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マンガ家Mの日常
寝苦しい。
深夜を回った頃に目が覚めてしまったので、映画を見る。

サスペンスだと思ってたら、業界ものだった。
でも、サスペンスの要素もあるかな。


1997年ロンドン、
レコード会社で契約等を担当するA&Rの中堅であるスティーブンは、
野心に燃える青年で、金と権力に飢えていた。
失脚した部長の後釜を狙っていたが、先輩格のロジャーの昇進が決定。
スティーブンはロジャーの酒にドラッグを仕込んで意識朦朧とさせたところで、
ベルトで首を絞め、オブジェで殴り殺す。

間も無く刑事ウッダムがスティーブンの元に事情聴取に来るが、決め手が無い。
ウッダムはかつての音楽青年で、事件にかこつけて自作の売り込みをしようとする。

様々なアーティストと契約交渉をするが、実績に結びつかず、
注目の若手バンドはライバル会社のA&Rトニーに取られてしまう。
ところが、会社がトニーを引き抜き、バンドの移籍に成功するが、
トニーがA&Rのトップに就任して、スティーブンは当てが外れてしまう。

自暴自棄になった時、駄目元で契約していたガールズグループが大ヒットし、
スティーブンの評価も一気に上がる。
意を決したスティーブンはトップの座を狙って攻勢に出る。
トニーのパソコンに児童ポルノ画像を仕込み、刑務所送り。
ロジャー殺しの件で脅迫してきたレベッカは、上昇志向の強さを利用し、
ウッダムを追い払う口実で共謀して3Pの隠し撮りをして、
偶然を装って割れたガラス瓶のかけらで殺害する。
焦ったウッダムはレベッカをバラバラにして遺棄する。

邪魔者は全て排除し、スティーブンはA&Rのトップに就いた。
元上司だったトニーの椅子を見ると、
スティーブンのアシスタントのダーレンが虎視眈々とした表情で座っていた。


1997年に設定したのは、90年代のUKロックシーンは活気があって、
こんな風にセックスとドラッグ三昧だったからなのかな。
映画の中のセリフにも、BGMにも、有名アーティストの名前が多く登場する。
純粋に音楽マニアのトニーやダーレンと違って、
スティーブンは業界ゴロ的な傲慢男。
そして、ヒットが生まれるかどうかは、数多く仕掛けた中の偶然の産物。
夢があるとは言い難い世界。
原題は「Kill Your Friends」だから、何ともシビアだね。

ロザンナ・アークエット、モーリッツ・ブロイブトロイといった
ベテラン俳優がカメオ出演。
主演のニコラス・ホルトは、名前はなんとなく覚えがあったんだけど、
ちゃんと意識して見たのはこれが初めて。



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