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マンガ家Mの日常
フランス(出身はベルギー)のミステリー作家ジョルジュ・シムノンの代表作、
「メグレ警視」シリーズを、
パトリス・ルコント監督、ジェラール・ドパルデュー主演で映画化。


栄養失調気味の貧しい若い女性が、高級ドレスを着た状態で刺殺される。
しかし、検視の結果、死因は転倒による首の骨折で、
死後に移動されて、ナイフで数カ所刺されたと判明。
メグレ警視はドレスを手掛かりに丹念に身元を調べ、足跡をたどる。

女性は、ルームメイトの婚約パーティーに乗り込み、追い出された。
その際に階段で転倒し、絶命したものと推察される。
ルームメイトとその婚約者の男性と、三角関係にあったが、
同時に、女性は、上流階級の性的な遊びの被害者でもあった。
上流階級出身の男性の母親が、外聞を気にして、
女性が夜道で暴漢に襲われて刺殺されたように偽装したのだった。


昨今の複雑なミステリードラマに慣れていると、今作は随分シンプルで、
謎解きというような過程も薄い。
「メグレ警視」の小説の方を読んだ事が無いので良くわからないけれど、
謎解きというより、フランス的なしっとりした人間ドラマが主軸なのだろうか。

途中、メグレが若い女性を囮捜査に使う場面がある。
今だったら許されないだろうな。
地方の若く貧しい女性達が、夢を抱いてパリに来て、
パリの闇に絡め取られて犠牲になっていく様がテーマとなっている。


これは、映画版でシリーズ化していくのかな。
ルコントとドパルデューのスケジュール次第?



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