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マンガ家Mの日常
デヴィッド・ボウイの若き日の苦悩を描いた伝記映画。


1969年発表のアルバム「スペイス・オディティ」がヒットしたが、
その後の作品はイマイチ。
1971年、マネージメントに詰め寄り、
唯一の理解者とも言えるパブリシストのオバーマンを頼って、
アメリカツアーを敢行、
...の筈が、
手続きのミスで、ビザは観光ビザで、コンサート活動は出来ず、
オバーマンのワゴン車でドサ回りの日々。
必死で売り込みを掛けようとするオバーマンを他所に、不満タラタラ。

デヴィッドの異父兄テリーは統合失調症を発症して、療養所に入所していた。
少年時代の懐かしい想い出と共に、自らも統合失調症の発病の恐れに怯える。

不安と自意識とで尊大な態度を取っていたが、
やがてオバーマンと打ち解け、アイデンティティの確立に目覚める。
そうして作り出したキャラクター「ジギー・スターダスト」の成功で、
一躍世界的スターの座に躍り出る。


「ジギー・スターダスト」に成る前の、
まさに「スターダスト」だった時代を描いた作品。
ぴったりのタイトル。
美貌で一世を風靡した存在だけに、演じる俳優もプレッシャーだったと思うけど、
ジョニー・フリンは顔立ちが結構似ていて、
自身もミュージシャンとして活躍しているので、はまり役。

まぁ、若いうちは誰しも似たようなもんなんだけど、
とにかく自意識過剰で、ウザい。
アーティストとしてのイメージ作りで無理してる感じ。
自分の立ち位置は「エルヴィスとディランの間を埋める」と言って、
ベテランのオバーマンに見事に鼻っぱしらをへし折られる。
身勝手なデヴィッドに苛立ちながらも、可能性を信じて、
全力で売り込みに邁進するオバーマン。
このたった1人の味方がいなかったら、
デヴィッド・ボウイというアーティストは泡と消えていたかもしれない。

個人的に、特にデヴィッド・ボウイに強い関心は無かったので、
楽曲をあまり知らない。
映画を見ると、デビューから70年代にかけては、
やはりどこかボブ・ディラン的な、
階級闘争を背景にしたドラマのような歌詞。


デヴィッド・ボウイのコンサートは、1回だけ武道館で観た。
次はちゃんと良い席を取って、近くで観たいなと思っていたけど、
その後来日する事無く、2016年、69歳で逝去。
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