるのか?
すると、「対組織犯罪特殊部隊」という、物々しいタイトルに変更。
アクションものになるのかと思っていたら、重厚な人間ドラマだった。

1、2も良かったけど、
3は、viaplay作品の中でも、傑作と言える。


1、2で、感情的なマッツの補佐役だった冷静なアルフが、
瀕死の重傷を負ったトラウマから立ち直れず、薬と不倫に没入。
不倫相手は、上司に当たる女性で、アルフよりも年上のように見える。
傷ついた心を癒して貰える、母性としての意味合いも強かった。
でも、なんだかね、
年上男がやたらと若い女性と関係を持ちたがる、日本やアメリカと違って、
キャリアのある女性が尊ばれるのは、見ていて安心感がある。
不倫なんで、アルフが彼女に夢中になっても、思い通りには進まない。
孤独に陥り、嘆く姿が、極上の艶めかしさを発している。

アルフ役のトーマス・フアンは、元は韓国人で、
幼い頃、デンマーク人家庭に養子として引き取られたらしい。
詳細な経緯はわからなけど、
北欧では昔から他の人種の子供達を積極的に養子に迎え入れている。
デンマーク人俳優達の中で、アジアのエキゾチックな顔立ちと複雑な表情が、
ドラマに奥行きを与えている。

人生をボロボロにして、何とか事件解決に至ったものの、
政府は、サクッと大麻を合法化。
部隊による今までの必死の取り締まりは何だったのか。
生活感の無い荒んだ自室で、1人でベッドに寝転がるアルフの失望が滲む。

(続く。)

ネタバレ注意


ストーリーの続き。

警察の長官がアルフに接近し、マルコの組織の摘発を辞めるよう促す。
麻薬密売組織がマルコの組織1つに限定されれば、
組織同士の暴力的な抗争が無くなるという説明だったが、
裏で長官はマルコの組織と結託していた。
摘発を続けようとするアルフに対して、ドラッグ購入と不倫ネタで脅す。
停職処分になったアルフは単独で捜査を続け、組織に迫ると、
上司から一時的に復職の許可が下りる。
街灯の監視カメラを丹念に見て、ニッキーがマルコであると気づく。

アルフ達は組織の資金の流れを掴み、口座を凍結させる。
焦った密売組織はアナに何とかするよう迫る。
アナは新米支店長に口座開設の片棒を担がせ、脅していたが、
警察の追求に恐れをなした支店長は、自首して、アナを解雇しようとした。
銀行にいられなくなると、資金洗浄が出来なくなる。
アナは深夜、支店長を襲って、意識不明の状態に陥らせる。
アルフ達はアナにも目を付けていたが、追求しきれない。

ニッキーは手下のララに組織を譲る準備を進めていたが、
密売相手の部下がボスを殺害して組織を乗っ取ると、ララをそそのかし、
不満が蓄積していたララはニッキーを刺し殺そうとする。
瀕死の状態で恋人に助けを求めたニッキーは、病院で手術を受け、
一命を取り留めた後、ミラスを連れてスペインへ逃亡するべく病院を抜け出す。
しかし、自分の状況を振り返り、逃亡を諦め、
ミラスを里親の元に返し、アルフの自宅を訪れて自首を申し出る。

ニッキーの証言から、アルフは長官が組織に関与している証拠を掴む。
ニッキーは組織に拉致されるが、無事救出される。

その後、

ニッキーは警察車両で移送中に、接近して来たバイクの同乗者に射殺される。

意識不明の支店長の病室に見舞いに行ったアナは、深く反省し、
処分を覚悟して本社に出向いて事の次第を告白するが、
逆に、資金洗浄を防ぐ部門のトップとして、本社勤務へと出世する。
(銀行の落ち度を世間から隠す為?)

デンマークでは大麻が合法化されるというニュースがTVで流れている。
アルフは荒れた自室でTVを眺める。

(感想は後日。)