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マンガ家Mの日常
時間調整で、短めのをもう1本見る。


「華麗なるギャツビー」のごとく世捨て人のような謎めいた大富豪フラニーは、
人を寄せ付けない反面、慈善事業に大金を惜しまない。
例外的に心を許していた友人夫妻を交通事故で亡くし、
同乗していたフラニーは責任を感じ、悩み続ける。
加えて、事故で負った重傷の治療過程で使用したモルヒネの依存症になってしまった。

夫妻の娘オリビアを溺愛していた。
そのオリビアが結婚、妊娠、夫の就職で故郷に帰って来る事になり、
フラニーは若いオリビアとルーク夫妻に、かつての親友夫妻を重ねる。
しかし、ルークは執着心からなされる援助を負担に感じ、
フラニーを遠ざけようとする。
モルヒネ依存症も進行している。

オリビアは間に挟まれて悩み、家族の将来を考えて、
フラニーに決別の意思を告げる。
その直後に破水し、フラニーの助けを得てERに行き、無事男子を出産。
オリビアはその子に父親と同じ名前を付ける。
フラニーは親友夫妻の生まれ変わりを見る思いになり、事故の苦悩に区切りを付け、
執着を捨てて生き直し、依存症のリハビリにも向かう気持ちを固める。


93分という長くは無い映画で、
30分過ぎまで、話がどっちに向かおうとしているのかもよく分からない。
原題は「Franny(The Benefactor)」で、慈善家の意味。
フラニーの過剰な慈善行為は、後ろめたさからなされるものだったり、
相手への依存心が芽生えたり、
依存症で精神的に追い詰められた時に思わず取引材料にしてしまったりする。
そういう、慈善家の心理という方向から見ると面白いかもしれないけど、
邦題は御涙頂戴的なヒューマンドラマに傾いてしまって、良く無い。
だから、途中まで見ていて話の方向性が分かり難かったのかも。
赤ちゃん誕生をサポートして、すっかり気分が生まれ変わりました、って?

ルークが「フラニーの資産の出所が謎だ。」と言うシーンがあるんだけど、
謎は謎のままとなってしまっている。

オリビア役はダコタ・ファニング。
「マイ・ボディガード」の少女も大人になった。わりかし美人。
良い具合に成長出来て良かったね。



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