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マンガ家Mの日常
中盤と書いたけど、ほぼ終盤。
全24話の20話まで放送されたので、見た。

ところどころ、顔のデッサンのあやふやな部分とかあるけれど、
40年前にして、日本のアニメって、既に完成の域にあったと思える。
勿論、今時のアニメの方が動画が繊細なのだけど、
見る側の想像力が隙間を埋めるような感覚があって、
今作のシンプルな絵柄で十分に表現されている。
シンプルだからこその力強さもある。

アニメーション映画における作家性はそれぞれなので、
何が良くて何がダメ、という事は無いけれど、
個人的には、絵柄が緻密になり過ぎる事に重きを置かない。
緻密にするんだったら、実写で良いじゃないの、と思ってしまう。

この段階で、その後のジブリのスタイルが満遍なく表されている。
また個人的意見になるけれど、それらの全てが必ずしも良いとも思えない。
特に、キャラクターの顔による役割分担は気になってしまった。
同様の顔の造作と性格づけで、他の多くの作品も制作されている。
顔の造作で性格が決められてしまうというのも、やや偏見なように感じられる。

コナンとジムシーの原型は「トム・ソーヤー」なのか、
ハックルベリーフィン役とも言えるジムシーのキャラクターが目立つので、
本来主人公である自然児コナンが、話の進行に従って優等生になって行く。
それがちょっと物足りない。

(続く。)



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