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マンガ家Mの日常
頑張って見てみました。

もう40年以上昔の映画になっちゃうのね。
1970年代のヒッピー的な若者像の破滅的な恋愛映画。

冒頭、ルトガー・ハウアー演じるエリックが、
カップルを無残に殺害するシーンから始まる。
殴殺、銃殺、絞殺、と、残酷さを増してゆく。
...と思ったら、それはエリックの妄想で、
離婚された元妻を殺すイメージを抱きながら、ベッドで下半身丸出し、
薄汚れた部屋で自慰行為に耽っていた。おやおや。

そこからは、街で手当たり次第に女性を物色して、セックス三昧。おやおや。
この映画一体どうなるんだろう。

という辺りで、2年前に時が戻る。

自信過剰で傍若無人なアーティストのエリックは、
ヒッチハイクして若い女性オルハと知り合い、すぐにカーセックス。おやおや。
ところが車が事故ってオルハに重傷を負わせてしまう。
オルハの母親からはゴロツキ呼ばわりされて、会わせてもらえない。
でも、しばらくの後街中で再会し、強引に婚約。おやおや。
両親も認めざるを得ない。で、結婚。おやおや。

エリックは彫刻家として認められ始め、順調に見えたが、
新婚生活は間も無くマンネリ化し、オルハはエリックの元を去る。
アメリカ人と結婚し、アメリカに渡ってしまう。

時間軸は現在に戻り、エリックはしばしの放埓の後、改心して生活を立て直す。
その後、再び街中で再会。オルハは離婚したらしい。
エリックはオルハに愛してると告げ、やり直そうと試みる。
しかし、オルハは脳腫瘍で倒れ、手術して、闘病。
腫瘍の影響で錯乱状態になり、その後あっけなく亡くなる。


無軌道な恋愛からの不治の病。
70年代って、そういうパターンの恋愛映画が流行ってた?
「ある愛の詩」もそんな感じだったよね。
セックスシーンを小ざっぱり演出すれば、今時の日本の純愛ものと同じ?

この映画、オランダでは驚異的な興行収入を記録して、
アカデミー外国語映画賞にもノミネートされたんだって。
う、う〜ん、この時期、映画が不作だったのかなぁ。

監督はポール・ヴァーホーヴェン、撮影はヤン・デ・ボン。
後の巨匠が頭を並べてる。
今見るとよく分かんないけど、当時としては色々画期的だったんだろう。

それより何より、
まだ20代のルトガー・ハウアーの逞しい肉体とセックス・アピールだね。
ハリウッドに渡って以降の出演作を思い浮かべると、
さすがに今作は青臭い感じがする。
自分勝手でやりっぱなし感が若さの魅力かな。

映画はレイティングとかがどんどん進んで、
大胆なセックス描写って限られて来た。
70年代はそういった規制が緩かったのか、かなり、かなり大胆。
DVDレンタルして見る時は、周囲に気をつけてね。


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