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マンガ家Mの日常
一生懸命書いた記事が丸ごと消えてしまった。
思い出しながら書こうと思うけど、気力が続くかどうか。


ヴァンサン・カッセルが女性にだらしない男を演じるというので、
喜び勇んで見た。

髪型とか、外見がクリス・マーティンを彷彿とさせる。
クリスの恋愛パターンを意識したとか?


レストランを経営するジョルジオは、資産家でスマートなモテ男。
付き合った女性は女優やモデルばかり。
弁護士としてキャリアを築き始めたトニーは以前からジョルジオに憧れていて、
思い切ってバーで声をかけたら、急速に熱烈な恋愛関係がスタート。

結婚して、妊娠、幸せの絶頂と思えた途端、
ジョルジオの元カノのアニエスが自殺未遂を図り、過去に引き戻される。
アニエスの世話をするジョルジオは、トニーから微妙に遠ざかる。
妊娠中で不安が募るトニー。
ジョルジオは言い訳がましく別宅に移り住んだり、借金問題が露呈したりして、
何かと無責任なジョルジオに、トニーの我慢は限界に達した。

数年後、息子と一緒に出かけた旅行先でのスキー事故で靭帯断裂の大怪我。
リハビリ施設でトニーは職員から、後ろ向きにしか動かない膝の怪我は、
人生を否定している意識と関連していると指摘され、結婚生活を振り返る。


ジョルジオは「女にだらしない」というより、
結婚生活に責任を持てない、ピーターパン症候群の独身男といった感じ。
トニーを愛しているのは確かなんだろうけど、自己愛が勝る。
トニーが自分の思い通りにならないと、態度が豹変するのが怖い。

トニーは弁護士として、知性的でしっかりした女性の筈なんだけど、
元モデルのアニエスのようなとびきりの美女という訳ではないので、
せっかく捕まえたイケメンとの情熱的な恋愛関係を手放せない。
そういう人、現実に知ってる。

原題「MON ROI」は直訳すると「私の王」となる。
イケメンに盲従するトニーが、裸の王様から、いつどのように卒業出来るか、
といった事がテーマなのかな。

ラストシーン、息子の小学校の父母面談で、久しぶりに再会。
目を合わせようともしないジョルジオに対して、
トニーはずっと顔を覗き込もうとし続けている。
ジョルジオの成長を確認しているとも取れるけど、
すがるような雰囲気が、どこかまだ吹っ切れていないような感じもする。

ピーターパン症候群の男と、シンデレラ・コンプレックスの女の末路?
「結婚」じゃなくて、「恋愛」したい関係性なのかな。

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