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マンガ家Mの日常
深夜、気持ちを上げて行こうと、映画を観る事にした。

ストリッパー達が大金をせしめる犯罪映画。
「オーシャンズ11シリーズ」のように、
ゴージャスなエンターテインメントを予想したが、違っていた。
実話を元にした作品。


中国系の女性デスティニー。
幼い頃両親が離婚して、母親は祖母に子供を預けて行方をくらませた。
愛情深く育ててくれた祖母に恩返ししたいと願っているが、生活は苦しい。
高校卒業資格取得の勉強をしながら、ストリッパーとして働いているが、
クラブや用心棒に上前をはねられ、手元には僅かしか残らない。

クラブのトップスター、ラモーナが見事なダンスで大金を稼いでいるのを見て、
ダンスの指導を頼む。
姉御肌のラモーナはデスティニーを気に入り、親切にし、目をかけてやる。
ようやく大金を稼げるようになったが、リーマンショックで急降下。
BFとの間に娘が生まれたが、BFは逃げて、シングルマザーになり、
生活は苦しくなる一方。
デパートの販売員の面接を受けるが、どこも雇ってくれない。
ラモーナもまたシングルマザーで、不況下で販売員の仕事をしていたが、
デスティニーとの再会で、再びクラブに戻る。

上客相手にいくらか稼げるようになってきたが、まだ足りず、
金持ちの男性をナンパして泥酔させ、クレジットカードを盗むようになる。
大金を得られるようになり、仲間も増える。
体裁を考える金持ち男性達は、被害を訴えたりしなかったが、
困窮した男性が、ついに警察に被害届を出し、犯行が明るみに出る。
仲間の裏切りもあり、デスティニー達は全員逮捕される。

それぞれ、執行猶予付きで刑期を終えたが、
デスティニーは記者のインタビューを受ける中で、
仲違いしていたと思い込んでいたラモーナの思いやりの心を知る。


冒頭は、予想通り、大胆でエロティックなポールダンスシーンが見られる。
ラモーナ役のジェニファー・ロペスのグラマーさが際立つ。
今作は、まさしく彼女の魅力を余すところなく発揮した映画だと言える。
情に深い姉御肌のキャラがハマっている。
ラストシーンの終幕直前の表情が何とも奥深くて良い。
歌手の印象が強いJ.loだけど、キャリアの出発点は女優だそうだ。
日本で広く観られた「ウエディング・プランナー」では、
キャラクターのイメージがややそぐわなくて、
有名歌手が映画にも進出しましたっていう印象だったけど、
今作の演技には惹きつけられた。

ゴージャスなストリッパー達が犯罪を犯す、
派手なエンターテインメントとして制作されたなら、
それもまた面白く観られただろうけど、
今作のテーマは、「テルマ&ルイーズ」のような、
虐げられた女性達の復讐と、固い絆にある。

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