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マンガ家Mの日常
スカイラーは主人公ウォルターの妻。
スタート時は15歳の息子がいて、さらにもう一人を妊娠中。
ウォルターが50歳になるところだったので、予定外の妊娠だった。
スカイラーは40代半ばくらいなのかな。

出会いはウォルターが通っていたレストランで
スカイラーがウェイトレスのバイトをしていたところから始まったらしい。
数年前まで地元の会社で経理の仕事をしていたが、上司のセクハラでモメて退職。
現在は完全に専業主婦。
自宅にある小物等をネットオークションに出品して、数ドル稼いでは喜んでいる。
あまりにも小市民的。
口にこそ出さないが、ウォルターは
そういう生活感にうんざりしていたように見える。

スカイラーは元の会社で経理の仕事に復帰して、
ビジネスウーマンとしての自分を取り戻し始める。
しかし、仕事を再開した頃は服装も胸元を強調したセクシーなものだったりして、
女を売りにしている様子が見える。
かつてのセクハラ上司のご機嫌を取りつつ、やがて不倫関係になってしまう。

スカイラーの精神的な弱さを知っていたからこそ、
ウォルターは自分の死後の家族の生活に大きく不安を抱いてしまった。
ドラマの中では、スカイラーはヒステリックにわめいたり、
かなり感情的な面を見せる。見ていてうっとおしい。

「ソプラノズ」でイーディ・ファルコが演じた、
マフィアのボスの妻カーメラと比べてしまう。
カーメラも、夫トニーの仕事の全容を知っていた訳ではなく、
大金の出処や殺人の疑い等には怯えてもいた。
しかし、カーメラ自身がマフィアのファミリーで育ったので、
ファミリーのあり方を理解していて、毅然と構え、
大金の恩恵にもありがたく浸っていた。

ギャングの妻としての覚悟がスカイラーには欠けていた。
ウォルターの麻薬ビジネスを知らされて、資金洗浄の手助けをする。
その辺りで腹を括ったかと思われたが、やはりビビり出す。
それが普通なんだろうけど、何をやらせても中途半端。
足並みが揃わなくなると何もかもが崩れていく。
ウォルターの悪行に付き従うか、すっぱり逃げるか、警察に突き出すか、
何か徹底した態度を取れれば良かったのに、
泣き言を言ってはグズグズと決めかねて、最悪の方向に陥ってしまった。

若い頃の事業を手放して、小市民的生活に埋没してしまったウォルターは、
スカイラーのような中途半端で小市民的な女性を伴侶に選んでしまった。
自信を失っていたのだろう。
これもまた、ウォルターの短慮な失敗であり、人生の分かれ目となった。

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