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マンガ家Mの日常
ハーレクインの仕事中なので、少しは大人向けのロマンス映画を見てみようかと、
WOWOWの特集に手を伸ばしてみた。

何と言うか...、フェティシズムの映画なのね。
男女は元が医師と患者みたいな関係でもあったんで、
裸のシーンが出て来てもあんまりロマンチックに感じなかったなぁ。
お医者さんも大変。

エレナは人体解剖図のイラストレーター、ベノワは放射線科の医師。
共に人体の内部が専門。
知り合って恋人同士になった頃、エレナが自分の内臓を見て欲しいと言い出した。
ベノワは病院の施設をを勝手に使用して、エレナのMRI画像を見る。
恋人の内臓や骨格に微妙な興奮を覚える。
ところが、エレナはエスカレートして、もっと生で見て欲しいと言い出して、
腹腔鏡の機材を盗んで(無断で借りて?)来た。
ビビって逃げ出すベノワ。

二人の関係は一旦は終わったかに思えたが、
ベノワはエレナのMRI画像に執着し始め、よりを戻したがる。
他の患者のX線画像を見て、エレナの腎盂と同じ形なのをみつけて喜ぶあたり、
すっかり虜になっちゃってる。

そして、エレナは再度出来た嚢胞の手術を病院に無許可でベノワにやらせる。
開いた腹部に愛撫するベノワ...。

内臓を直に舐めて、顔血だらけ。
う、う〜ん、不衛生だよね、術後大丈夫だったのかなぁ、
って、つい現実的に考えちゃう。

エロティックな作品と言うより、前述の通り、フェティシズムを考察する内容。
その昔日本でも「骨まで愛して」なんていう歌があったよね。歌詞知らないけど。
「トイレしてるところが見たい。」なんて言って来る男も実際いるけど、
それと似たような世界なのかなぁ。
お互いへの愛情が前提だから良いのか、無許可手術は別にして。
でも、この後はどうなるんだろうね。

エレナはそこそこ可愛かったけど、ベノワはイマイチな感じ。
でも、こういうフツーっぽい男がはまるからフェティシズムの危うさがあるのかな。
もっとエロティックなイケメンだったら、
ストーリー展開も変わって来ちゃってただろうな。

内臓を見て「あ、これはタイプじゃないから付き合えない。」とかあるのかな。

映画としては、台詞の量を抑えめにして映像で見せようとしていたあたり
上手さを感じた。
これはフランスの映画なんだけど、
アメリカの映画やドラマでは、観客に分からせる為にやたら説明台詞が多くて
興醒めになっちゃう。

そうだなぁ、言葉では説明しきれないのがフェティシズムなのかな。





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