ネタバレ!警告します!
これから見ようかと考えてる方は絶対読まないでね。
やっとシーズン4まで見終わりました。
始まりは、ブリーフ1枚のおっさんが荒野のど真ん中の道路に突っ立ってる映像で、
おバカコメディなのかなと思っていたら、とんでもなくなって来た。
余命宣告された化学者が、妻子に財産を残そうとドラッグ製造で一攫千金を狙う、
これでもまだコメディっぽい設定なんだけど、
今や、血で血を洗う戦争状態。
おっさん化学者とチンピラ青年が麻薬カルテルと全面戦争。
たった二人で戦いに挑む。
最初はストリートを仕切る小物ギャングとのいざこざ程度だったのが、
街のギャング団との戦いになり、
それから、ニューメキシコ州を仕切るマフィアとの戦いになり、
メキシコの麻薬カルテルとも直面。
麻薬ビジネスの闇って、どこまでも続く。死ぬまで続く。
シーズン3の後半あたりから台詞の描き方が詳細になって、
展開がゆっくりになって来て、ちょっともたつく印象が無くも無かった。
しかし、シーズンの締めくくりになると、盛り上げ方が違う。
アメリカのTV関係者の評価で100点満点が付けられたのも十分納得。
素晴らしいの一言!
もう、心理描写の運びが素晴らしい。
心理の底の底を突くような、個性的な人物同士の掛け合いが見事。
ウォルターとジェシーの関係性もどんどん複雑になってゆく。
初めのうちは、教師と元教え子そのままのようだったけど、
今や、肉親以上に濃い愛憎が入り混じった間柄になってしまっている。
相手の為に自分の命を差し出すような絶対の信頼と、真逆の憎しみと裏切りが
息苦しいまでに交錯している。
ジェシーに対するウォルターの感情は愛人への独占欲のようにも見える。
映画で、バディ・ムービーと言われる名作が数多くあるけれど、
長時間のTVシリーズだからこそ、
ここまでの複雑で濃密な関係性を描く事が出来る。
ニューメキシコ州の麻薬売買を仕切るガスは、ビジネスライクな人間だけど、
頑固なウォルターやジェシーとの関係に苦慮していて、
状況によって、どちらかを手名付けようとしたり、始末しようとしたり、
タイミングを計っている。
それに気づいたウォルターは生き延びる策を練る。
ガスはジェシーを利用してウォルターを排除しようとしたり、
冷酷な策謀や残忍な殺しを繰り返したりしていたので、
ジェシーはウォルターを庇う気持ちに引きずられる。
直前で、ガスが心理戦を駆使してメキシコの麻薬カルテルの大物を一掃したのを
目の当たりにしたばかりだったので、
尚更、ガスがジェシーを操っているというウォルターの言葉を信じて、
ウォルターの側に付いてしまう。
麻薬ビジネスの中心人物達等は、いつ誰に、どういう形で殺されようと
仕方の無いような連中ではあるが、
そういう連中を相手に生き延びようとするウォルターの神経も凄まじい。
ウォルターとジェシーはお互いに相手の生死を託されているような
強い信頼関係にあった筈なのだけど、
ウォルターはジェシーの一番の弱みを利用する。
ジェシーのGFのアンドレアの幼い息子ブロックが毒物で具合を悪くする。
ビジネスの為なら子供の命も顧みないガスへのジェシーの憎しみを募らせ、
ガスを殺す手伝いをさせる。
しかし、ブロックに毒を盛ったのは、ウォルター自身だった。
ウォルターは心理戦でジェシーを完璧に操った。
その悪どさは狂気に匹敵する。
設定ではジェシーは25歳なのだけど、演じるアーロン・ポールが童顔で、
親子関係に悩んでいた設定等もあって、
傷つき易い少年のようにも見える。そういう場面も描かれている。
ジェシーのそうした純粋さを熟知していて利用する、ウォルターの悪どさ。
ドラマの中で、殺人を経験して、
ジェシーは精神的に壊れたり、強くなったりして行っている。
ウォルターは最初こそはビビって躊躇っていたけど、
何かに開眼したかのように、殺人をものともしないようになって来た。
自分と家族が生き延びる為であるのと、
相手は麻薬ビジネスの悪人達であるという前提は確かに存在するのだけど、
元が真っ当だったジェシーと違って、ウォルターの場合は、
生来あって眠っていた狂気が目覚めたように見える。
第4シーズンで、メキシコの麻薬カルテルは崩壊し、ガスも死ぬ。
麻薬ビジネスを支配していたボス達が消えてしまった状態。
また、ウォルターは溜め込んでいた資金の大半を失ってしまう。
これらを受けて、残されたラストの第5シーズンはどう展開していくのか?
ウォルターは麻薬製造を再開させ、
当初FBIが予知したように、アルバカーキのキングになるのか?
明かされずに終わったガスのチリ時代の過去が関わってくるのか?
メキシコから南米までが敵になるのか?
恐ろしくて、楽しみ。
これから見ようかと考えてる方は絶対読まないでね。
やっとシーズン4まで見終わりました。
始まりは、ブリーフ1枚のおっさんが荒野のど真ん中の道路に突っ立ってる映像で、
おバカコメディなのかなと思っていたら、とんでもなくなって来た。
余命宣告された化学者が、妻子に財産を残そうとドラッグ製造で一攫千金を狙う、
これでもまだコメディっぽい設定なんだけど、
今や、血で血を洗う戦争状態。
おっさん化学者とチンピラ青年が麻薬カルテルと全面戦争。
たった二人で戦いに挑む。
最初はストリートを仕切る小物ギャングとのいざこざ程度だったのが、
街のギャング団との戦いになり、
それから、ニューメキシコ州を仕切るマフィアとの戦いになり、
メキシコの麻薬カルテルとも直面。
麻薬ビジネスの闇って、どこまでも続く。死ぬまで続く。
シーズン3の後半あたりから台詞の描き方が詳細になって、
展開がゆっくりになって来て、ちょっともたつく印象が無くも無かった。
しかし、シーズンの締めくくりになると、盛り上げ方が違う。
アメリカのTV関係者の評価で100点満点が付けられたのも十分納得。
素晴らしいの一言!
もう、心理描写の運びが素晴らしい。
心理の底の底を突くような、個性的な人物同士の掛け合いが見事。
ウォルターとジェシーの関係性もどんどん複雑になってゆく。
初めのうちは、教師と元教え子そのままのようだったけど、
今や、肉親以上に濃い愛憎が入り混じった間柄になってしまっている。
相手の為に自分の命を差し出すような絶対の信頼と、真逆の憎しみと裏切りが
息苦しいまでに交錯している。
ジェシーに対するウォルターの感情は愛人への独占欲のようにも見える。
映画で、バディ・ムービーと言われる名作が数多くあるけれど、
長時間のTVシリーズだからこそ、
ここまでの複雑で濃密な関係性を描く事が出来る。
ニューメキシコ州の麻薬売買を仕切るガスは、ビジネスライクな人間だけど、
頑固なウォルターやジェシーとの関係に苦慮していて、
状況によって、どちらかを手名付けようとしたり、始末しようとしたり、
タイミングを計っている。
それに気づいたウォルターは生き延びる策を練る。
ガスはジェシーを利用してウォルターを排除しようとしたり、
冷酷な策謀や残忍な殺しを繰り返したりしていたので、
ジェシーはウォルターを庇う気持ちに引きずられる。
直前で、ガスが心理戦を駆使してメキシコの麻薬カルテルの大物を一掃したのを
目の当たりにしたばかりだったので、
尚更、ガスがジェシーを操っているというウォルターの言葉を信じて、
ウォルターの側に付いてしまう。
麻薬ビジネスの中心人物達等は、いつ誰に、どういう形で殺されようと
仕方の無いような連中ではあるが、
そういう連中を相手に生き延びようとするウォルターの神経も凄まじい。
ウォルターとジェシーはお互いに相手の生死を託されているような
強い信頼関係にあった筈なのだけど、
ウォルターはジェシーの一番の弱みを利用する。
ジェシーのGFのアンドレアの幼い息子ブロックが毒物で具合を悪くする。
ビジネスの為なら子供の命も顧みないガスへのジェシーの憎しみを募らせ、
ガスを殺す手伝いをさせる。
しかし、ブロックに毒を盛ったのは、ウォルター自身だった。
ウォルターは心理戦でジェシーを完璧に操った。
その悪どさは狂気に匹敵する。
設定ではジェシーは25歳なのだけど、演じるアーロン・ポールが童顔で、
親子関係に悩んでいた設定等もあって、
傷つき易い少年のようにも見える。そういう場面も描かれている。
ジェシーのそうした純粋さを熟知していて利用する、ウォルターの悪どさ。
ドラマの中で、殺人を経験して、
ジェシーは精神的に壊れたり、強くなったりして行っている。
ウォルターは最初こそはビビって躊躇っていたけど、
何かに開眼したかのように、殺人をものともしないようになって来た。
自分と家族が生き延びる為であるのと、
相手は麻薬ビジネスの悪人達であるという前提は確かに存在するのだけど、
元が真っ当だったジェシーと違って、ウォルターの場合は、
生来あって眠っていた狂気が目覚めたように見える。
第4シーズンで、メキシコの麻薬カルテルは崩壊し、ガスも死ぬ。
麻薬ビジネスを支配していたボス達が消えてしまった状態。
また、ウォルターは溜め込んでいた資金の大半を失ってしまう。
これらを受けて、残されたラストの第5シーズンはどう展開していくのか?
ウォルターは麻薬製造を再開させ、
当初FBIが予知したように、アルバカーキのキングになるのか?
明かされずに終わったガスのチリ時代の過去が関わってくるのか?
メキシコから南米までが敵になるのか?
恐ろしくて、楽しみ。
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