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マンガ家Mの日常
シーズン1、2で、主要キャラクターが去り、3はどうなるのか?
すると、「対組織犯罪特殊部隊」という、物々しいタイトルに変更。
アクションものになるのかと思っていたら、重厚な人間ドラマだった。

1、2も良かったけど、
3は、viaplay作品の中でも、傑作と言える。


1、2で、感情的なマッツの補佐役だった冷静なアルフが、
瀕死の重傷を負ったトラウマから立ち直れず、薬と不倫に没入。
不倫相手は、上司に当たる女性で、アルフよりも年上のように見える。
傷ついた心を癒して貰える、母性としての意味合いも強かった。
でも、なんだかね、
年上男がやたらと若い女性と関係を持ちたがる、日本やアメリカと違って、
キャリアのある女性が尊ばれるのは、見ていて安心感がある。
不倫なんで、アルフが彼女に夢中になっても、思い通りには進まない。
孤独に陥り、嘆く姿が、極上の艶めかしさを発している。

アルフ役のトーマス・フアンは、元は韓国人で、
幼い頃、デンマーク人家庭に養子として引き取られたらしい。
詳細な経緯はわからなけど、
北欧では昔から他の人種の子供達を積極的に養子に迎え入れている。
デンマーク人俳優達の中で、アジアのエキゾチックな顔立ちと複雑な表情が、
ドラマに奥行きを与えている。

人生をボロボロにして、何とか事件解決に至ったものの、
政府は、サクッと大麻を合法化。
部隊による今までの必死の取り締まりは何だったのか。
生活感の無い荒んだ自室で、1人でベッドに寝転がるアルフの失望が滲む。

(続く。)
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