全米で話題のサスペンス・ドラマ。
９.１１以後、テロリストを探索する為の
コンピューターによる監視システムが浸透したアメリカで、
データに現れながらも、テロと無関係だった為にデータ削除された人物の
危険を察知し、未然に防ぐ。

このありがたいシステムは、何故かNY限定。
犯罪を全部検知してたら、ひとりふたりのスタッフでは救いきれないからね。


「シン・レッド・ライン」で注目された
主演のジム・カヴィーゼルがカッコいいので見始めた。
なんか、不幸そうな顔立ち。

「LOST」のマイケル・エマーソンも今回はダブル主役の位置で、
当たり役をものにした。

このふたりはともかく、
レギュラー出演の女性キャラクターが興味深い。
ありがちな女性像と違っている。

刑事カーターは正義感の固まりで骨があった。
元秘密工作員サマンサは、無愛想で感情を表に出さず、任務実行に集中する。
小柄な女性ながら、その行動は時として粗暴で、かなり強引。
マシンとリンク出来るハッカーのルートは
そのままコンピューターの端末のようで、非人間的な存在。

ルート役のエイミー・アッカーについてこれまでほぼ知識が無かった。
ドラマのゲスト出演等が多いようで、知らなくても仕方無かったかな。
今作では端正な顔立ちと大きな瞳が神秘的で、美しく謎めいている。
今まで何故この人に気付かなかったのだろう、と思ってしまった。

ところが、先日「CSI」にゲスト出演した時の変貌ぶりときたら。
髪を肩口まで短くして、ひたすら地味だった。
整った顔だから、逆にありきたりで印象が弱まってしまったのかもしれない。
これではスルーしてしまっても無理は無い。
でも、これだけの差を演じられるのはスゴイ事だとも言える。

映画よりもドラマはキャラクターで引っ張って行く要素が大きい。
キャラクターと俳優の魅力を上手く引き合わせた製作者の手腕が冴えた。


ドラマのベースはビッグデータのコンピューターと周辺機器。
いつもながら、この手の要素については分かったフリして見てるしか無い。
でも、さすがにそこはドラマだから、
何となく分かったような気にさせて見せてくれる。

話の展開も結構込み入っていて難しいけど、
なかなかスリリングで面白い。
今ケーブルで見てるのはシーズン３なんだけど、
シーズン毎に敵組織がハッキリ分かって倒されて行くので、そこはわかり易い。
本国ではシーズン４が放映中のようだけど、
段々大掛かりになって来ているので、４では何処まで行ってるのだろう。