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マンガ家Mの日常
昨日はタイミングを逸して、ブログをサボってしまいました。
反省。


「黄金のアデーレ」はナチスによる略奪絵画の返還活動の一つがテーマの映画。
残虐非道を極めたナチスについては、本国ドイツでは厳しく取り締まりされ、
ヒトラーの著作「我が闘争」が発禁処分とされていた程。
学校教育の現場でも熱心な指導がなされている。
ドイツではナチスの犯罪行為に対して、真摯に向き合っている。

ふと、日本の戦後を思う。
中国や韓国との間には未だに溝がある。
相手国にも言い分があるのは承知しているが、日本にも言い分がある。
戦後すぐに講和条約は締結されており、賠償も完了済みで、
その後も様々な形で謝罪や補償を行って来た。
ところが、先ごろの慰安婦像の問題に象徴される通り、
国家間で正式な話し合いを持って解決の方向に進めて、
日本側は賠償金を支払ったにも関わらず、韓国側は約束を反故にしたまま。
ずっとこういう姿勢なのかな、と思わされて、がっくりしてしまう。
謝罪疲れはとうの昔から続いている。

第2次世界大戦は文学や映画において、重要かつ魅力的なテーマ。
そして、多くのケースでナチスがその中心として描かれる。
他の国々も非道な行為は行った筈なのに、裁かれるのはナチスばかり。

ドイツの国民はどう感じているのだろうか。
真摯に向き合いつつも、日本同様、やはり少々うんざりしてもいるのだろうか。
その鬱屈がネオナチ等の右翼に繋がるのだろうか。

世界は常にせめぎあって、落ち着く事が無い。
転石苔生ぜず、と言うのと少し違うかもしれないけれど、
常に緊張状態で流動的である事が、人々の思いを活性化して良いのだとも言える。

フランス大統領選挙では、国民は何とか右翼政党を退けた。
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