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マンガ家Mの日常
ニューメキシコ一帯の麻薬売買を仕切るボス。
ピノチェト政権下のチリから、メキシコを通じてアメリカへ亡命。
チリ時代の素性は明らかにされていない。
この状況から判断すると、政府側で虐殺等に関与し、
戦争犯罪者としての罪を逃れる為に、過去を消して亡命したんではなかろうか。

亡命後、ガスは20年かけて麻薬売買の組織を作り上げた。
年間数千万ドルを稼いでいる。
表の顔はチキン料理のチェーン店のオーナーで、
自宅近くのレストランで事務の仕事やスタッフの指導、接客等を行っている。
自宅はそれなりに上等ではあるが、豪邸という程では無い。
一人暮らしで、料理が趣味。

メキシコの麻薬カルテルのボス達は豪邸に住んで、
水着美女をはべらせて贅沢な暮らしをしている。
フツー、そういう贅沢をしたいから危ない仕事に手を出すもの。
ウォルターにも、家族に生活の為の十分な財産を残すという目的があった。

なのにガスは地域に寄付する以外、大きなお金を使っている様子が見られ無い。
麻薬で稼いだお金はおそらく海外で資金洗浄して貯め込んでいるんだろうけど、
使いもしないお金を貯め込んで、何が楽しいんだか。
チリとの関係が明らかになれば、
チリに何らかの資金を流している可能性も考えられたんだけど、
それも見えて来ない.

麻薬ビジネスの初期の頃、親友が高純度の麻薬生成技術を開発して、
ふたりでメキシコのカルテルのボスに売り込みに行った。
悪い話ではなかった筈だったんだけど、ボスは縄張りが侵されるのを嫌って、
ガスの親友を射殺してしまった。
ガスは長年復讐の機会を伺っていた。

考えられるのは、ガスとその親友は実は同性愛カップルだったという可能性。
なので、ガスは女性を近づけず、結婚もしなかった。
ウォルターにおけるスカイラーを見ると、
身近に女性を置くと、そこから組織が脅かされる可能性が生まれる。
それを嫌った為とも考えられる。

それでもやっぱり疑問は最初に戻るんだけど、
巨万の富を築いて、一切贅沢をせず、地道に働いて、ストイックな日々を送って、
一体何をどうしようと思ってたんだろう。

麻薬ビジネスは、勝ち続けて拡大していくか、負けて死ぬか、どちらか。
その蟻地獄に心身ともに囚われていたんだろうか。

ドラマなので、進行上、設定を変更していったり、
描き切れなかったりする部分があるのだろう。

疑問が少し残るくらいが、興味が持てて良いのかな。
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