忍者ブログ
マンガ家Mの日常
パリの新聞社襲撃事件、
逃走していた主犯格が警察によって射殺され、ひとまず決着。
でも、テロは終わらない。

TVを見ていると、テロ行為は問題外としても、
新聞社の風刺画も行き過ぎだったのではないか、というコメントが聞かれた。
ようやくそうした意見が出て来て、ちょっとホッとした。

欧米の人達のスローガン展開の上手さは相変わらずで、誰が考えたのか
今回の「JE SUIS CHARLIE」も、団結を示す力があった。

でも、どこか気持ち悪さがあった。

スローガンを掲げ、行進する様は、
何かのイデオロギーに扇動されているように見えて、恐ろしく感じられた。

欧米列強から迫害を受けるイスラム圏、排斥される移民、
弱い立場にあるからこその自暴自棄がテロに繋がっている面もある。
加えて、元の風刺画には、他の宗教への敬意がまるで無かった。

法王や、イエスキリスト、聖母マリアを愚弄されたら、
キリスト教圏の人達はどう感じるだろうか。
個人的には天皇崇拝者では無いけど、
天皇家を愚弄されたら、日本人はどう感じるだろうか。
アメリカ等では、公共の場で国旗を燃やしたりすれば、
国家への反逆行為とみなされるのでは無かったか。たかが布切れ1枚だけど。

サッカーW杯フランス大会の頭突き事件を思い出した。
フランスの名選手ジダンが、試合中相手国(確かイタリア)の選手に
母親を侮辱される言葉を言われた事に激怒して、頭突きを浴びせ、退場になった。
暴力行為で即退場にされたのは正しい審判だったけど、
ジダンへの同情も多く集まった。

頭突きと殺害では大きな隔たりがあるとは言え、根底には共通する背景がある。

暴力行為はいけないけど、やっぱり、言って良い事と悪い事がある。
単純な真実。

風刺画を掲載するのであれば、
イスラム圏の人が見ても納得できるレベルのものでなければならないと思う。

私はシャルリーでもない。
PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック