忍者ブログ
マンガ家Mの日常
アイルランドの芦田愛菜?
数々の名作でキャリアを彩る天才少女、シアーシャ・ローナン主演の青春映画。
現在26歳で、若干13歳でアカデミー賞助演女優賞ノミネート、
今作を含めて、アカデミー賞主演女優賞に3回ノミネートされている。
恐ろしいね。

「フランシス・ハ」の主演女優グレタ・ガーヴィグ監督の、自伝的作品。


サクラメントのカトリック系高校に通うクリスティンは、
自らに「レディ・バード」という名前を付け、家族にもそう呼ばせている。
知性派の父親は鬱病で失業中。養子の兄ミゲルも求職中。
看護師の母親が家計を支えるが、生活は苦しい。
NYの大学に進みたいレディ・バードと、地元の大学を勧める母親とは、
ことごとく対立する。

親友のジュリーと共に高校演劇部のミュージカルのオーディションを受け、合格。
主演のダニーに一目惚れして付き合い始めるが、後にゲイだとわかり、破局。
ダニーはカミングアウト出来ずに悩んでいた。

次にギター少年のカイルと付き合い、初体験に進むが、
カイルは既に数人と経験済みだったと知らされ、ショックを受け、破局。
一緒にプロムに行く筈だったのもやめて、ジュリーを誘って踊る。

レディ・バードはNYの数大学に願書を送り、父親だけに話していた。
ようやく1校から補欠合格の知らせが来たが、
偶然知らされた母親は怒りを露わにして、口も聞かなくなってしまった。

奨学金と、父親が都合した学資とで、NYに向かう。
母親が空港まで車で送るが、満足に話も出来ずに飛行機に乗る。
搭乗後、母親は泣きながら夫にすがりつく。
父親は母親が娘の為に書いた手紙の書き損じの束を荷物に忍ばせていた。
レディ・バードは、アパートで荷解き中にそれを見つけて、母親の愛情に触れる。

大学に通い出し、レディ・バードの名前は捨て、
両親がつけてくれた名前クリスティンを名乗る。


主軸になるような事件が起こるタイプのストーリーではなく、
高校生が大学に入学するまでの最後の1年間の様々なエピソードを、
郊外の町を背景に、郷愁深く描いた。
家族関係、学業、友人、BF、等々、
誰もが通り過ぎる、甘酸っぱい青春の悩み。
あんな失敗、やっちまったよなぁ〜、とか、
こんな風にもっと弾けてみたかった、とか。

レディ・バードの名前の由来は特に無いそうだけど、
幼い鳥の巣立ちを感じさせる。
町山さんの解説を見ると、てんとう虫の意味らしいけど、
映画の中でレディ・バード自身が鳥をモチーフにしていたので、鳥で間違いない。

要注目の若手が名を連ねているのも見どころ。
ダニー役は「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のルーカス・ヘッジズ。
カイル役は「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメ。
ジュリー役の太っちょ少女ビーニー・フェルドスタインは、
ジョナ・ヒルの妹なんだって。

母親役のローリー・メトカーフは、どこかでみた名前だなぁと思っていたら、
「ビッグバン★セオリー」のシェルドンの母親だった。
PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック